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フットサルナショナルコンペティション担当審判員(フットサル専任)研修会
2017年11月06日
10月28日(土)・29日(日)の2日間、JFAハウスでフットサルナショナルコンペティション担当審判員研修会を開催しました
年度末までFリーグのリーグ戦・全国大会が続いていくなかで、再度スタンダードの確認を行い、判定基準を合わせていくことを目的とした研修会では、活発な意見交換が行われ、それぞれが有意義な時間を過ごしました。
インストラクターコメント
垣内理伸 フットサル1級審判インストラクター(三重県)
今回、これから繰り広げられるリーグの終盤戦と各カテゴリーの全国大会前に、フットサル専任FNC(フットサルナショナルコンペティション)1級審判員を対象に研修会を開催しました。目的は、リーグの途中ではあるものの、各審判員のベクトルを合わせ、より良い試合にするために行うべきことを再確認することでした。講義は次の内容で進行しました。
1.スタンダード再確認
2.事象の見極めと考慮点の再確認
3.観戦研修と全体討議(討議課題:担当する試合で何を感じるか、感じるべきか)
今回台風の影響があり、時間を一部短縮して講義を行いましたが、各講義ともに各審判員は集中し、活発な質疑の中で講義を進めることができました。特に全体討議で何を感じるか、感じるべきなのかについては、新人の審判員は経験のある先輩の感じ方とその対応について討議もできたので良い収穫になったのではないかと思います。また、各講義での振り返りについて、これからさらに厳しい試合が想定される中で、経験のある審判員は自身を振り返る良い機会になったのではと感じました。
参加者コメント
成田憲一 フットサル1級審判員(福島県)
今回参加した研修会では、新しいことを学ぶというものではなく、もう一度原点に立ち返り自分を見つめ直す場のように感じました。研修冒頭小川委員長からフットサルの特殊性を踏まえての「観る」努力、意思決定のプロセスおよびロジカルに考えることの重要性についての話から研修会が始まりました。そのとき全員の表情が変わりこの研修会が、参加者にとって、有意義なものになることを感じました。映像研修では参加者が、自分の見解を競技規則に則って発言したり、日頃の疑問に思っていることを積極的に共有していきました。また、一つの事象について、徹底的に議論することもあり講義の時間を、大幅に超えてしまい実技研修の時間にも引き続き行われました。日頃トレーニングを積んでいる審判員ですが、さらなる向上をめざして、フィットネスインストラクターに有効なトレーニング方法や、強化部位の質問をするなど2時間あまりの時間がとても早く感じられました。この研修会には、様々な経験年数の審判員が参加していましたが、年齢や経験に関係なく、疑問点を全員で議論し、統一した答えに近づけることができたことは、自分にとっても非常に大きな収穫でした。また研修会ではインストラクターのみなさんが参加者から巧みに言葉を引き出し、とても良い雰囲気を作ってくださったことも印象的でした。この研修会をきっかけに、常に自分を見つめ直し前進する準備が大切だと改めて感じました。
安永陽一 フットサル1級審判員(福岡県)
今回はフットサルナショナルコンペティションカテゴリーの研修会に参加しました。Fチャレンジリーグ、各種全国大会を担当する審判員のための研修会です。2日間の研修では、スタンダードの確認、Fチャレンジリーグの観戦研修、体幹を鍛えるコアトレーニング、事象の部位と審判員の協力などが計画されていました。Fリーグ担当審判員と違い、Fチャレンジリーグ担当審判員の研修会は、これまで開催が無かったので、とても良い研修の機会となりました。まず、映像でFリーグ2017/2018のスタンダードの確認を行いました。普段担当しているリーグはFリーグではないのですが、Fチャレンジリーグにもそのまま適用できる基準であると感じました。ラフプレーによる警告、GKへのリターンパス、決定的な得点の(機会の)阻止など複数の項目において、ビデオクリップを視聴し、それに対する判断と適用を学習しました。リーグを担当する審判員にとって大切なことは、まず事象に対する正しい認識と試合における適切な処置を理解することです。次に担当審判員全員が共通した認識を持つことです。担当インストラクターに積極的に質問し、意見を出し合って協議し、深い学びを促すためのアクティブ・ラーニング型の研修によって、審判員全員の共通理解を深めることができました。