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平成23年度JFAアカデミー福島 卒校式

2012年03月02日


 (写真提供:Jリーグフォト)

世界で活躍できるサッカー選手、そして一流の人間の育成を目指して始まったJFAアカデミー福島の
前人未到の取り組みは、まさしく「0」からのスタートとなりました。

1期生の彼らには、規則も規約も存在していませんでした。
しかし、この「自由」は、同時に彼らに大きな「責任」を伴うものでした。アカデミーのフィロソフィーの下、
「常にどんな時でも、ポジティブな態度で何事にも臨む姿勢」を彼ら自身が具現化し、数え切れないほどの
多くの失敗を繰り返しながら、それでも前に進んできたその一歩一歩が、アカデミーの歴史となり、無の中
から多くのモノを造り出してきました。(「創造」
未知なる領域へ足を踏み込む勇気、そこから多くのもの切り開くアカデミー生としての「誇り」は、後輩たちに
しっかりと受け継がれました。
今日、彼らはJFAアカデミー福島を旅立ちます。この6年間、色々な事を体験し、経験し、糧にして大きく成長
してきました。しかし、まだ何も成し遂げた訳ではありません。ここがゴールではなく、ここからがスタートです。
この先にも、多くの困難に直面することでしょう。しかし、彼らならどんな困難でも乗り越えてくれると信じています。
これからの、それぞれの舞台での活躍を楽しみに、最後はこの言葉で・・・

DREAM ~「夢」があるから強くなる~
             

(写真提供:Jリーグフォト)
 

(写真提供:Jリーグフォト) 

~エピローグ~
『2006年4月4日、入校式、入寮の準備に奔走していた午後、窓の外に目を向けると二つ沼公園内の
芝生を、大きなスーツケースを押しながら、引きずるようにボストンバックを肩から掛けた少年3人が、我々が
1年間仮宿舎としてお世話になる二つ沼公園内「合宿の宿」を目指して歩いてくる姿が見えた。
「こんにちは。今日から6年間よろしく。一緒に頑張ろう。ここまで歩いてきたの?」と、背丈は見下ろす程
しかなく、まだあどけない顔の千葉県出身の3人に尋ねると、「駅から歩いていたら、町の人が大変そうだ
からと、公園の入り口まで車に乗せてくれました!」と、元気良く答えてくれた。
今日からこの子たち、そして心温かい町の方々と一緒に6年間の生活が始まるのかと、希望に溢れた気持ち
でいっぱいになった・・・』そんな6年前の記憶を昨日の事のように思い出し、遂に今日卒校式の日を迎える事
となりました。

開式直前の化粧室、最後の身支度を整える1期生全員の姿がありました。
「シャツの襟は乱れてないか?シャツの裾は大丈夫か??もう一度お互いに良く確認しろよ!! ん??
これって、6年前の入校式直前に注意した事と一緒だな。でも、もうこうしてこんな事を言えるのも、今日が
最後だな~」

すると、

「ははは。そうですね。でも、林さん、もう俺たちは大丈夫ですよ!!ありがとうございました。」と、答えた
彼らの顔はあの少年の顔から青年に、背丈は見上げる程になっていました。この6年間の色々を思い返し
ながら、私も同じように彼らに笑い返しました。

文責:林 晋太郎
    

 
(写真提供:Jリーグフォト)                

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