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U-17日本代表、U-18バンフィエルドとのトレーニングマッチでアルゼンチン遠征を締めくくる
2019年06月17日
U-17日本代表トレーニングマッチ vs. U-18バンフィエルド
2019年6月14日(金) キックオフ時間10:30 試合時間90分(45分ハーフ)
Buenos Aires(アルゼンチン)
U-17日本代表 0-0(前半0-0、後半2-2)U-18バンフィエルド
得点
49分 相良竜之介(U-17日本代表)
61分 失点(U-18バンフィエルド)
77分 津久井匠海(U-17日本代表)
86分 失点(U-18バンフィエルド)
スターティングメンバー
GK:松原颯汰
DF:下川太陽、村上陽介、半田陸、中野伸哉
MF:相良竜之介、田中聡、成岡輝瑠、荒木遼太郎
FW:唐山翔自、杉浦力斗
サブメンバー
GK:佐々木雅士
DF:鈴木史哉、鈴木海音
MF:有田恵人、三戸舜介、遠山悠希、横川旦陽
FW:若月大和、津久井匠海
交代
HT 杉浦力斗 → 若月大和
HT 中野伸哉 → 横川旦陽
HT 下川太陽 → 遠山悠希
62分 田中聡 → 鈴木史哉
62分 成岡輝瑠 → 三戸舜介
62分 半田陸 → 鈴木海音
62分 唐山翔自 → 有田恵人
62分 相良竜之介 → 津久井匠海
マッチレポート
U-17日本代表は6月14日(金)に地元クラブのU-18バンフィエルドとトレーニングマッチを行いました。U-18バンフィエルドは昨シーズン、ユースのリーグ戦で無敗優勝しているアルゼンチンの強豪チームです。
本来は13日(木)にU-17アルゼンチン代表との親善試合第2戦を戦う予定だった日本でしたが、アルゼンチン協会のピッチでウォーミングアップを行っていましたが試合直前に雷雨が発生。U-17アルゼンチン代表も初戦の大敗のリベンジに燃えており、両チームともなんとか試合を実施しようと待機しましたが、雷雨が去る気配はなく、残念ながら試合中止が決定しました。そのため、急遽翌日のトレーニングマッチ相手を探したところ、バンフィエルドが快く引き受けてくれました。
そのような状況の下で行われたトレーニングマッチでは、年上で体格の上回る相手に対し、日本はピッチ内で声を掛け合いながら修正していきます。最初はボールをリズム良く繋げずペースをつかめませんでしたが、相手にもチャンスを作らせません。その後は何度かコーナーキックを獲得するまではいきますが、決定的なシュートチャンスを作ることができず前半を終了します。
ハーフタイムに森山監督から「まだまだアグレッシブさが足りない。もっとガツガツいかないと」と声を掛けられた日本は49分、MF#13横川旦陽選手の裏へのパスに反応したMF#16相良竜之介選手がゴールキーパーとの1対1を冷静にループシュートで決め、先制。しかし、61分に右サイドの裏を取られると失点し、同点に追いつかれます。その後も日本ペースの時間帯が続くと、77分に左サイドでボールを受けたFW#18津久井匠海選手が左足でシュートを決めて2-1とします。しかし、昨シーズン一度も負けていないバンフィエルドはここから絶対に負けたくないという気持ちを押し出したプレーを見せます。そして86分にコーナーキックを与えると、このこぼれ球をミドルシュートで完璧に合わせられて2-2となります。終始日本ペースでゲームは進みましたが、このまま同点で試合は終了しました。
あと一歩のところで勝利できず悔しい気持ちを抱えた日本はアルゼンチン遠征をこの戦いで終了。16日(日)に成田空港に帰国した選手たちは、それぞれが課題を抱えながらも10月のU-17ワールドカップブラジル2019に向けてさらなる成長を決意して解散しました。
監督コメント
森山佳郎 監督(U-17日本代表)
今年の10月末に開幕するU-17ワールドカップを目指すチームは、3月の国内キャンプ以来の久々の活動となりました。今回はワールドカップが行われるブラジルの隣国であるアルゼンチンに遠征し、強化試合を3試合行いました。アルゼンチンのメンバーが主力ではなくラージメンバーであったことや、2試合目が雷雨により中止になり、急遽試合相手を変更せざるを得なくなったり、アクシデントが続きましたが、選手たちは動揺せずに持てる力をしっかりと発揮してくれました。
