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SAMURAI BLUE、中島選手の後半の得点でボリビアに勝利 ~キリンチャレンジカップ2019~
2019年03月27日
SAMURAI BLUE(日本代表)は3月26日(火)、キリンチャレンジカップ2019でボリビア代表と対戦し、後半途中出場のMF中島翔哉選手(アルドゥハイル)のゴールで1-0の勝利を収めて、3試合ぶりの白星を手にしました。
チームの底上げを図っている森保一監督は、試合前日に宣言していた通り、先発メンバーを22日(金)のコロンビア代表戦から11人全員入れ替え、8人が現体制で初の先発でした。
AFCアジアカップUAE 2019以来の出場となるシュミット・ダニエル選手をGKに起用。センターバックにDF畠中槙之輔選手(横浜F・マリノス)とDF三浦弦太選手(ガンバ大阪)のコンビ、右サイドバックには2011年6月以来となるDF西大伍選手(ヴィッセル神戸)、左には若手のDF安西幸輝選手(鹿島アントラーズ)、ボランチはMF橋本拳人選手(FC東京)とMF小林祐希選手(SCフェーレンフェーン)を置きました。
トップ下にMF香川真司選手(ベシクタシュJK)、右にMF宇佐美貴史選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)、左にMF乾貴士選手(デポルティボ・アラベス)と昨夏のFIFAワールドカップに出た3選手を並べ、1トップにはFW鎌田大地選手(シントトロイデンVV)を起用。香川選手は代表初のキャプテンマークを巻いて臨みました。
しかし、代表デビューの橋本選手と畠中両選手をはじめ、鎌田選手ら3選手が代表戦2戦目というフレッシュな顔ぶれによる組み合わせで、選手は互いの距離感やタイミングを量りながらプレー。安西選手と乾選手が左サイドから積極的に仕掛け、右から宇佐美選手がチャンスメークを試みますが、なかなか呼吸が合わず、引いて守るボリビアを崩すには至りません。
それでも23分には左サイドでパス受けた乾選手が内に切り込んでシュートを放ち、相手GKに阻まれます。
ボリビアは、6月のコパアメリカ南米選手権へ準備中で、これが新監督の下で3試合目。ゴール前の守備を固める一方で、若手FWレオナルド・バカ選手を中心に右サイドで仕掛け、時には最終ラインから縦パス1本で前線につないで素早くゴール近くに迫る攻撃を試みます。42分には左CKの流れからFWロドリゴ・ラマジョ選手がクロスに頭で合わせますが、枠を捕えることはできません。
試合が動いたのは後半でした。
60分すぎから中島選手とMF堂安律選手(FCフローニンゲン)、MF南野拓実選手(ザルツブルク)とMF柴崎岳選手(ヘタフェCF)を投入すると、森保監督体制の昨年9月の始動から一緒にピッチに立ってきた若手3人が推進力のあるプレーを披露。柴崎選手も縦パスを入れて攻撃を組み立て、日本が相手ゴールに迫る場面が増えます。
日本は76分、堂安選手が中盤でボールを奪うとドリブルで持ち上がり、南野選手へ繋ぎます。南野選手からパスを受けた中島選手はペナルティエリアに切り込んで相手を一人かわすと、右足でゴールネットを揺らしました。
その直後には中島選手のミドルレンジからのシュートがクロスバーを叩き、こぼれ球に反応した南野選手が立て続けにシュートを放って相手ゴールを脅かしました。
さらに85分には途中出場のDF佐々木翔選手(サンフレッチェ広島)の左クロスに、この直前に交代出場したFW鈴木武蔵選手が頭で合わせますが、枠を捕えることができません。
89分には中島選手のパスを受けた堂安選手が近距離からシュートを放ちましたが、相手GKに止められて追加点はなりませんでした。
日本は1-0で試合を終えて、平成最後の代表戦を勝利で終えました。
監督・選手コメント
SAMURAI BLUE(日本代表) 森保一 監督
