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勝利翌日のなでしこジャパン、リカバリーとトレーニングで次戦への準備を進める
2022年01月23日
前日のミャンマー戦に5-0で勝利したなでしこジャパンは1月22日(土)、午後にトレーニングを行いました。
この日はミャンマー戦に長く出場した選手はリカバリートレーニングとなり、ジョギングで有酸素運動を取り入れ、ストレッチや体幹を行って疲労回復に努めました。一方、前日に出場時間の限られた選手はこの日も強度の高いトレーニングを実施。ベトナム戦に向けコンディションを整えながらも、チームと個々の上積みを図りました。ステップワークから始まったのち、2人1組でボールを持ち、コーチングスタッフを相手にパス交換をしながら突破を試みるトレーニングを行い、その後は4対4でのラインゴールでのゲームに取り組みました。ゴールキーパーは前日ピッチに立った山下杏也加選手も含めて通常通りトレーニングを行い、近距離、中距離のシュートストップやハイボールの処理を練習。その後、センターバックの選手はビルドアップを意識したキックのトレーニング、サイドバック、ミッドフィールダー、フォワードの選手はクロスからのシュート練習に取り組みます。この日の最後は4対4にGKを加え、縦に狭いエリアでのゲームを行い、常にシュートチャンスが生まれる局面の中で攻守とも身体を張ったトレーニングを行いました。短い時間でインターバルをセットしながらも、プレーが続くなかでは常に強度を保たねばならない設定で、激しい攻防が数多く見られるトレーニングとなりました。
前日の試合後、ホテルに戻り食事をとった後に選手は早速ミャンマー戦の映像を見ながら選手同士で意見を出し合い、次戦の相手となるベトナムの試合も各自でチェックするなど、中2日で迫る戦いに頭を切り替えています。総力戦となる短期決戦のなか、それぞれの立場で必要な準備を各々が進めていきます。
選手コメント
DF #5 三宅史織 選手(INAC神戸レオネッサ)
ミャンマー戦は初戦ということもあり難しい試合になるという話はしていましたし、その中で勝ちにこだわっていこうという話をしていました。5-0というスコアで勝てたのは良かったです。自分はサイドバックでしたが、攻撃する時間が長くなるなかでリスクマネジメントをしっかりしようと後ろで話していましたし、そこはしっかりできたと思います。攻撃ではもう少し点を取るためにバリエーションを増やし、そのためにもサイドの工夫を増やしていかなければと思っています。
相手はサイドの選手に突破力、技術があるというのは頭に入っていましたが、マッチアップしたときに小柄ながらもキープ力も結構あり、ふたりで囲んでも取れないシーンがありました。そこは私たちの課題でもあり、取りきらなければならないところでしたが、前半で相手がどういう選手かを自分の中で考えて、後半は抑えられたので、そこは良かったと思います。
自分も責任感を持ってやっていかなければいけない年齢になっていますし、プレーでも私生活でもたくさんの選手と関わりながら、若い選手がのびのび自分のプレーを出すためにも、自分たちがどんどん引っ張っていかなければいけないという責任感は持っています。
DF #20 高橋はな 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
インドはもっと暑いと思っていましたが、湿度が低い分、少しは涼しく感じています。チームとしても個人としても練習で試合に向けてコンビネーションを高めていく中で、自分自身はコンディションも少しずつ高めているところなので、早く試合に出たいなと思っているところです。
ミャンマー戦は出場機会がありませんでしたが、ベンチから見ていて前半は初戦の難しさ、大会の入りということで少し硬さもあるのかなと思っていました。ただそれも少しずつ慣れてきて、また相手も疲れてきて、そういうところで先制点が前半のうちに取れたと思いますし、あのゴールは大きかったと思います。
チームとして前からアグレッシブに守備をしようということをやっていて、攻守の切り替えを早くすることを全員が意識してできていると思います。ただもっともっと球際の強さ、切り替えの強度を上げていかないとこれから先が難しくなると思うので、チームとしても私としてもしっかりプレーしなければいけないところだと思います。攻めている時間が長かったなかでも、カウンターのリスクマネジメントを後ろの選手、ボランチの選手を含めてできていたと思うので、それがシュートゼロでの無失点に繋がったかなと思います。
ベトナム戦も勝利を目指す、勝ち点3を取ることは変わりませんが、次も先制点をいかに早く取るかが試合の流れを左右すると思います。個人としては目の前の相手に負けない、ベトナム戦もシュートゼロで抑えるような厳しい守備をして、チームの勝利に貢献したいと思っています。私自身は全力で気持ちのこもったプレーをしようと毎回心がけています。シンプルに対人で負けないことがチームの士気を高めると思いますし、後ろの選手が相手の起点を全部抑えるというくらいいければ攻撃もより活性化されると思うので、守備での強度は後ろから見せていきたいですし、セットプレーでの得点も狙っていきたいです。
MF #17 成宮唯 選手(INAC神戸レオネッサ)
前半をベンチで見ていて、すごくいい形を作りながらも得点は1点しか入らなくて、イメージはみんな合っていたと思いますが、最後の質の部分で得点に結びつかなかったという印象がありました。ミャンマーの選手も最後のところで身体を張っていたと思います。後半はすぐに追加点が取れれば3点、4点と入ると思っていたので、自分が入ったらまず思い切ってシュートを狙いにいこうと意識していました。途中から(菅澤)優衣香さんと入りましたけど、ピッチに入る前にイメージを少し共有していたので、優衣香さんからの落としから良い形で得点できたかなと思います。得点はやっぱり素直に嬉しかったですし、入ってすぐのプレーだったので、自分がしっかり試合に入り込む意味でも良いプレーだったと思います。スタメンでもサブで出ても結果は求められると思いますし、どの立場、ポジションでも結果を残せるようにしていきたいと思います。
ベトナムに関しては、韓国対ベトナムの試合を観て、すごく縦に速い、カウンターのあるチームだなという印象を持ちました。そのカウンターを受けないようにリスク管理をしっかりすることと、シュートで終わることは意識していきたいです。引いてくる相手に対してゴール前にスペースがないときは、人が動いてスペースを作ることだったり、サイドで幅を取りつつ良いタイミングで中に入っていく揺さぶりが大事だと思っています。みんなが流動的に動いて、人もボールも動く、相手が取りづらいサッカーをしていきたいです。
AFC女子アジアカップインド2022
大会期間:2022年1月20日(木)~2月6日(日)
ノックアウトステージ上位5チームがFIFA Women's World Cup Australia & New Zealand 2023™への出場権を獲得
(※ただし、上位5チームにオーストラリアが入っていた場合、6位までのチーム)
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