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スポーツ救命ライセンス講習会をJFAハウスで開催

2023年02月22日

スポーツ救命ライセンス講習会をJFAハウスで開催

日本サッカー協会は、2月12日(日)にJFAハウスでスポーツ救命ライセンス講習会を開催しました。

今回は、新規と更新を対象として実施しましたが、更新の講習会(午前実技)にはトレーナーを中心に9名が実技を受講し、新規の講習会(午後実技)には新規29名と更新3名が参加しました。講義ではサッカーをはじめグラウンドや体育館など、スポーツの現場で起こりうる熱中症、脳振盪等の現象に対する対応を学び、実技では心肺蘇生の中でも最も重要な胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方、バックボードによる全身固定・搬送法についても学びました。受講者は積極的に講師に質問し、基本知識に加え様々な状況に対応する知識などを深めてました。

※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。

講師コメント

矢倉幸久 医師((公財)北海道サッカー協会医学委員)
今回の講習会は、更新受講者コースと新規+更新受講者コースを並列で同時進行という形で開催、合計で40名近い数多くの受講生が参加されました。全国から各地のサッカー協会関係者、チーム関係者、トレーナー、ドクター、指導者から現役大学生まで幅広い年代の方が集まり充実した1日を過ごしました。
講義では受講生たちが、とても熱心に、時にメモを取りながら説明を聴いていました。
講義する側としては、医学的知識がない方でも理解しやすいように、わかりやすい言葉での説明を心がけました。
実技では、講義内容を思い出しながら、一次救命処置(胸骨圧迫、AEDの使用法)について、助かる命を確実に救うために必要な手技の習得のため、真剣に取り組んでいました。
本講習会の特色の一つであるバックボードを用いた搬送実習では、インストラクターの指導のもと、全国からの参加者が交流を深めながら、そして楽しみながら安全・確実な搬送方法を学んでいただきました。
サッカーファミリーの大切な命を守るため、受講された方々が学ばれた知識とスキルを自分のものとして、いつ、どんな事態が発生しても落ち着いて対処できることを願っています。

受講者コメント

北園海 理学療法士(Potential Support)
私自身、スポーツ救命ライセンスを取得したのがコロナ流行前であり、通常の更新期間よりも3年程経過してからの受講となりました。
日々の現場活動の中では、幸いにも一次救命処置が必要な場面に遭遇することがなく活動を行えていた事から、救急対応やAEDの使用からかけ離れていた為、今回の講習会は緊急時対応について振り返るとても良い機会となりました。
講習会は基礎知識を復習後、実技が大半で進められました。基本的な流れにバリエーションを加えたり、サッカー現場での状況を想定した対応など、咄嗟の対応をどのように行ったら良いか受講者同士で知恵を出し合いながら実施していきました。普段の現場活動でもそうですが、やはり1人で出来る事は限られており仲間の力や周囲の方々の助けが必要であること、協力することで助けられる可能性が高まることを再認識することが出来ました。
講習会全体の雰囲気もとても明るく、時々笑いもおこりながらも、重要なポイントはしっかりと再認識することが出来てとても有意義な講習会でした。
今回の講習会開催にあたり、準備していただいたJFAの皆様、講師の先生方、ありがとうございました。

小島侑史朗 アスレティックトレーナー(医療法人社団 淳英会 Jメディカルおゆみの)
今回の講習会は講義、実技、テストの順で実施されました。
講義では自身の持っている知識の再確認そしてブラッシュアップをする事が出来ました。
一番多くの時間が割かれた実技では、心肺蘇生の中で胸骨圧迫やAEDの操作などを一連の流れで訓練を行いました。実際に実技を行ってみると、胸骨圧迫のテンポが速くなりがちで、圧迫の位置や深さなども改めて行うと思い通りに上手くいかなかったように感じました。講師の方々からは、「これらの訓練は定期的に実施してもらいたい」という言葉があり、その言葉の意味を身に染みて感じました。
また、今回の講習会では搬送の訓練にも力を入れられており、実際にヘッドイモビライザーやバックボードを使用して頚部固定から搬送までの訓練も実施しました。特に傷病者をバックボードに乗せる工程は、関わる人数によって方法が変わるので、傷病者をいかに安全に搬送できるのかという事を、講師の方々とディスカッションしながら学ばせていただきました。
最後になりますが、今回このような貴重な救命講習会を開催していただいた講師の方々とJFA関係者の皆様に心から感謝申し上げます。今回訓練して感じたことを忘れずに、自身のトレーナーとしての成長につなげていきたいと思います。

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