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フットサル1級審判インストラクター研修会を実施
2014年06月09日
5月31日(土)・6月1日(日)の両日、兵庫県・グリーンアリーナ神戸にてフットサル1級審判インストラクター研修会を開催しました。
今回の研修会では、インストラクター20名が参加し、「KOBEフェスタ2014」に参加した審判員への指導を行う、という実践研修となりました。
また、今般は新たな試みとして、現在不在となっているフットサル女子国際審判員を将来的に選出することを目的として、女子1級審判員6名も大会に参加し、その6名を対象とした研修会を実施しました。
講師コメント
五十川和也 フットサル・ビーチサッカー部会部会長
今回の研修会では、フットサルKOBEフェスタの試合に参加した審判員を対象に指導を行う実践形式での研修を行いました。
はじめに、競技規則に対するレクチャーを各グループ毎に別れて、プレゼンテーション形式で行いました。
プレゼンによる指導方法やレクチャー時の振る舞い、受講者への対応方法など、他のインストラクターと共に良い点や改善する点等の意見を出し合いながら研修を積んで行きます。
プラクティカルトレーニングでは、試合における動きやポジショニング、争点に対する視点の捉え方など基本動作を、実践形式によるレフェリング指導では、デモンストレーターとなる選手の協力をいただきながら、幾つかのシチュエーションを想定して、ファウルに対する判定基準や見極めの指導ポイントを実践していきました。
2日目の研修では、実際の試合を使用し審判員の指導評価の摺り合せを行い、インストラクター評価基準の統一を図るべく、試合分析も交えて研修をしていきました。
今月から開幕する2014/2015Fリーグをはじめ、各種別によるフットサル全国大会でのアセスメントならびにインストラクションにおいて、トップ審判員から地域強化審判員、ならびに地域審判インストラクターへの指導において今回の研修会で学んでいただいたノウハウを実践に活かしてもらい、審判員・インストラクターの育成・強化に繋げていただければと思います。
参加者コメント
佐々木琢二 フットサル1級インストラクター(北海道)
フットサル1級審判インストラクターとして初めて参加した研修会でした。
カリキュラムについていくのがやっとという面もありましたが、多くのことを学ぶことができました。
競技規則や審判法のプレゼンテーションでは、対象がサッカーの女子1級審判員ということで、サッカーとフットサルの比較や、フットサル特有のルールについて、具体例をパターン分けして説明することや、映像を活用することで、より効率的に理解を深められることが、審判員の皆さんの感想からも、実感できました。
プラクティカルトレーニングでは、「簡単な事例から徐々に難易度を上げ」、「繰り返し行う」ことに加え、(言われてみれば当然のことですが)「最初にトレーニングの内容、目的を明示して、終了時にまとめをする」ことや「安全面の配慮」、そして、「事前準備」の重要性を認識しました。
スタンダードの解説や競技規則のQ&Aにおいては、その具体的な判定基準もさることながら、自らの意見を述べるにあたり、競技規則にある正しい用語を使うことの重要性を再認識しました。いままで、地元の審判員に対し、「正しい用語を使うように」と指導していたつもりですが、自分自身もどうだったのかと、反省させられる面があり、インストラクターが誤った用語、あいまいな表現をすると、審判員が混乱するということを肝に銘じました。
今回の研修で得たものは、審判員への指導のみならず、地元の2級、3級インストラクターにも伝えていきたいと思います。
森文敬 フットサル1級インストラクター(愛知県)
フットサル1級インストラクター研修会に初めて参加しました。
不安と期待がいっぱいの中、研修会場の扉を開きました。
研修の前半はサッカー女子1級審判員に対してフットサルの競技規則や審判法を指導することでした。
私は実践でフットサル特有の4秒カウントのプラクティカル・トレーニングを担当しました。
限られた時間内で多くのことを伝えようとして説明が長くなり、審判員に数をこなしてもらうことができませんでした。
今回の研修会では納得がいく指導ができませんでしたが、今後もまた実践を想定して研鑽を積んでいきたいと思います。
研修の後半はFリーグスタンダードの説明と大会を使用した試合の分析と評価を行い、経験豊富な講師、諸先輩方の着眼点や明確な見解などをお聞きし、新たなナレッジを吸収、蓄積できた反面、役割と責任の重大さをあらためて感じさせられました。
今後、フットサル1級インストラクターとしての活動をスタートをするにあたり、より多くの試合に足を運び、より多くの審判員に接し、ともに成長していきたいと思います。