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2019年度 第3回女性指導者スキルアップ研修会を静岡県で開催
2019年09月13日
9月6日(金)から8日(日)にかけて静岡県のJ-STEP(清水ナショナルトレーニングセンター)において2019年度の第3回女性指導者スキルアップ研修会を開催しました。本研修会はJFA公認指導者の上位ライセンス取得を目指す女性指導者を対象として2016年から年間4回行っているものです。
普段、高校・大学やクラブにて指導を行っている指導者が参加した第3回、初日はガイダンス後に、「プレーの分析とプランニング」、「コーチング法」の講義を行いました。その後、AFC U-16選手権マレーシア2018の準決勝、日本対オーストラリアの試合映像を見ながら、グループ別にゲーム分析を行い、翌日からの指導実践に向けてトレーニングメニューを考えました。
2日目は午前・午後と地元の男子高校生を選手役として指導実践を行いました。実践後は、トレーニングメニューの組み立てといったオーガナイズやコーチングについて、インストラクターや他受講者とのディスカッションを繰り返しました。夜にはJFAテクニカルスタディグループによるAFC女子アジアカップ2018、FIFA女子ワールドカップ2019などの分析報告や指導実践の振り返りも行い、最後は翌日に向けた指導計画案を再度見直しました。
最終日は、10月6日(日)になでしこジャパンがカナダ女子代表と国際親善試合を行うIAIスタジアム日本平をお借りして、ゲームで締めくくる指導実践に取り組みました。
次回、滋賀県で行われる第4回(10月11日~13日)の女性指導者スキルアップ研修会は、来年度の公認A級ジェネラル指導者養成講習会の女子委員会の推薦枠のトライアルも兼ねています。
インストラクターコメント
山路嘉人 JFAナショナルトレセンコーチ(女子、東北チーフ/ベガルタ仙台)
今年度3回目となる女性指導者スキルアップ研修会は、上位ライセンスを目指す7人の女性指導者を対象に指導実践とレクチャーを実施しました。今回は、全国大会出場常連校の指導者や既にA級を取得している受講生、B級受講にチャレンジする予定の指導者など様々な方々に参加頂きました。本研修会では例年通り、ゲームを分析し、プランニングをして指導案を作成する一連の流れを習得することやコーチングスキルを向上することを目標としましたが、指導実践を繰り返す毎に、受講生の指導スキルが飛躍的に向上して行く様子を感じる事が出来ました。
また、午後の講義終了後もグループ毎にディスカッションを重ねる姿からは、受講生自身の指導力向上や翌日の指導実践に向ける強い意気込みが伝わってきました。
受講生からは、「指導実践の機会を3回頂き、実践後のディスカッションやインストラクターからの振り返りもあり、良い経験となった」、「自分自身が指導者として成長する事で、自チームの選手に良い影響を与えられるので、今回の研修を機会に更に自己研鑽に努めて行きたいと思う」など、本研修会で得た経験を日常の指導現場に役立てたいという意見を頂きました。
今回の研修会にあたって活動場所をご提供いただいたJ-STEP様およびIAIスタジアム日本平様、指導実践でプレーヤー役としてご参加頂いた清水東高校サッカー部の選手の皆様には大変感謝しております。
受講者コメント
大澤江梨子 さん(神奈川県)
指導実践の機会が3回あり、指導者実践後のディスカッションやインストラクターからの振り返りもあり、良い経験になりました。サポートプレーヤーとして参加頂いた男子高校生のスピードやキック、サッカーに対して指導することができ、普段女子の高校生を指導しているので大変ありがたかったです。3日間、充実した内容で自分自身のスキルアップとともに参加者の皆様と交流ができ良かったです。
武末彩子 さん(東京都)
すばらしいピッチ、宿舎で研修をさせていただき感謝していま。また研修会の内容としても指導者実践の期間が多くとてもありがたかったです。ただ1つのテーマを3回やるのではなく、色々なテーマでのやってみたいとも思いました。同年代の情熱あるれる女性指導者の方々と3日間密な時間を過ごすことができ、新たな出会いに感謝しています。今回参加させて頂いたことで、たくさんの刺激を受け、初心を思い出すことが出来ました。自分自身が指導者として成長することで、選手に良い影響を与えられると思いますので、自チームに帰っても今の気持ちを忘れないで日々研鑽していきたいと思います。
髙木瞳 さん(静岡県)
他の指導者が指導しているところや自分自身の指導内容の改善ができればと思い、参加しました。研修会の中では指導実践した直後にすぐポイントをインストラクターから教えてもらえ、次に繋げやすく良かったです。