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「若いエネルギーを楽しみにしたい」池田太なでしこジャパン、U-20日本女子代表監督 第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
2022年12月23日
第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が12月30日(金)に開幕します。ここではなでしこジャパン(日本女子代表)とU-20日本女子代表を指揮する池田太監督に、大会の印象や選手に期待することなどを聞きました。
○オンライン取材日:2022年11月2日
――本大会をご覧になったことはありますか。
池田 はい。2017年にU-19日本女子代表を立ち上げた頃から視察しています。高校生のレベルも年々上がっていますし、その状況を確認する目的で、現在も継続して選手たちのプレーを見に行っています。
――試合を観る際は選手たちのどういったところを見ているのでしょうか。
池田 選手一人一人がどうやって状況を判断し、プレーしているかです。状況に合わせて一番良いプレーを選択できているかどうかは、どの年代でも大事になってきますから。技術面では、選択したプレーを成功させるために、技術を発揮できているかというところです。
――選手を選ぶ立場として、印象に残りやすいプレーはありますか。
池田 攻撃的な選手はゴールに向かっていく意識や思い切りのいいミドルシュート、チャンスで積極的にシュートを打っていく姿勢は印象に残りやすいです。他にも、例えば運動量が豊富な選手など、特徴のある選手は目に留まるというか、自然と見てしまうことが多いです。
――高校年代の選手に求められる技術レベルはどのようなものだと考えていますか。
池田 左右の足での止める蹴る、ドリブルで運べる、1対1の局面で打開できる、もしくは個人の力で守れる。そういった技術の幅やプレーの幅、個人の器を広げてほしいです。その中でチームとして求められる判断やそのスピードを踏まえて、正確に技術を発揮できることも重要です。こういった部分は高校年代から求めていってもいいのではないかと思っています。
――熊谷紗希選手(FCバイエルン・ミュンヘン/ドイツ)など、なでしこジャパンにも高校サッカー出身の選手がいます。彼女たちに共通する部分はありますか。
池田 一概には言えませんが、チームを勝たせるためにいろいろな働き掛けができる選手だと思います。プレーでもそうですが、チームメートと協力して仲間の良いプレーを引き出していくこともその一つです。ポジティブなエネルギーを発信している選手というのは共通しているかなと思います。
――高校の強豪チームは大所帯であることも少なくないと思います。そういった環境でリーダーシップが育まれる部分もあるのでしょうか。
池田 部員数はそれぞれの学校で違いがあるのであくまでも想像ですが、選手同士が協調してつくり上げていく部分は多いのかもしれません。選手権という一つの大きな大会に向かってチームをつくり上げる。その過程で素晴らしい経験をしているのですから、選手権を通過点として大きく羽ばたこうとする選手がたくさん見られることを期待しています。
――最後に、今大会に出場する選手たちへメッセージをお願いします。
池田 特に3年生は新型コロナウイルスの影響を強く受けた世代でもあり、多くの苦労があったと思います。仲間と一緒にやってきたサッカーを悔いのないように楽しみながら、そして勝負にこだわりながら、全力でプレーしてください。皆さんから発せられる若いエネルギーを楽しみにしています。
第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
大会期間:2022年12月30日(金)~2023年1月8日(日)
大会会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)
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