急遽練習試合に応じてくれた相手は、アルゼンチンユースリーグのチャンピオンチームで1学年上のチームだったので、サイズやフィジカルに勝り、闘志むき出しに球際強く来る相手との戦いが出来て非常に有意義でした。
これまで経験したことのない旅程(14時間+12時間+3時間)と12時間の時差という非常にタフな環境を体験でき、ワールドカップ本番に向けた良いシミュレーションが出来たこと、10回に及ぶミーティングで個人戦術の周知や判断基準の共有が進んだことも今回の遠征の成果であったと考えています。
選手の所属チームの指導者の皆様、学校の先生方、そして保護者の皆様、この度は代表活動にご理解いただき、大切な選手を長期間派遣していただいたことに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
GK #12 松原颯汰 選手(流通経済大付柏高)
今回U-17日本代表のアルゼンチン遠征に選ばれてとても嬉しく思います。今日の練習試合では、最後の最後で同点に追いつかれてしまい悔しい気持ちが残ってしまいました。個人としては止めないといけない場面で止められない自分の弱さを実感しました。今回の遠征で出た課題を自チームに戻り、改善していきたいです。
DF #3 半田陸 選手(モンテディオ山形ユース)
今日の試合は立ち上がりに相手のボールを奪いに来る迫力に劣り、ボールを前進させられませんでした。その後、スピード感に慣れ、背後と足元をうまく使い分ける事ができて、決定機を何度も作ることができました。しかし、最後で決められず2-2ととても悔しい結果になりました。決定機を決められずにいるとこういう展開になってしまうと改めて実感しました。チームに帰り、早くJ2でスタメンを取れるように日々厳しい環境で自分を高めていきます。そして、U-17ワールドカップで自分の特徴を存分に発揮できるようにします。
前回大会もこの前のU-20ワールドカップでもベスト16で負けているので、その壁を自分たちが突破できるよう、これからの活動でもっともっと力をつけていきます。
MF #8 成岡輝瑠 選手(清水エスパルスユース)
今日の試合は前日の試合がなくなり、難しいコンディションの中でも良い入りができたと思います。しかし、ボカ・ジュニアーズやアルゼンチン代表とは違ったプレス、球際、戦術をしてきて、思うように攻められない時間が続いてしまいました。チームとしては決定力の差が浮き彫りになった試合でした。また、個人としてはこの遠征で自分の観察力であったり、判断速度というものに課題を感じました。どんな試合状況であっても柔軟に対応できるサッカーIQを高めていかなければならないと感じた遠征でした。ワールドカップまでの残り4ヶ月を真剣に自分自身と向き合い、成長角度を上げていき、世界に通用する自分を作り上げていきます。
MF #10 荒木遼太郎 選手(東福岡高)
今回の遠征でアルゼンチンのチームと試合をして、自分たちの方がボールを支配し決定機をたくさん作っていたけど、決定力がなく得点をなかなか決めることが出来ませんでした。逆に相手は少ない決定機の中で得点をとっていました。どんなにボールを支配して決定機を作っても得点を決めることが出来ないと勝つことが出来ないし、海外の選手は少ないチャンスをものにしていたので、自分たちも少ないチャンスでものに出来るようにしたいです。チームに返ったら今回の課題を練習から意識し、取り組んでいきたいと思います。
スケジュール
6月8日(土) | AM/PM | トレーニング |
---|---|---|
6月9日(日) | AM/PM | トレーニング |
6月10日(月) | 3-2 | トレーニングマッチ vs. U-17ボカ・ジュニアーズ |
6月11日(火) | 9-0 | 国際親善試合 第1戦 vs. U-17アルゼンチン代表 |
6月12日(水) | TBC | トレーニング |
6月13日(木) | 中止 | 国際親善試合 第2戦 vs. U-17アルゼンチン代表 ※雷雨のため試合中止 |
6月14日(金) | 2-2 | トレーニングマッチ vs. U-18バンフィエルド |
※時間はすべて現地時間です。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
国際親善試合 ~アルゼンチン遠征~
期間:2019/6/6(木)~2019/6/16(日)
会場:Buenos Aires(アルゼンチン)