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JFA eスポーツ・サッカー選抜大会 2023 マッチレポート

2023年04月04日

JFA eスポーツ・サッカー選抜大会 2023 マッチレポート

国際サッカー連盟(FIFA)が主催するeスポーツ・サッカーの国別対抗戦「FIFAe Nations Cup 2023」の出場を目指し戦う、サッカーe日本代表を新たに選出するための「JFA eスポーツ・サッカー選抜大会 2023」を3月26日(日)にオンラインで開催しました。

選抜大会には8チーム(1チームは2選手で構成)が出場し、トーナメント形式で対戦し、優勝した1チームはサッカーe日本代表に選出されます。

準々決勝 第1試合 / PECORANERA vs Team Z(①6-0/②5-0)

今大会出場チームでFIFA Global Series Rankingが最も高いPECORANERA(テラ選手・じゃっくん選手)に対し、最も低いTeam Z(murasaki選手・ブラックキャップ選手)が下剋上を狙う一戦は、PECORANERAが1stレグの前半18分に先制点を奪います。その後も攻勢に出るPECORANERAが、前半に2点を加え、後半にも3点を奪い、1stレグは6-0で試合を終えます。
準決勝進出に向けてこれ以上の失点は避けたいTeam Zは2ndレグ序盤は押し気味に試合を進めます。ところが、前半25分に中盤でパスをカットされ素早いカウンターから2ndレグでも先制点を奪われると、緊張の糸が切れその後も失点を重ね、終わってみれば2戦合計11-0となり、PECORANERAがその実力を遺憾なく発揮した試合となりました。

準々決勝 第2試合 / えび・と・まめ vs アタックナンバーワン(①1-0/②0-0)

2023年シーズン前半戦をサッカーe日本代表で活躍した黒豆選手擁するえび・と・まめ(エビプール選手・黒豆選手)と同じくe日本代表選出経験のあるFantom選手擁するアタックナンバーワン(ccv選手・Fantom選手)の実力者同士が相まみえる一戦は、両チームとも守備の意識が高く、1stレグ前半は大きな動きがなく0-0で終了します。後半も同様お互いになかなか好機が生み出せない状況でしたが、えび・と・まめがゴール前で一瞬の隙をつき、待望の先制点を奪います。1stレグはこのまま1-0で終了し、運命の2ndレグを迎えます。
2ndレグは攻めるアタックナンバーワン、守るえび・と・まめの試合展開となりましたが、えび・と・まめが粘り強い守備を続け、0-0で試合終了。2戦合計1-0の最小得点差でえび・と・まめが準決勝に進出しました。

準々決勝 第3試合 / Blue United eFC vs Blue United eFC 2(①1-1/②1-4)

多くのeスポーツ・サッカーのプレイヤーを抱えるBlue United eFC同士の一戦は、サッカーe日本代表経験のあるyouxme選手擁するBlue United eFC(つぁくと選手・youxme選手)が1stレグ前半開始早々にサイドを崩して先制点を奪います。後半も試合をコントロールしていたBlue United eFCでしたが、後半アディショナルタイムにコーナーキックからBlue United eFC 2(Shishi選手・Tess選手)に痛恨の同点弾を浴びます。
2ndレグは1戦目に起死回生のゴールを決め勢いに乗るBlue United eFC 2が前半5分に先制点を奪うと、15分にもゴールを奪い、試合の主導権を握ります。負けられないBlue United eFCも前半終了間際に1点を返しますが、後半直後にBlue United eFC 2に追加点を奪われると、その10分後にも追加点を奪われ、1-4で終了。2試合合計2-5でBlue United eFC 2が準決勝に駒を進めました。

準々決勝 第4試合 / 東京ヴェルディ vs 東京ヴェルディeスポーツ(①4-2/②3-1)

こちらも同門対決となった東京ヴェルディeスポーツの一戦は、お互いの手の内を知っている者同士の試合展開となり、1stレグ前半は両チームにゴールが生まれずに終了します。しかし、後半は一転、ファーストプレイから試合が動きます。東京ヴェルディ(あつや選手・KAZ選手)が先制点を奪うと、直後に東京ヴェルディeスポーツ(ヨウジ選手・y0ichiro選手)が得点を返すシーソーゲームとなり、1stレグは4-2の打ち合いとなりました。
続く2ndレグは東京ヴェルディeスポーツが前半に1点を返し、2戦合計3-4と迫るものの、東京ヴェルディが前半終了間際にサイドからの折り返しを冷静に決めリードを広げます。後半にも攻撃の手を緩めず2得点を決めた東京ヴェルディが2戦合計7-3でBlue United eFC 2との準決勝に進みました。

準決勝 第1試合 / PECORANERA vs えび・と・まめ(①0-2/②1-1)

