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2014年度 第2回S級審判インストラクター研修会を実施
2014年07月29日
7月19日(土)・20日(日)、大阪・Jグリーン堺にてS級審判インストラクターを対象とした研修会を実施しました。
現在の日本のインストラクター制度では、インストラクター一人ひとりがアセッサー・メンター・チューター・コーチなど、いろいろな役割を担っています。
サッカー発祥の地のイングランドでは、アセッサー・メンター・チューター・コーチが分担されており、それぞれに専任が居ます。
今回の講義では、イングランドで審判コーチとして活動している、Edward WOLSTENHOLME氏を招いて、その概念、目的、手法などを楽しく学びました。
試合数日前、試合直前、試合後、アセッサーレポートを読んだ数日後など、審判員と一緒に話しをしながら継続的に問題解決方法を探すというコーチングを知ることができました。今まで以上に、コーチングに励んでいこうという気持ちを掻き立てる研修になりました。
また、このS級審判インストラクター研修会に先立ち、JFAに常勤しているインストラクターにも同様の講義が行われ、それぞれのメリットや日本に取り入れた時の課題など多くの意見交換が行われました。
講師コメント
Mr. Edward WOLSTENHOLME PGMOコーチ
今回、PGMOを代表して日本のインストラクターと一緒に仕事ができたことは大変光栄であり、また私にとってもとても刺激的な2週間でした。
滞在期間中、天皇杯やJリーグなどの試合を観ましたが、日本のサッカーはスピードもありますが、とてもフェアで、選手もとてもリスペクトにあふれているという印象です。
そして、試合の環境も非常に整備されていて審判員が試合に集中できる環境にあると思います。
インストラクターだけでなく、審判員とも話す機会がありましたがとても意欲的で、熱意にあふれています。
イングランドのコーチング法は、審判員により長い時間寄り添い、一緒に考え、成長していくものです。
日本は審判員の登録数がイングランドより何倍も多く驚きました。
全てのカテゴリーでイングランドと同様にはならないかもしれませんが、イングランドの指導方法を参考にしてもらえればと思います。
受講者コメント
柿花和夫 S級インストラクター(大阪府)
今回のテーマ「和魂洋才」という事でイギリスのPGMO(Professional Game Match Official Ltd=プレミアリーグを単層する審判員とその指導者が所属する組織)でプロの審判員の評価や若手審判員のコーチングを担当しているMr.Eddie Wolstenholme氏による『Coaching』という日本では行こなわれていない審判員の指導の概念や実践を一方的な講義形式ではなくグループディスカッションやロールプレイ等を入れてとても解りやすく指導して頂きました。
現在日本では「コーチング」という制度は行われていませんが、今後インストラクターとして指導に活用していきたいと思います。
大岩真由美 S級インストラクター(北海道)
「今日の励ましの言葉は誰かの明日を大きく変える」
これが特に印象的な言葉でした。
決して指導者が審判員に対し、目標や課題克服を強制的に押し付けその人を「変える」のではなく、審判員自身が自ら気づき、一歩前へ進んでいくきっかけ(ヒント)を与えたり導いていく。
またそれが一時的ではなく継続的に、また一方通行の交流ではなく相互に意見を交わしながら、審判員自身から出てくる言葉を大切にしていく、とてもポジティブで一人一人を大切にしたアプローチ法を学ぶことが出来ました。
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