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2022年度フィジカルフィットネスC級コーチ養成講習会がスタート
2022年05月30日
2022年度フィジカルフィットネスC級コーチ養成講習会が5月12日(木)にスタートしました。
この講習会は年間10コースの実施を予定し、今回の第1コースは5月12日(木)から15日(日)までの4日間、石川県の和倉温泉多目的グラウンドで開催しました。フィジカルコーチを目指している方や指導者、また、トレーナーやメディカルスタッフなど様々な役割を持つ方が受講し、フィジカルフィットネスについての学びを深めました。
フィジカルC級では、フィジカルフィットネストレーニングを計画、実行する際のベースとなる基礎的な知識を会得し、フィジカルフィットネスに関して選手に指導できる人材を養成することを目的としています。4日間の講習は、午前中にトレーニングのベースとなる運動生理学の理解、その後の実践、そして生理学的な視点も踏まえたトレーニングの振り返りがセットになって構成されています。フィジカルコーチを目指す方のみならず、監督・コーチなどの指導者やメディカルスタッフなど、サッカーのトレーニングに関わる人全てに共通する内容となっています。
講師コメント
中村大輔 さん(JFAフィジカルフィットネスプロジェクト)
今回も、フィジカルコーチを目指している方や、監督、コーチ、トレーナーやメディカルスタッフなど様々な役割をチーム内でお持ちの方々に多数ご参加いただき、天候にも恵まれ、4日間の全日程を無事に終了することができました。その中で、私たちインストラクターが感銘を受けたのが、受講生の皆さんの学ぶ姿勢です。特に講義の時間には、運動生理学に関する質問はもちろん、実際のトレーニング内容(強度や考え方)に関しても様々な視点から質問をいただきました。質問を通して、お互いが意見や考えを出し合い、さらに議論を重ね、運動生理学的な側面からの理解を深め、翌日の講習に積み重ねられていっている様子を間近で実感することができました。これは受講生の方々の熱意があってこそだと思っています。
私たちインストラクターも受講生の方々の熱意に少しでも応えられるよう、そして有意義な講習会となるように、努力してまいりたいと思います。興味がある方はぜひご参加いただければと思います。
受講者コメント
中野勝彦 さん(石川県立工業高校)
今回、和倉コースを受講しました。これまで、選手の質を上げるには、フィジカル面の向上が不可欠と感じながらも、自分自身の経験や勘、知識をもとに指導を行ってきました。そのため、指導しながらも「よく分かっていないこと」も多く、それらを「すっきりとさせたい」との思いがあり受講を決めました。
4日間を終えてまず感じたのは、「参加して本当に良かった」ということです。フィジカル的なことが整理されたことと、講習会自体が皆で作り上げるというスタイルであったことがその理由に挙げられます。具体的には、選手の質を上げるために、有酸素性高強度トレーニングをいかにタイミングよく現場指導に取り入れるかということ、そして、その際に、選手の心拍数などのデータ管理をしながら指導することの大切さを特に学びました。多くの日本の指導者が、フィジカルに関して具体的に学ぶことで、選手の質の向上が期待できると強く感じました。有意義な講習会を本当にありがとうございました。
大橋稜也 さん
この度は、コロナ禍で大変な中、このような講習会を開催していただき誠にありがとうございます。まずは、インストラクターの皆さんや受講者の方々が心優しく接してくださりとても有意義な講習会を過ごすことができました。本当にありがとうございました。今回の講習会では、監督、コーチ、トレーナーなど様々な領域の方たちと講義や実技を受講し、様々な刺激を受けることができました。多様な視点からの意見やトレーニングメニューのアイデアの豊富さなど、たくさんの引き出しをお持ちになられていて参考になることが多くありました。今回学んだことを自分のチームに持ち帰り、貢献できるよう生かしていきたいと思います。