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決勝進出チームが決定!神村学園は4大会ぶりのファイナルへ 第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

2020年01月08日

決勝進出チームが決定!神村学園は4大会ぶりのファイナルへ 第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は1月7日(火)、準決勝2試合が行われました。

準決勝第1試合

神村学園高等部 1-0(前半0-0、後半1-0)大阪学芸高校

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4大会ぶりとなる決勝進出を狙う神村学園高等部(九州1/鹿児島)は大きな展開で揺さぶりをかけようとしますが、初の準決勝を戦う大阪学芸高校(関西3/大阪)は、最終ラインと中盤でしっかりつくった守備ブロックが素早く左右にスライドし、粘り強くゴールを守ります。30分にはCKからゴール枠内にヘディングを飛ばされましたが、DFの小原愛生選手がクリア。0-0でハーフタイムに入りました。

後半に入ってからの15分間で、大阪学芸は前半45分間に並ぶ2本のシュートを放ちます。対する神村学園も、遠めからのシュートを放つなど何とかゴールのこじ開けを狙い続けました。その意欲が形となったのが、75分。神村学園の左CKから、ストレート系の低く速いボールがファーサイドに飛びます。ピッチが多く水を含んでいたこともあり、大阪学芸DFがクリアしきれずゴール前にこぼしたボールは、交代出場していた神村学園FW近藤千寛選手の目の前へ。冷静に蹴り込んだシュートがそのまま決勝点となり、神村学園が第24回大会以来のファイナルへと進みました。

準決勝第2試合

藤枝順心高校 2-1(前半1-0、後半1-1)修徳高校

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前半は藤枝順心高校(東海2/静岡)が試合中ほとんどの時間、ボールを保持しました。両サイドを使った揺さぶり、中盤からの飛び出し、そして最終ラインからの縦パスと、あらゆるところから修徳高校(関東2/東京)を攻め立てます。その勢いのままに28分、ライン際に流れたボールを懸命に拾った小原蘭菜選手からの低いクロスを池口響子選手がうまく頭で合わせ、先制に成功しました。

しかし後半開始早々、流れが変わります。前半シュート2本に終わっていた修徳は48分、ゴール右から折り返し。DFに当たってわずかにコースが変わったクロスは、反応した藤枝順心GKに弾かれますが、交代出場したばかりの小林愛果選手がボールを拾ってすかさずシュート。試合は振り出しに戻りました。このゴールが3バックにして修正が効いていた修徳には落ち着きを、藤枝順心には焦りをもたらします。

互いに気迫を見せるもののビッグチャンスはないまま後半が終了するかと思われた時でした。藤枝順心の左サイドバック、角田菜々子選手がゴール前へ送ったボールが、そのままゴールに吸い込まれます。サッカーの面白さと怖さを存分に知らしめた90分間の末、藤枝順心が2大会ぶりの決勝進出を決めました。

監督・選手コメント

近藤千寛 選手(神村学園高等部)
交代出場する時、点を取ろうと思うのではなく、いつもどおり声を出してみんなに元気を与えたり、自分の持ち味であるボールを収めることや、前からの泥臭いアプローチをしようと思っていました。高校入学後、全国大会で試合に出て点を取るのは初めてで、味わったことのない感覚や、違う景色を見られて、とても良かったです。私たちの目標は決勝に行くことでも、銀メダルでもありません。PK戦ではなく90分間での決着で日本一になり、金メダルを取ってたくさんの人に恩返しします。

副島博志 監督(大阪学芸高校)
ここまでたどり着くのが精いっぱいで、もう一つ乗り越える力がなかったというのが正直な感想です。2年前はベスト8で、今回ベスト4。一つ乗り越えるのは大変なことで、実力が伴っていないと、こういうところにはたどり着けないものです。今大会は無失点できていて守備は計算できるものの、それだけでは難しいですね。連戦での疲労もありましたが、ここまで来ないと分からないことがあります。この大会に初めて出た2年前の1年生は、この3年間で急激に成長しました。また新しい選手たちで、積み上げをしていきたいと思います。

角田菜々子 選手(藤枝順心高校)
終了間際、クロスを上げたらゴールに入りました。最初はよく分からなかったけれど、みんなが駆け寄ってきてくれたので入ったんだと分かり、うれしかったです。毎年インターハイではメンバーから外れて悔しかったので、選手権では絶対にメンバーに入って貢献しようと思っていました。今日は後半の失点でチームの流れも良くなくなり、私もチームも焦っていた中で得点でき、チームの勝利に貢献できて良かったです。決勝は、みんなとできる最後の試合なので、3年間やってきたことを全て出して、悔いのないように終わりたいと思います。

有賀重和 監督(修徳高校)
試合中のポジション変更は、選手たちが自分たちで決めたことです。相手の攻撃を怖がって下がってしまっていたのを、自分たちで修正していました。相手を焦らせることができたか分かりませんが、最後まで攻め切ったものの、相手に当たったうちと違い、順心さんはきちんと決めていました。そうした小さな差が、結果につながったのだと思います。ただ、子どもたちの目標に向かって頑張る力には、私も驚きました。高校でサッカーをやめる子もいますが、その強い向上心を胸に良い人生を歩んでほしいです。

第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

大会期間:2020年1月3日(金)~2020年1月12日(日)
大会会場:
三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)

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