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JFAアカデミー福島三期生 相撲部屋実習を終えて
2011年02月13日
ここ広野も少しずつ日脚が長くなり、ようやく春を感じ始めました。とは言えまだまだ寒い二月中旬、
JFAアカデミー福島三期生15名が、アカデミーで三度目となる相撲部屋実習に行って来ました。
選手たちが実際に体験したことを踏まえた文章と共に、私が感じたことを簡単ではありますが報告させて
頂きます。
まず、この実習を行うにあたりご尽力頂いた日本相撲協会関係者の方々、快く受け入れて頂いた五つの
相撲部屋の親方をはじめ力士の皆様方にはお忙しいところ選手たちの貴重な体験をサポートしていただき、
誠にありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。
さて本実習ですが、2月11日から13日までの2泊3日、相撲部屋に泊まり込みにて行われました。
両国国技館にバスで降り立ち、そこから3名5グループに分かれてそれぞれお世話になる部屋を目指しました。
あいにくの天気(11日は雪)でしたが、各グループで調べた部屋までの道順を頼りに国技館を後にしました。
ここからは13日の再集合まで各グループでの行動となります。
より充実した実習となるべく、事前学習を行いました。相撲の歴史や慣習事など、彼ら自身に何を知って実習に
取り組むべきかを考えさせ、5グループに分かれて約2週間調べ学習を行いました。写真に有るように、グループ
毎に調べた内容を模造紙に書き出しました。15名全員が情報を共有するために発表会を行い、より好奇心や
探究心を持って相撲部屋実習に取り組む準備が出来ました。
調べたことをまとめるのも実習の一つ。
まとめた内容が書かれた模造紙たちが廊下にズラリ。
国技館の前でいざ実習へ!
実習では、朝稽古に始まり掃除やちゃんこ番など力士の方々と同じ生活を体験しました。
選手三名の実習後の感想を以下に掲載します。
柏崎 旬 -千賀ノ裏部屋-
今回相撲部屋実習に行くと決まるまで、相撲に関して全くと言っていいほど知識がありませんでした。
この機会に国技である相撲についてたくさん触れることができ、とても良い経験が出来ました。
千賀ノ裏部屋では、親方を始めたくさんの力士の方に暖かく出迎えて頂き、三日間充実した生活を送ることが
できました。朝の稽古では僕たちは四股や股割り、すり足など相撲の基本的な動作を行いましたが、力士の
方々はその一つ一つをかなり集中して行っていることが見ていてとても伝わってきました。僕たちが四股を踏む
と何回もバランスを崩していましたが、力士の方々が一度もバランスを崩さずにやっているのにとても驚きまし
た。また、ぶつかり稽古は勝ち残り方式でやっていたのですが、負けた力士の方は「もう一回お願いします!」
と言い、周りの力士さんたちも我先にと「次お願いします!」と他人よりたくさん稽古すると言う気迫が伝わって
きました。
最後に、スポーツは違ってもそれを一生懸命やる気持ちには共通するものがあり、この経験を生活やサッカーに
活かし、集中して物事に取り組んでいこうと思います。
100回どころでは終わらない四股、四股、四股。
親方の厳しい目が光っています。
前田拓海 -出羽海部屋-
今回相撲部屋に行く前、僕はサッカーと相撲との関係や相撲からサッカーに活かせる部分を探そうと考えました。
その結果、今まで相撲とサッカーは関係が無いという自分の考えが間違っていたことに気がつきました。
僕は稽古中ほとんどの時間を見ているだけの力士さんを見つけました。その方は三役も務めたことのある力士さん
でした。話を聞くと、今は相撲をやりたい気持ちが弱く、いくら稽古をやっても身につかないと言っていました。
僕はこの言葉から、何のスポーツでも心・技・体が備わっていることの重要性を感じました。心が乱れてしまうと
プレーが乱れてしまう。心がないと技や体はついてこないことを学びました。清らかな心には清らかな肉体が宿る。
これは稽古で師匠が力士の方々みんなによく言われていた言葉です。アカデミーでコーチによく言われる、普段の
生活がピッチに表れると言うのも同じ様な意味ではないかと感じました。
力士の皆さんと一緒にスクワット!
