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「今できなくても、いつかできると信じていた」西大伍選手(鹿島アントラーズ)が語る自身の小学生時代 JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会 前編

2018年12月21日

「今できなくても、いつかできると信じていた」西大伍選手(鹿島アントラーズ)が語る自身の小学生時代 JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会 前編

JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会が12月26日(水)に開幕します。ここでは第23回大会に出場し、ベスト4の成績を収めた西大伍選手(鹿島アントラーズ)に大会の思い出や自身の小学生時代について語ってもらいました。

※このインタビューは12月3日(月)に行いました。

――サッカーを始めたきっかけは?

西 サッカーを始めたのは2年生のときでした。僕の両親は、僕のやりたいことをいろいろとやらせてくれました。水泳、ピアノ、英会話、体操。スキーは授業でもあるし、家族でも行っていました。本当にいろいろやらせてもらいました。中でもサッカーは軸でした。少年団の中では一番上手かったし、自然と「プロになるんだろうな」と思っていました。

――どんな小学生でしたか?

西 僕はすごく背が小さくて、その分、周りよりも工夫してやっていたと思います。4年生くらいまでは足が速かったのですが、そこから周りの方が成長が早くなって。みんなよりキックも飛ばないし、スピードもないし、プロの世界でプレーしている今よりもずっと大変だったと思います。体を当てられないようにするとか、小さいなりに考えてやっていたと思います。今の方がサッカーをやっていて楽しい。その頃は常にもどかしさを感じていました。

――サッカーをやめようとは思わなかったのですか?

西 それは思わなかったですね。今はできなくても、いつかできるようになると信じていましたし、その頃から、自分の将来に対して信じることがずっと続けられていると思います。

――西選手は23回大会に札幌FCの一員として出場しています。大会のことは覚えていますか?

西 覚えています。会場はよみうりランドでした。チューリップハットみたいなものをかぶって入場したはずです。僕が所属していた少年団のサッカークラブでは静岡のフェスティバルに参加したことがありましたが、全国大会に出場したのはこのときが初めてだったと思います。僕らの代は柏レイソルと東京ヴェルディの下部組織が高校までとても強かった。彼らを見るのもこのときが初めてでした。

――札幌FCはどんなチームでしたか?

西 札幌FCは選抜チームで、普段は少年団で練習するんですが、週に1回くらい集まる日があって練習をしました。少年団の中では僕が一番上手かったけれど、選抜になると僕より上手い選手がいっぱいいました。そうやっていろんなチームでやることで、常に上のレベルを意識できたことがよかったかもしれません。少年団の監督は父親でした。かなり自由にやらせてもらいました。ライセンスはA級まですぐに取っていたのですが、教えるということをそんなにしないというか。だから、サッカーが楽しいという感覚をずっと持ったまま続けられたと思います。

――子どもにとって最初に巡り会う指導者は大事ですよね。西選手の自由な発想の根源が知れたような気がします。

西 父親にはあまり教えられませんでした。そもそも教えられる人っていないんじゃないですか。もしかしたら自分よりもすごいアイデアを持っている子どももいるかもしれない。それを指導者が教えるというのはおこがましいと思います。指導者の方々はそのことを理解していた方がいいと思います。もし僕が指導者だったとしても、あまり教えることはできないんじゃないかな。プレーの正しさとかって、これだけプロの世界でやってきても正解が見えないし、できるだけ近づこうと思ってやっていますけど、たどり着かないものだと思います。

明日12月22日は後編をお届けします。

開催期間:2018年12月25日(火)~12月29日(土)

開会式
大会期間:2018年12月25日(火)
会場:鹿児島市民文化ホール

1次ラウンド・ラウンド16
大会期間:2018年12月26日(水)-27日(木)
会場:鹿児島ふれあいスポーツランド

準々決勝
大会期間:2018年12月28日(金)
会場:鹿児島県立鴨池補助競技場

準決勝・決勝
大会期間:2018年12月28日(金)-29日(土)
会場:白波スタジアム

※全会場、鹿児島県鹿児島市

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