準々決勝を大量得点で勝利したPECORANERAと最少得点で勝ち上がったえび・と・まめの「矛対盾」の対戦となった一戦は、堅守を誇るえび・と・まめが1stレグ前半18分に先制点を奪います。同点に追いつきたいPECORANERAが攻め続けましたが、えび・と・まめが守り切り前半をリードしたまま乗り切ります。後半もPECORANERAが攻めますが、一瞬の隙をつき、カウンターからアーリークロスを上げ、逆サイドでフリーになった選手がヘディングで追加点を奪います。1stレグはこのまま2-0でえび・と・まめが奪います。
2ndレグは逆転を期するPECORANERAが中盤から小気味よくダイレクトでパスを繋ぎ、華麗なゴールを奪います。しかし、試合巧者なえび・と・まめがその後は試合をコントロールし、うまく時間を使い、PECORANERAの焦りを誘います。その焦りを見逃さず、後半35分にまたもやカウンターからのセンタリングで試合を決定づけるゴールを奪い、2戦合計1-3でえび・と・まめが決勝に進みました。

準決勝 第2試合 / Blue United eFC 2 vs 東京ヴェルディ(①4-3/②1-3)

eスポーツ・サッカーチーム同士の一戦は、Blue United eFC 2が前半早々にコーナーキックから先制点を奪うところから試合がスタートします。その後も1stレグ前半だけで3点を奪ったBlue United eFC 2がこのまま試合を支配するかと思われた後半は、東京ヴェルディが意地を見せ1点を返すと、続けてもう1点奪い、試合の行方が混とんとしてきました。ところが、東京ヴェルディが前がかりになったところをBlue United eFC 2が見逃さず、サイドから相手DFを崩すとマークのずれをつき再度点差を広げます。
このまま試合終了かと思われましたが、ラストワンプレーに試合が動きます。東京ヴェルディがコーナーキックをファーサイドで合わせ値千金のゴールを奪い、1stレグを4-3とし、2ndレグに望みをつなぎました。
追う東京ヴェルディ、逃げるBlue United eFC 2となった2ndレグは東京ヴェルディが前半25分に先制点を奪い2戦合計で振り出しに戻します。勢いに乗る東京ヴェルディは後半20分に待望の逆転ゴールを奪い、合計スコアで初めてリードします。その10分後にも追加点を奪った東京ヴェルディが2ndレグ1-3、2戦合計5-6で鮮やかな逆転勝利を収めました。

決勝 / えび・と・まめ vs 東京ヴェルディ(①4-1/②2-2)

この試合の勝者が新e日本代表となる運命の一戦は、準決勝を大逆転で勝ち上がった東京ヴェルディが前半15分に中盤で相手の不用意な横パスをカットすると、素早く前線に繋ぎそのままゴールを奪いました。苦しい展開となったえび・と・まめは、粘り強い守備で好機が来るのを待ち、迎えた前半28分にゴール前をドリブルでこじ開け同点ゴールを奪い、前半を終えます。勝利のためには追加点が欲しい両チームでしたが、先にチャンスをつかんだのはえび・と・まめでした。後半10分にテンポよくショートパスを繋ぐと、マークが手薄になった隙をつきゴールを奪います。その後は同点に追いつきたい東京ヴェルディの心を見透かすようにカウンターから2点を奪い、4-1で1stレグを終えます。
2ndレグもえび・と・まめが試合をコントロールし、前半に勝負を決定づける得点を奪い、2戦合計で4点のリードを保ったまま時計の針を進めます。東京ヴェルディも後半早々に意地のゴールで1点を返すものの、反撃するには時間が足りず、2戦合計6-3でえび・と・まめが優勝の栄誉を手にしました。

この結果、本選抜大会を優勝したえび・と・まめのエビプール選手・黒豆選手が新たにサッカーe日本代表に選出されました。

上記2選手に加え、現e日本代表のうち今シーズンのFGSランキング上位2選手であるAgu選手、Web Nasri選手の4選手で活動します。

e日本代表は、国際サッカー連盟(FIFA)が開催するeスポーツ・サッカーの国別対抗戦「FIFAe Nations Cup 2023」の出場権を懸け、4月にアジア・オセアニア二次予選「FIFAe Nations Online Qualifiers」、5月に最終予選「FIFAe Nations Playoffs」を戦います。

選手コメント

エビプール 選手(アビスパ福岡)
e日本代表の一員になることができ、とても嬉しく思っています。
これまで応援してくれたチームの方々、視聴者、そして妻に感謝を伝えたいです。自分は黒豆選手と同じ30代ですが、トップを獲りたい意欲は日々増しています。ベテランとして日本を引っ張り、支えていきたいと思っておりますので、応援頂けると嬉しいです。

黒豆 選手(無所属)
昨年に引き続き2年連続e日本代表選考会で優勝することができてうれしいです。
再度e日本代表として活動できることとなったので、また世界一を目指して1年間活動していきます。
直近ではFIFAe Nations Online Qualifiersがあるので、まずはそこで勝ってPlayoffに出場できるように頑張ります。

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