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【報告】2023年度審判インストラクターリフレッシュ講習会(海外交流プログラム) 10/30@オンライン

2023年11月10日

【報告】2023年度審判インストラクターリフレッシュ講習会(海外交流プログラム) 10/30@オンライン

10月30日(月)にオンラインにて、海外交流プログラム事業の報告を基に審判指導者を対象としたリフレッシュ講習会を開催しました。

これからも審判員の向上のために、様々なテーマを題材にした審判指導者向けのリフレッシュ講習会を開催していきます。

運営者コメント

廣瀬格 JFA審判マネジャー
海外交流プログラムは、審判員や審判インストラクターが日本以外での国際経験を積むために2008年からスタートしました。その後、世界的なコロナウィルス感染拡大の影響等により中断されていましたが、関係する多くの方々のご尽力により2022年より再開しました。今回は、再開してからこのプログラムに携わる佐藤隆治氏と私が、このプログラムを通して学んだことや感じたことを全国の指導者の皆さんに伝えさせていただきました。また、来日中のレイモンド・オリヴィエ氏にもご参加いただき、コーチの果たす役割や、試合中のマネジメントの手法について、イングランドで行われていることについてさらに深く踏み込んだ情報を共有していただきました。講習会の中でもお伝えしましたが、この交流プログラムに携わって感じることは、「不易流行」―現代のフットボールが急速に発展し、レフェリーに求められることが変化していく中でも、変わらず「基本」が大切にされ、徹底されていることです。イエローカードの提示の仕方、予期予測に基づく対角線を意識したポジショニングと動き等、私たちがずっと大切にし続けてきたことを、どの国でも変わらず審判員、審判指導者は大切にしていました。このように、このプログラムは私たちが日々実践していること、そしてこの後向かうべき方向を再確認する場にもなっているように感じています。
今後も、この交流プログラムが行われた際には、そこで得たことや経験したこと等を可能な限り皆さんと共有し、私たちがより情熱(passion)をもってフィールドに向かう審判員の背中を押せるよう、互いに学び合える場を提供していきたいと考えています。

受講者コメント

佐藤裕一 2級審判インストラクター(北海道サッカー協会)
審判指導者のレベルアップのための「学ぶ機会」として、審判インストラクター向けのリフレッシュ講習会に参加させていただきました。
今回はトライアルでの開催ではありましたが「海外交流プログラム」に関する講習会を開催していただき、目から鱗となる内容と驚きばかりでした。
プログラムに指導者として参加された廣瀬先生、佐藤隆治さん、そして、レイさんの三者による体験や経験等のお話は全て実体験からなる説得力とWEBでは感じない和みのある空間を提供してくれました。
世界で活躍する審判員は、決断がシンプルであり、絶好の機会を見逃さない中でプレーヤーズマネジメントの段階的アプローチをしていたことを学び、個人的な言葉かけ(低い存在感)明確な言葉かけ(中程度の存在感)公の強い注意(高い存在感/キャプテンの活用)警告、退場と段階を踏んで、プロファイリング(その人が周囲に与える存在感)している事に、目に見えなかった気付きと奥深さに圧倒され、更に審判員として、審判指導者として、人として、今後も万里一空の精神で努力をしたいと想わせてくれました。
現代のフットボールは飛躍的な進化を遂げる中、日本が世界に追い付き追い越す為、サッカーの母国イングランドの審判指導者から「審判員に最も必要な力はコミュニケーションであり、審判指導者に最も必要な力はパッション(情熱)である」と話されたクロージングトークに、基礎基本の大切さと今までサッカーを続けて来た理由が自分と変わらないことに気付かされ、驚きと興奮を隠せずにはいられませんでした。
今後も審判員の向上のために、審判指導者がレベルアップしていく「学びの機会」に積極的に参加して行きたいと心から感じる機会となりました。

尾園好 2級審判インストラクター(福岡県サッカー協会)
イングランドは、評価と指導が明確に分けられていることに、びっくりすると同時にそうした方が審判員を育てやすいのではと感じました。ほかにも様々な気づきがあって、とても勉強になりました。とくに、基準の一貫性とは相反する判定基準変更の必要性や笛だけでなく必要な時はしっかりコミュニケーションをとり、明確に伝える必要があること、そして常に基本を大切にすることなど、すべてがゲームマネジメントをする上で大事であることが再認識できました。ありがとうございました。

大橋寛子 2級審判インストラクター(岡山県サッカー協会)
海外交流プログラムのリフレッシュ講習会を拝聴でき、英国での審判員への指導体制や内容を知ることができ良い刺激をいただきました。
レフェリング映像とともに、判定・マネジメント・ポジショニングと動き、メッセージの伝え方は明瞭で大変参考になりました。
日々のインストラクターとしての活動に悩みや不安もありますが、Passionを忘れず自分にできることをしっかりと取り組んでいきたいと再認識することができました。
審判指導者の質をより向上させ、審判員に適切な指導ができるよう【BE HUMBLE】に、これからも学び続けていきたいとおもいます。

西田大介 2級審判インストラクター(神奈川県サッカー協会)
サッカーの母国イングランドの審判員指導の情報を、廣瀬さん、レイさん、佐藤さんの軽妙な会話から楽しく学び、また気づきの多い研修でした。私がふだん指導の任にあたっている審判員に多い悩みとして、マンマネジメントがあげられます。同じ選手が何度も反則し注意するがおさまらない。逆にすぐにカードを切って抑えようとする。このような審判員に対して、段階的に注意の与え方を工夫するなどの技法を、映像で確認することができました。コミュニケーションと基本が大切だ、との締めのことばをいただき、今後もpassionをもって活動していきたい、と思います。お三方をはじめ研修会をご準備いただいたJFA審判部の関係の皆さまに感謝申しあげます。

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