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リスペクトF.C.JAPANシンポジウム2018を開催 ~サッカーの活動における暴力根絶に向けてVol.87~
2019年08月28日
日本サッカー協会は9月1日(日)から10日(火)まで「JFA リスペクト フェアプレー デイズ2019」を設置し、7日(土)に日本サッカーミュージアム内でリスペクトシンポジウムを開催します。(詳しくはこちら)
今回は昨年行われたシンポジウムの様子を振り返ります。
日本サッカー協会(JFA)は9月1日、東京都・JFAハウス1Fの日本サッカーミュージアム内ヴァーチャルスタジアムにて、リスペクトF.C.JAPANシンポジウム2018を開催しました。本シンポジウムは、毎年9月に設置するJFAリスペクト・フェアプレーデイズの期間中に開催しているもので、参加者と共にリスペクト精神を共有する場となります。
今回のシンポジウムのテーマは「スポーツと仲間」。第1部ではまず、日本ラグビーフットボール協会理事の渡辺一郎氏による基調講演を行いました。講演は「ノーサイドの精神~フットボールの歴史とフェアプレイ」という題目で、ラグビーでよく言われる「ノーサイド」の言葉の意味やその考え方として、試合中は2チームに分かれて戦うが、フルタイムの笛が吹かれた後は、攻撃するサイドの違いもなく、それまでの健闘をたたえるという、ラグビー界のリスペクト精神について説明いただきました。
続いて、ナショナルトレセンコーチの西川誠太氏による基調講演を行いました。講演では、2018FIFAワールドカップロシアでのSAMURAI BLUE(日本代表)の活躍に加えて、ラウンド16のベルギー戦後のロッカールームのきれいさや、日本国民の礼儀正しさが海外のメディアでも大きく報道された事例を挙げ、これらは指導者による普段の指導の賜物であるという内容を説明いただきました。
基調講演に続き、リスペクトアウォーズ2018の表彰式を行い、リスペクト・フェアプレー活動に日頃尽力されている方を表彰しました。
シンポジウムの第2部では、以下の方々をパネリストに迎え、「スポーツと仲間」をテーマにパネルディスカッションを行いました。今年は、スポーツ界におけるガバナンスの欠如、パワーハラスメント、暴力・暴言といった多くの問題が生じました。このような状況の中で、あらためて「スポーツと仲間」について考えるため、本テーマを設定したとのことです。
日本スポーツ協会やJFAのリスペクト・フェアプレー推進の取り組みが紹介され、パネリストの総意として、スポーツ界全体でリスペクト・フェアプレー活動を推進していくために、スポーツ界で話し合いの場を設定してはどうか、その結果、スポーツ界共通の施策を推進できるようにしていきたいという結論となりました。
シンポジウムには総勢約100名の方に参加いただき、リスペクト・フェアプレー活動について理解を深めていただきました。
リスペクトアウォーズ2018受賞者
インクルーシブ賞:
特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会
公益財団法人日本ケアフィット共育機構
日本のリスペクト賞:
日本のサッカーファミリー
Football&Music賞:
コンフィアンサ サッカースポーツ少年団(静岡県)
リスペクト育成賞:
LARGO FOOTBALL CLUB(東京都)
パネルディスカッション参加者
モデレーター:
渡辺一郎(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会理事)
パネリスト:
森岡裕策(公益財団法人日本スポーツ協会常務理事)
三宅宏実(ウエイトリフティング選手)
星奈津美(元競泳選手、スポーツコメンテーター)
松崎康弘(JFA常務理事、リスペクト・フェアプレー委員長)
※このコラムは、公益財団法人日本サッカー協会『テクニカルニュース』2018年9月号より転載しています。
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