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2015年度 JFL担当主審開幕前研修会を開催
2015年03月05日
2月20日(金)~22日(日)の3日間、JFAハウスおよび江戸川区陸上競技場でJFLを担当する主審を対象とした開幕前研修を実施しました。
JFL担当主審のみを対象に開幕前研修を実施するのは今回が初めてとなります。今回はフィジカル面に特化し、各個人のフィジカルレベルをより向上させるべく、前週に実施したJ3担当審判員と同じく、測定を実施し、J3担当との記録を比較したり、今後より効果的にトレーニングを行うための知識を得る研修会となりました。
また研修会期間中には、プロフェッショナルレフェリー(PR)の飯田淳平氏を招いて、PRが普段取り組んでいるトレーニングやコンディショニングについての講義も行われ、JFL担当審判員は真剣な眼差しで聞き入っていました。3月8日(日)に開幕するJFLに向け、いい緊張感の中で研修会を実施することができました。
主な研修プログラム
3月20日(金)
持久性トレーニング(10分間走)
インターバルトレーニング【150m走(30秒)ー50m歩(30秒)×10本×2セット】
3月21日(土)
測定「40mスプリント、12分間走、Yo-Yoテスト」
トレーニング「ストレングス」講義「フィジカル理論①」
3月22日(日)
講義「フィジカル理論②」
指導者コメント
山岸貴司 JFAトップレフェリーフィットネスインストラクター
初めてJFLの主審担当者を集めたフィジカルトレーニング中心のキャンプでしたが、みなさん意欲的に参加をしてくれて、指導にも熱が入りました。今回は①自分自身のフィジカルレベルを知る、②効率的なランニング姿勢の獲得、③加速テクニックの獲得と大きく3つの目的がありました。これまで映像を撮りフィードバックをされた経験もないことから、新鮮でかつイメージとのギャップも修正出来たように感じています。今年はケガのないシーズンにすることはもちろんですが、審判員にとって近年重視されているスピード(加速力)を発揮し、質の高いフィジカルを発揮出来るよう取り組んで欲しいと思います。
飯田淳平 プロフェッショナルレフェリー
JFL主審の皆さんに、「レフェリーのフィジカルの重要性と取り組み」というテーマで、①トレーニングの目的について、②以前行っていたトレーニングと現在行っているトレーニングの違いと効果について、③現在行っているトレーニングについて、お話をさせて頂きました。
今回、このお話をさせて頂くことによって、自分のトレーニング方法や以前と現在の違いを改めて見返す機会にもなり、また、JFL主審の皆さんとディスカッションすることで新たな発見もありました。同じ1級審判員として、いよいよ近づいてきたシーズン開幕に向けて良い準備をし、良い試合を下支えできるよう日々のトレーニングに向き合っていきたいと思います。
参加者コメント
高寺恒如 1級審判員(神奈川県)
今回の研修会はフィジカルを中心に3日間開催されました。
フィジカルテストを行い、今の自分のフィジカルを知る良い機会になりました。ジョグ・40m走の姿勢を映像に残しフィードバックしてもらい、地面への力の伝え方、上下にぶれない走り方、怪我をしにくい走り方など多くを学ぶ事が出来ました。「意識してやることが無意識化になる」と言う言葉が印象に残りました。トレーニングする時もただ走るだけではなく、目的・目標をしっかりもって取り組んでいこうと思います。選手に安全に魅力のあるサッカーをしてもらえる為に、また、1年間良いコンディションで活動出来る様に日々努力していきたいと思います。
西水流優一 1級審判員(鹿児島県)
今回のJFL主審研修会に参加するにあたって、強い意志と覚悟を持って、自分がどこまで通用するかを試みました。2日間のトレーニングを通じて、自分自身の今のフィジカルのレベルを客観的に把握すると同時に、2日間を通してランニングフォームなどの撮影し、分析しました。
また、ストレングスのセッションでは、シャフトを担ぎ加速局面で地面を押す感覚を身につけるトレーニング等を行い、来るシーズンに向けてのコンディショニングの調整を行いました。今回のフィジカルに特化した研修会で学んだ事を活かし,試合ではより近くで判定し、選手が納得できるように日々のトレーニングで鍛えていきたいと思います。