コロンビア戦から選手を総入れ替えして臨み、この2試合で経験の浅い選手について、ある程度手応えを掴めたと思います。しかし、試合を決定づける、試合の流れを変えていくというところでは、まだまだ力を付けてほしい。後半の交代は、力を付けてきている経験の浅い選手とこれまで代表を引っ張ってきてくれて経験のある選手とを少しでも融合し、感覚を共有する時間を持ってもらいながら、最終的に勝つことを考えて行いました。
スタートで出ていた選手たちは、なかなか得点を奪うことはできなかったですが、相手の嫌なところにボールを動かし、左右に揺さぶってくれて、前半の終わりから相手に疲れている様子が見えました。選手たちは守備が固い相手をどうやってこじ開けるか、得点以外は狙い通りの戦い方をして、前半からやっていたことが徐々に効いて、交代した選手が決めました。
守備も、相手の攻撃力に違いはあるが、2試合を1失点で終えることができました。コロンビア戦の反省を活かして、より良い守備の準備をすることで、相手の攻撃の芽を未然に防いでくれました。
我々がやろうとしていることは、選手には確実に浸透していると思います。初招集組もスムースに溶け込んでいるのを見ると、日本代表のプレーを見たり、代表に来た選手がチームに帰って戦術的なことを伝えてくれているのだと思いますが、攻撃も守備も代表として力を示してくれることを、より多くの選手に求めていきたい。特に決定的な仕事をできる攻撃の選手が出て来てくれればと思っています。
MF #7 柴崎岳 選手(ヘタフェCF)
前半しっかりとボールをつないで、後半相手が少し落ちて崩れてきたところを、交代選手がしっかりフィニッシュして、チーム全体としての勝利だと思います。個人的には後半のようなスピーディな戦い方を、なるべくバランスよく使い分けて試合を進めたいと思っています。どうすればゴール前まで持って行けるかを突き詰める必要があると思いますし、パターン化したものを1つ2つ持っていれば、得点チャンスが増えると思います。
MF #8 中島翔哉 選手(アルドゥハイル)
全員でつないであそこまで持ってきてくれて、前の試合はシュートを外すことが多かったですが、今回は決められて良かったです。(南野選手、堂安選手と一緒に出ると)よりゴールに直結する動きが増えるのは確かだと思いますが、選手にはそれぞれの良さがあります。組み合わせによって、これからいろいろなゴールの獲り方を見せられると思っています。
MF #10 香川真司 選手(ベシクタシュJK)
チームが勝ったこと、途中から入った選手が違いを作って勝ち取ったのは良かったです。(初めて組んだ選手が多く)難しい試合になると予想していましたが、後半もチャンスはあったので1点では物足りないです。ただ、若い選手たちが素晴らしいプレーをしてくれました。試合前には「辛抱強くやり続けて、どんどん前へ勢いを持っていこう」とチームに声をかけていました。相手も予想以上にブロックをしっかり敷いていて、なかなか隙が見つからなかったですが、やり続けたことで後半スペースができたと思います。
MF #25 小林祐希 選手(SCフェーレンフェーン)
相手が引いていたので、ある程度突っ込んでミスするのは、チャレンジしなくてはいけないので仕方ありません。そこを奪われた後のつぶしと、後ろでしっかりとつないで、良いタイミングで前に入れることは意識していました。この試合では他の選手の特長、どういうところで受けてほしい、どこで受けたいということを知らなくてはいけなかったので、そういう意味ではいいゲームになったと思います。
エドゥアルド・ビジェガス ボリビア代表監督
非常に強度の高い展開で両チームとも良い戦術の試合でしたが、我々はプレッシャーを受けてなかなかボール出しができず、交代でチャンスを作れましたが、日本の方が攻撃で上回っていました。韓国戦の経験から逆サイドのマークを気を付けて、特に乾選手をマークして日本の攻撃に対応しようとしたのですが。初出場を含めて若い選手が良い経験ができました。
スケジュール
SAMURAI BLUE(日本代表)対 ボリビア代表
開催日時:2019年3月26日(火) 19:30キックオフ(予定)
会場:兵庫/ノエビアスタジアム神戸
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