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審判交流プログラムをオーストラリアで実施
2016年04月12日
3月10日(木)から3月20日(水)までの10日間、交流プログラムの一貫としてオーストラリアのHyundai A-Leagueに日本から2名の審判員を派遣しました。日本サッカー協会(JFA)とオーストラリアサッカー連盟は、2015年より相互交流事業を実施しています。
期間中はHyundai A-Leaugeの試合を担当しただけでなく、現地のフルタイムレフェリーのワークショップ(日本で言うプロフェッショナルレフェリーキャンプ)に参加し、映像を用いての試合分析やプラクティカルセッション、テレカンファレンスやトレーニングにも参加しました。
また、地元地区の12歳~22歳を対象としたジュニアレフェリーセミナーにも参加し、講義やプラクティカルトレーニングを通じて、約100名のレフェリーと交流しました。
Hyundai A-League担当試合
第23節
2016年3月12日 Sydney FC vs Wellington Phoenix
2016年3月13日 Newcastle Jets vs Western Sydney Wanderers
第24節
2016年3月19日 Western Sydney Wanderers vs Adelaide United
2016年3月19日 Central Coast Mariners vs Sydney FC
審判員コメント
岡部拓人 国際主審/1級審判員(茨城県)
私自身、交流プログラムには2回目の参加でしたが、今回は試合のほかにフルタイムレフェリーのワークショップや地域審判員を対象とした審判講習会に参加させていただきました。共通して感じたことは、得た知識を確認し、自分のものにするために「共有」する時間が多いことです。一方的にならず、双方向で共有して議論を進めていく様子が印象的でした。試合では選手や観客との距離が普段より近い印象を受けました。一つ一つの判定を共有しながら試合に集中していく選手の様子が感じられました。このような貴重な経験を今後のレフェリングに活かせるよう取り組んでいきたいと思います。
福島孝一郎 1級審判員(鹿児島県)
今回、初めて交流プログラムに参加させていただきました。担当した2試合とも、縦への展開が早く、選手は簡単に倒れないという特長があり、難しい見極めや高いフィジカル能力を求められる場面が多くありました。また、最後まで諦めない姿勢が強く、試合終了まで球際に激しい場面が多かったのも印象的でした。地域審判員講習会では10代の審判員も多く、自ら意見を述べる姿、また受講姿勢も大変積極的なものであると感じました。大変素晴らしい経験をさせていただいたことに感謝し、今後の活動に活かしていきたいと思います。