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JFAアカデミー フィジカルフィットネスプロジェクト研修会を実施
2018年04月16日
4月12日(木)に御殿場高原時之栖でJFAアカデミー4校のトレーナーを中心としたスタッフ25名がJFAフィジカルフィットネスプロジェクトメンバーの指導のもと研修会を行いました。
今回は育成年代の身体づくりをテーマとし、パワートレーニングを中心とした内容を実施しました。育成年代における身体づくりの重要性は年々高まっており、受講したスタッフは自らの身体を動かしながら、理論とトレーニング方法を会得しました。
講師コメント
小粥智浩 JFAフィジカルフィットネスプロジェクト
今回、全国のJFAアカデミースタッフに集まっていただき、育成年代における身体づくり、特にパワートレーニングに関する講義と実技を実施しました。育成年代においては、身体づくりの専門スタッフがいるチームは非常に少ないのが現状です。その中で身体づくりを進めていくためには、コーチがそれらを理解して、トレーニングの中に組み込んでいくことが重要となります。今回もコーチ自身がトレーニング方法を体験し、指導法を習得することを目的として研修会を実施しました。3年間、または6年間で、計画的、継続的にトレーニングしていくことが重要であり、そのコンセプトをJFAアカデミー全体で共有・確認でき、非常に良い時間になったと感じています。
アカデミースタッフコメント
藤代隆介 JFAアカデミー福島男子 コーチ
今回の研修では、個人差がある年代の選手たちに身体づくりという観点から、サッカーに関わる動きを正しいフォームで行うことと、正しいフォームをつくるために体のどの部分をどう使って動きにつなげていくべきなのかということを学ぶことができました。また、テクニカルスタッフであるからこそ、工夫次第でフィジカル要素をトレーニングそのものに反映させていくことが可能であるということも理解することができました。
見汐翔太 JFAアカデミー福島女子 コーチ
今回はテクニカル指導者がフィジカルトレーニングを行えるよう研修の場をいただきました。筋パワーをどのようにトレーニングしてサッカーに繋げるのか、考え方を整理する機会となりました。特に日本の女子のチームは、年齢差のある選手達たちが一緒にトレーニングすることが少なくないと思います。個別の成長に合わせてトレーニングをプランニングする指標を確認できたので、今後の情報発信にも活かしたいと思います。
中村亮太 JFAアカデミー熊本宇城 トレーナー
今回の研修では、JFAアカデミー熊本宇城でもトレーニングの前に必ず行っているコアトレーニング・ムーブメントプレパレーションや、体づくりにおける土台となるストレングストレーニングのポイントを、自分の体で実践しながら確認しました。怪我なくいいパフォーマンスを発揮するためには「プレーの中で正しい姿勢を維持する」ことが必要であり、その正しい姿勢を身に付けるための土台づくりを、中学生年代から取り組んでいくことが重要なのだと再認識しました。今回学んだことを日々の指導に活かし、選手たちが自分の夢に一歩でも近付けるようにサポートしていきたいと思います。
小野美香 JFAアカデミー堺 フィジオセラピスト
この度、フィジカル研修に初めて参加しましたが、講義では、育成年代から継続的なフィジカルトレーニングを実施する重要性をあらためて学びました。実技では、サッカーの動きを想定しながらのフィジカルトレーニングを指導していただきました。選手がフィジカルトレーニングの必要性を理解出来るように、サッカーの具体的な場面を提示しながら指導していこうと思いました。
植村公亮 JFAアカデミー今治 コーチ
今回初めてフィジカルにフォーカスした研修に参加させていただき、日々のアカデミーでのトレーニングで実践していることをさらに精度を上げるていくこと、そしてしっかりと土台を積み上げていくことの重要性をあらためて感じました。正しい姿勢で行うことや、早くならないことなど基本的なことを正確に行わないと意味がありません。その中でテクニカルスタッフが選手へ直接指導できるように、何のために、サッカーの中でどういった動きにつながっていくのか、などの目的を明確に選手に伝えていくことが大切です。世界を相手に戦っていく選手の日常を変えていくためにも、自分自身が基準を高く持ちベースを積み上げられるようにしていこうと思います。アカデミーの選手はもちろんてすが、地域の選手、指導者にも発信していかなくてはいけません。少しでも多くの方に還元できるように今後もさまざまな場面で指導できればと思います。