地響きが聞こえてきました。
浅岡大貴 -貴乃花部屋-
今回の相撲部屋実習で私は日本の国技である相撲についてたくさん学ぶことが出来、とても貴重な体験をすること
が出来ました。
学んだことの中で特に強く感じたことは、土俵の中では全ての力を出し切ると言う力士さんの言葉です。
相撲の取組は一瞬で勝負が決まるため、自分の持っている全ての力を出し切らないと結果も内容も悪くなり、反省
することすら出来なくなってしまいます。たとえ取組で負けたとしても、自分の力を全て出し切ったのなら悔いもない
し、後は努力をするだけのことです。自分の力を出し切ると言うことは相撲だけでなくサッカーや勉強、生活など様々
なことにも言えると思います。さらに、自分の力を最大限に引き出せるようにする精神のコントロールも必要だとこの
体験から学ぶことが出来ました。
この相撲部屋体験が出来たことを多くの方々に感謝すると共に、学んだことをこれからの生活に活かして行きたい
と思います。
実習が終わり、皆少し逞しくなった気が…。
私自身も相撲部屋にお伺いさせて頂き、生まれて始めて稽古の様子を生で見ることが出来ました。今までテレビで
しか見たことの無い相撲の取組が、これほどまで素早く力強く美しいものとは思いませんでした。当然厳しい稽古を
相当な日数積んだに違いありません。選手たちも皆、力士の方々の稽古への取り組み方に関して驚きと尊敬を口
にしていました。私も全くの同感です。国技である相撲に必死に取り組む姿が、選手の心に大きな何かを残してく
れたと思っています。間違いなく私自身は、すぐにでも国技館で相撲を見てみたくなりました。この時、アカデミーの
トレーニングを見てくださった方々が、試合も是非見てみたいと思ってもらえる毎日にしたいと私自身強く感じました。
3日間と言う短い期間でしたが、選手たちは多くを感じ、学んだと思います。「そう言えば相撲部屋に行ったことがあ
るなぁ」ではなく、貴重な体験を糧にこれからの日々に生かしてもらいです。末筆ながら、かかわってくださった多くの
関係者の皆様に再度深く御礼申し上げます。
体験に実際行って分かったことや感じたこともまとめました。
U15監督 原田貴志
JFAアカデミー福島三期生15名が、アカデミーで三度目となる相撲部屋実習に行って来ました。
選手たちが実際に体験したことを踏まえた文章と共に、私が感じたことを簡単ではありますが報告させて
頂きます。
まず、この実習を行うにあたりご尽力頂いた日本相撲協会関係者の方々、快く受け入れて頂いた五つの
相撲部屋の親方をはじめ力士の皆様方にはお忙しいところ選手たちの貴重な体験をサポートしていただき、
誠にありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。
さて本実習ですが、2月11日から13日までの2泊3日、相撲部屋に泊まり込みにて行われました。
両国国技館にバスで降り立ち、そこから3名5グループに分かれてそれぞれお世話になる部屋を目指しました。
あいにくの天気(11日は雪)でしたが、各グループで調べた部屋までの道順を頼りに国技館を後にしました。
ここからは13日の再集合まで各グループでの行動となります。
より充実した実習となるべく、事前学習を行いました。相撲の歴史や慣習事など、彼ら自身に何を知って実習に
取り組むべきかを考えさせ、5グループに分かれて約2週間調べ学習を行いました。写真に有るように、グループ
毎に調べた内容を模造紙に書き出しました。15名全員が情報を共有するために発表会を行い、より好奇心や
探究心を持って相撲部屋実習に取り組む準備が出来ました。
調べたことをまとめるのも実習の一つ。
まとめた内容が書かれた模造紙たちが廊下にズラリ。
国技館の前でいざ実習へ!
