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傷害管理についての取り組み ~JFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.17
2021年09月16日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー熊本宇城のレポートを担当するのは岩佐朋樹トレーナーです。
トレーナーの役割
JFAアカデミー熊本宇城でトレーナーをしている岩佐朋樹です。今年で就任して3年目になります。現在、JFAアカデミー熊本宇城には選手49名(中学1年生18名、中学2年生15名、中学3年生16名)が所属しています。
JFAアカデミーのトレーナーの役割は、選手の怪我を未然に予防して、体に痛みのない状態でサッカーに取り組める環境を作ることだと考えています。しかし、トレーニングや試合での激しい接触プレーでの外傷や、中学生年代特有の成長に伴う障害など、怪我を受傷してしまうことは避けられないこともあります。その中で、怪我をした経験を通して、選手自身で怪我を予防できる知識を身につけるように促すことも一つの役割だと考えています。今回は、その中からアカデミーで行っている取り組みをご紹介します。
リハビリメニューの実施
アカデミー活動の中で、怪我が起こった際は、病院受診を行い、医師の診断結果を基に、練習やゲームに復帰するまでのリハビリメニューを作成します。リハビリメニューの内容は、怪我の原因として考えられる動作の改善、筋力トレーニングや体幹トレーニング、ストレッチなど筋肉量の増加や柔軟性の向上を目的としたメニューを行うことで、復帰後のプレーに活かせる体作りを目指して取り組んでいます。また、復帰後も怪我の再発を予防するため、怪我で低下した機能回復などのメニューを作成して、怪我の予防のため継続して取り組むよう促しています。
傷害ノートの作成
怪我についての知識を学ぶ取り組みとして、傷害ノートを作成しています。傷害ノートとは、自分が受傷した怪我について、病院受診で医師から聞いた情報や、自分で怪我について調べたことを整理してノートにまとめたものです。このような取り組みを行うことで、「怪我をした原因はなにか?体のどの部分を怪我したのか?どうすれば早く治るのか?」などを医師やトレーナーから教わるだけでなく、選手自身が調べてノートにまとめることで、より怪我についての知識を学ぶことに繋がります。この結果、怪我をした時の応急処置や、復帰後に怪我の再発や予防のためのアイシングやストレッチなど、自主的に取り組む選手が増えてきました。
これらの取り組みを通して、アカデミー生活の中で、怪我に対する知識の重要性を知ることで、自分の体を自己管理できる選手に育ってくれことを期待しています。そのためのサポートを引き続き続けていきたいと思います。