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ビーチサッカー審判研修会を実施
2019年09月18日
9月5日(木)~9月8日(日)まで、鳥取県賀露海岸にて連日36度を超える暑さの中、全日本ビーチサッカー大会と並行してビーチサッカー審判研修会を行いました。5日の研修ではプラクティカルトレーニングを行い、夜は座学にてビーチサッカー特有のシザースキックなどの判定について共通認識を確認しました。3日間の大会期間中は試合終了後、毎夜試合の振り返りを行い、翌日の試合に備えました。
参加した審判員が各々所属の地域に戻り、今回学んだことを多くの審判員に伝達していくことに期待が寄せられます。
また、特筆すべき事項として、全日本ビーチサッカー大会において初めて女性審判員が決勝を担当しました。
インストラクターコメント
櫻田雅裕 フットサル1級インストラクター
今回の研修会では、普段接する機会の少ないビーチサッカーという分野の特有のトレーニングや動き、競技規則について、考え方や取り組み方を共有し、大会に臨みました。特にシザースキックについては、審判員による感覚の違いや考え方の基本となる部分の理解の違いによって審判チームの中でも判定に差が生じるケースもあり、大会に臨む審判員の皆さんが共通した認識で試合に対応できるよう確認し、多くの審判員が理解することができました。
2日目からは実際に試合を経験し、いくつかの事象に対する考え方・対応を確認し、さらに良いレフェリングに繋がるよう取り組んでいきました。砂上で行われることやビーチサッカー特有の競技規則にも徐々にフィットし、経験を重ねるごとにパフォーマンスも向上していきました。一方でビーチサッカー特有の競技規則については、個々の感覚に差があるため、全体の水準を適切にするためには難しい部分がまだ残っていることが分かりました。今回、大会の中で生じた事象を次の試合に向けて大会審判員全体で共有出来たことで、今後のビーチサッカー審判員としての活動に活かされていくことを期待します。
参加者コメント
徳永光恵 審判員(フットサル1級)
今年も予選から各グループ、熱戦が繰り広げられましたが、昨年と打って変わって今年は酷暑だったので、味わった事の無い灼熱の砂浜を3日間走り続けました。
今回の私たち審判員のテーマは、自分の持っているもの、研修で学んだことをピッチで発揮する『チャレンジ』と、ゲームに取組む為の『準備』でした。この大会は、JFA派遣、地域から派遣された審判員、そして地元審判員が参加し各試合を担当します。各地域で学んできたこと、年齢や審判キャリアも違うので初めは上手くいかなかったこともありましたが、3ピリオドあるゲームの中で『チャレンジ』し、審判チームとして、4人の意識を統一をしていきました。
また、ゲームが終わった後や夜の研修で振り返りを行い、各々の引出しをシェアし、次に組む審判員たちとの精度を高めていくことで、良い『準備』もできました。他のフットボール競技では、重大な事象や判定で副審(その他の審判員)との協力が求められることがありますが、ビーチサッカーでは、キックオフ時にボールを置く場所や、違反の監視など役割分担の確認・協力関係がゲームマネジメントの為に、より重要になってきます。
木曜日からの研修を含め、この4日間で私たちは個を高め、協力し合うことで、『審判チーム』として大きく成長できたと思っています。昨年、自身のスキルアップの為にと手を挙げたことがきっかけで大会に参加しました。大好きな海をバックに開放的な雰囲気、アクロバティックなプレー、私はすぐにビーチサッカーに魅了されました。私は、この競技をもっとたくさんの人に観てもらい、雰囲気を味わって欲しいと思っています。
サッカーもしくは、フットサル審判資格を持っていれば、ビーチサッカー審判員としても活動できますので、これからも魅力を発信する一員で在りたいと思います。今年は、ワールドカップもあり、日本も出場を決めているので、是非注目してもらいたいです。
船木麗男 審判員(サッカー2級)
第14回全日本ビーチサッカー大会に参加しました。鎬を削り切磋琢磨をしてきた全国から集まったチームのスキル及び熱意を肌に感じ、またグループステージから準決勝まで試合を担当し、より一層ビーチサッカーへの興味が湧きました。今回の貴重な経験を活かし、今後の審判活動がより実りのあるものとなるよう精進して参ります。
さて、本大会に参加して2点感じるものがありました。まずは『経験』です。フットサル審判員資格が無くサッカー審判員資格として参加したのは私だけであり、仲間の審判員よりポジショニングや感覚が不足しているのではないかと不安を抱きながら参加しました。その一方で、大会前日や地域巡回トレーニングで指導頂いた櫻田さんからは「サッカーで培った経験を存分に発揮すればいい!」と背中を押してくださり、自信とやる気を持って取り組むことが出来ました。大会を通し、サッカーで経験してきた感覚や自身のストロングポイントである走り(スプリント)を発揮することができましたが、一方でビーチサッカー特有の動きについては更なる改善が必要であと実感しました。改善点がみられる中で、ビーチサッカーの動き/事象を見に行くタイミングについてはサッカーに活かすことの出来ると感じています。
そして二つ目は『魅力』です。ビーチサッカーの魅力とは、なんと言っても空中戦で起きるアクロバティックなオーバーヘッドキックです。その魅力を最大限に引き出せるよう、我々審判員は常に予期予測し、どこでどのタイミングで起きるのかを判断し見極わめる必要があります。その為にはビーチサッカー戦術を深く理解し、なぜそのプレーを行うのかを常に考える必要があると感じました。サッカーでは稀にしか出ないプレーですが、ビーチでは常に繰り出される可能性のある魅力あるプレーでした。
今後はビーチサッカーが益々発展するよう取り組んでいきたいですし、今までよりも一層力を入れて精進していきたいと思います。将来的には、ビーチサッカーワールドカップに審判員として参加できるよう、精神とサッカー感を磨き取り組んでいきます。ビーチサッカーの魅力に物凄く惹かれ、サッカー感を磨き、今後とも全力で取り組んでいきたいと実感した素晴らしい大会となりました。
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