実習では、朝稽古に始まり掃除やちゃんこ番など力士の方々と同じ生活を体験しました。
選手三名の実習後の感想を以下に掲載します。
柏崎 旬 -千賀ノ裏部屋-
今回相撲部屋実習に行くと決まるまで、相撲に関して全くと言っていいほど知識がありませんでした。
この機会に国技である相撲についてたくさん触れることができ、とても良い経験が出来ました。
千賀ノ裏部屋では、親方を始めたくさんの力士の方に暖かく出迎えて頂き、三日間充実した生活を送ることが
できました。朝の稽古では僕たちは四股や股割り、すり足など相撲の基本的な動作を行いましたが、力士の
方々はその一つ一つをかなり集中して行っていることが見ていてとても伝わってきました。僕たちが四股を踏む
と何回もバランスを崩していましたが、力士の方々が一度もバランスを崩さずにやっているのにとても驚きまし
た。また、ぶつかり稽古は勝ち残り方式でやっていたのですが、負けた力士の方は「もう一回お願いします!」
と言い、周りの力士さんたちも我先にと「次お願いします!」と他人よりたくさん稽古すると言う気迫が伝わって
きました。
最後に、スポーツは違ってもそれを一生懸命やる気持ちには共通するものがあり、この経験を生活やサッカーに
活かし、集中して物事に取り組んでいこうと思います。
100回どころでは終わらない四股、四股、四股。
親方の厳しい目が光っています。
前田拓海 -出羽海部屋-
今回相撲部屋に行く前、僕はサッカーと相撲との関係や相撲からサッカーに活かせる部分を探そうと考えました。
その結果、今まで相撲とサッカーは関係が無いという自分の考えが間違っていたことに気がつきました。
僕は稽古中ほとんどの時間を見ているだけの力士さんを見つけました。その方は三役も務めたことのある力士さん
でした。話を聞くと、今は相撲をやりたい気持ちが弱く、いくら稽古をやっても身につかないと言っていました。
僕はこの言葉から、何のスポーツでも心・技・体が備わっていることの重要性を感じました。心が乱れてしまうと
プレーが乱れてしまう。心がないと技や体はついてこないことを学びました。清らかな心には清らかな肉体が宿る。
これは稽古で師匠が力士の方々みんなによく言われていた言葉です。アカデミーでコーチによく言われる、普段の
生活がピッチに表れると言うのも同じ様な意味ではないかと感じました。
力士の皆さんと一緒にスクワット!
地響きが聞こえてきました。
浅岡大貴 -貴乃花部屋-
今回の相撲部屋実習で私は日本の国技である相撲についてたくさん学ぶことが出来、とても貴重な体験をすること
が出来ました。
学んだことの中で特に強く感じたことは、土俵の中では全ての力を出し切ると言う力士さんの言葉です。
相撲の取組は一瞬で勝負が決まるため、自分の持っている全ての力を出し切らないと結果も内容も悪くなり、反省
することすら出来なくなってしまいます。たとえ取組で負けたとしても、自分の力を全て出し切ったのなら悔いもない
し、後は努力をするだけのことです。自分の力を出し切ると言うことは相撲だけでなくサッカーや勉強、生活など様々
なことにも言えると思います。さらに、自分の力を最大限に引き出せるようにする精神のコントロールも必要だとこの
体験から学ぶことが出来ました。
この相撲部屋体験が出来たことを多くの方々に感謝すると共に、学んだことをこれからの生活に活かして行きたい
と思います。
実習が終わり、皆少し逞しくなった気が…。
私自身も相撲部屋にお伺いさせて頂き、生まれて始めて稽古の様子を生で見ることが出来ました。今までテレビで
しか見たことの無い相撲の取組が、これほどまで素早く力強く美しいものとは思いませんでした。当然厳しい稽古を
相当な日数積んだに違いありません。選手たちも皆、力士の方々の稽古への取り組み方に関して驚きと尊敬を口
にしていました。私も全くの同感です。国技である相撲に必死に取り組む姿が、選手の心に大きな何かを残してく
れたと思っています。間違いなく私自身は、すぐにでも国技館で相撲を見てみたくなりました。この時、アカデミーの
トレーニングを見てくださった方々が、試合も是非見てみたいと思ってもらえる毎日にしたいと私自身強く感じました。
3日間と言う短い期間でしたが、選手たちは多くを感じ、学んだと思います。「そう言えば相撲部屋に行ったことがあ
るなぁ」ではなく、貴重な体験を糧にこれからの日々に生かしてもらいです。末筆ながら、かかわってくださった多くの
関係者の皆様に再度深く御礼申し上げます。
体験に実際行って分かったことや感じたこともまとめました。
U15監督 原田貴志
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