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JFAアカデミー熊本宇城8期生 鹿児島遠征を実施
2019年02月15日
JFAアカデミー熊本宇城8期生(中3)は、2月11日(月・祝)に鹿児島遠征を実施しました。
遠征は毎年実施しており、今回の遠征では午前中に南九州市知覧町にある知覧特攻平和会館を訪問し、午後は神村学園との練習試合を行いました。
JFAアカデミーは、世界基準で活躍する選手を育成する取り組みとして、サッカーはもちろん、人間的な面の教育も重視し、社会をリードしていける真の世界基準の人材の育成を目指しています。
アカデミー生コメント
小西龍馬 選手(8期生:中3/V・ファーレン長崎U-15)
僕が知覧特攻平和会館に行って感じたことが2つあります。1つ目は、遺書についてです。確実に死んでしまうのに、多くの人は遺書を1枚から2枚という短い文章で書いていました。また、自分の血で書いている人もいたことから、隊員たちは強い覚悟を持って出撃したのだと思いました。
2つ目は命の大切さです。人間を爆弾の代わりのように出撃されることは、どんな状況でもしてはいけなかったと思います。その中には行きたくないのに国の命令で行かされる人や、17歳のとても若い人までも特攻隊として命を落としていました。もしもその時代にいたら国や家族を守るために自分の命を犠牲にできなかったと思います。特攻隊の人たちは、大事な人を守るという形で命が大切なものだと伝えたかったのだと感じました。
今の日本は、このような方々がいたからこそ復興して平和に暮らせているのだと思うので、命を大切にしてその事を忘れずに生きていこうと思います。
森田大智 選手(8期生:中3/FCK MARRY GOLD AMAKUSA U15)
僕は知覧特攻平和会館に行き、たくさんの事を感じました。まず1つ目は、特攻隊員の気持ちについてです。ビデオ上映で、隊員は「死への恐怖」と「早く出撃しないと」という気持ちの葛藤があったとありました。自分だったらもうすぐ死ぬという時に「国のために行かないと」とは思えず自分のことしか考えられないので、隊員の心はとても強いと思いました。
2つ目は、自分と近い年齢の人が多く特攻隊員として戦場に行ったことを知りました。自分は平和に生きていることは幸せなのだと思いました。早くに戦死した人たちの分も、自分は精一杯生きていかなければならないと思いました。
3つ目は、家族愛についてです。平和会館にはたくさんの遺書が展示されていました。その中には家族への言葉が多く書かれていました。それを見て、家族と過ごせることは当たり前ではなく、幸せなのだと気づきました。自分はもっと家族との時間を大切にし、家族に感謝を伝えたいです。
そして映画、永遠の0のシーンにあった「水が冷たいなど、当たり前のことが愛おしく感じる」のように、何事にも感謝して生きていこうと思います。
竹馬奈瑠 選手(8期生:中3/FCK MARRY GOLD KUMAMOTO)
僕は、永遠の0という映画を見たり、知覧特攻会館に行って感じたことがたくさんあります。映画では、戦争に特攻隊として出撃した様々な人物が登場しました。それぞれの人物が戦争に対する意思が違い、様々な視点で見ることができました。16、17歳くらいで訓練飛行兵として特攻隊になった人もいて、出撃するときの覚悟を決めた顔はとても印象に残りました。自分と同じ世代で死を覚悟して出撃することはとても恐ろしいことです。知覧特攻平和会館では戦死された方々の遺書や手紙などが多く展示されており、母親への手紙の中には特攻で亡くなるのは最初で最後の親孝行という言葉がありました。
僕は、国に命を捧げて特攻で亡くなるというのは親孝行ではないと思います。しかし、このような状況になってしまったのは戦争が起こったせいであり、人々の命を大切に考えなかったことに怒りを感じました。特攻隊について学習して、改めて戦死した方々の未来やその家族の方々の思いを踏みにじるような戦争、そして人々の大切な命を奪い取る特攻は二度とあってはならないと思いました。この先、過去にあった悲劇から目をそむけず、戦死した方々の祈りや願いを裏切ることがないような行動をとり、同じ悲劇を繰り返さないよう努力していきます。