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2015年度第2回 S級/1級インストラクター研修会を開催
2015年07月29日
7月11日と12日の2日間、東京・JFAハウスにて第2回S級/1級インストラクター研修会が開催されました。
今回の研修会では、テーマを「現代新諸」、キーワードは「プロセス」とし、インストラクターの方々に審判員を指導するための現代の指導方法の数々を習得していただくことを目的として企画されました。
今回は、イングランドのプレミアリーグのインストラクターであるRaymond OLIVER氏を招き、「Engaging “Modern Learner”」を2日間にわたって実施しました。
3級からS級インストラクターまで、同じ指導過程を踏んで審判員に指導できるようにしたいという狙いのもと、定型パワーポイントを用い、レフェリング指導のプロセスの実践、プレゼンテーションを行いました。
インストラクターコメント
小幡真一郎 審判委員会副委員長・指導部会長
Raymond氏の指導は実に楽しく、わかりやすいものでした。状況に応じた指導技術や教材を駆使して、審判員の持っている力を引き出すことの重要性を学びました。特に、パワーポイントだけではなく、いろいろな材料や方法を使って審判員と指導者が双方向で学ぶという指導技術を得ることができました。①目的を明確にする、②事象を明確にする、③教具を明確にする、④プランの段取りを決める、⑤振り返り・Recapで確認する、⑥実施するタイミングを工夫する、などプロセスの重要性を改めて感じました。審判員が何となく分かっている、行っていることを言葉や文章で可視化し、序列化することで、自らのつまずきやストロングポイントの発見につながることを理解できました。「定型パワーポイント」と同様、これらの指導方法や技術を是非、いろいろな機会で実践していこうと思います。特に今回学んだ、「Fishbone Diagram(特性要因図)」はいろいろな場面で使ってみたいです。
受講者コメント
柳沢和也 S級インストラクター
「定型パワーポイント」を使った指導では、事前課題の発表、そして発表に対するコメントをそれぞれのテーマで実施し、映像の切り貼り方法、プレゼンの構成の共有化がさらに進みました。Raymond OLIVER氏による「現代的な学習者を引き込む指導方法を学ぶ」のセクションでは、ゲーム中に対応すべきConsiderations Point等について参加者が自らが意見を出し合い、順位付けをディスカッションすることで飽きることなく自然に結論に達する参加者主体の指導方法のポイントを学び、実践することができました。そして翌週には、早速地元(兵庫県)の副審研修会でトライしてみました。映像との組み合わせで主審、副審に分け、考慮すべき点を相談し、書き出すことで今まで研修したポイントを更に自分のものにする有効な指導方法と感じました。
浅井昭子 1級インストラクター
今回の研修会ではグループによる意見交換、ディスカッション、課題テーマの発表などを通して、審判指導における姿勢と熱意、新しいものを取り入れた創意・工夫など様々なことを学びました。(イングランド)FAから指導に来られたレイモンド・オリバー氏は、語り口は物静かですが内容は情熱的で洗練されたセッションでした。今回のキーワード「プロセス」のもと、セッションでは6ステップ、ブレインストーム、ダイヤモンド9などの手法を使用してグループディスカッションを行い、目的を明確にした上で、状況に応じてアイデアを出し合い、プロセスの可視化(どのような手順を踏み結果にたどり着けるのか)と協学(共に学ぶ)を実践しました。またそれらを裏づけるためには最新のテクノロジーの活用も不可欠となります。今回の研修会で学んだセッションの手法とテクノロジーのバランスを考慮し、審判員が自ら学びステップアツプする手助けできるよう準備を万全にして取り組んでまいります。
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