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アカデミー熊本宇城 U14での取り組み~JFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.6

2019年05月15日

アカデミー熊本宇城 U14での取り組み~JFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.6

JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー熊本宇城のレポートを担当するのは松岡仁司コーチです。

JFAアカデミー熊本宇城U14での取り組みについて

2019年2月より、JFAアカデミー熊本宇城にコーチとして着任しました、松岡 仁司です。U14(10期生)を担当しています。JFAアカデミー熊本宇城に来て3ヶ月が過ぎました。今回は、この3ヶ月で感じたことやU14の取り組みを紹介します。
JFAアカデミー熊本宇城は、週末帰省型のアカデミーとして11年目を迎えました。アカデミー生は、平日はアカデミーでトレーニングや学校生活・寮生活を送り、週末や長期休暇の期間は、所属しているチームに戻りゲームやトレーニングなどの活動を行い、またアカデミーへ戻ってきます。アカデミーではサッカー選手としてだけではなく、一流の人間を目指す選手の育成を目指しています。トレーニングでは、動きながらのテクニックや判断力、持久力の向上を目指し、生活面では、人との関わり、行動力(自立・自律)の向上を目指しています。

ゲームで活きるテクニック

JFAアカデミー熊本宇城U14は、「ゲームで活きるテクニックの習得」「状況を認知して、その状況に応じた判断をし、最善のプレーを選択・実行すること」を中心にトレーニングしています。U13の1年間で積み上げてきた、ボールを止める・蹴る・運ぶといった動きながらのテクニックを、U14ではさらに継続し、質を追求していきます。そして、それらのテクニックをゲームの中で活かせるようにするために重要なことは、オフ・ザ・ボールでの準備です。
トレーニングでは、ボール保持者や味方・相手を観ておき認知すること、その状況を認知することで自分が何をすべきか判断すること、良いポジションを素早くとってプレーするこというオフ・ザ・ボールでの準備を常に要求しています。また、このことを激しいプレッシャーの中においても、正確にプレーをできるよう攻守両面に働きかけています。しかし、プレッシャーが激しくなるとボールを失う場面が多いのが現状です。選手がなぜボールを失っているのかを分析し、それを伝え、選手自身で改善していけるように引き続きトレーニングを積み上げていきたいです。

選手を取り巻く環境

JFAアカデミー熊本宇城は、寮・グラウンド・学校が同じ地域の中にあり、移動時間が短いことが特徴です。学校が終わり15分以内で寮に戻り、寮の目の前にある人工芝グラウンドでトレーニングをします。トレーニングが終わるとすぐにお風呂に入り、栄養たっぷりの食事を摂ることができます。アカデミー生にとって、サッカーのトレーニング環境はもちろんですが、身体が成長する上で欠かせない食事・休養の環境も整っており、サッカーと生活のバランスが考えられた最適な環境となっています。この他にも学習の環境として、ネイティヴの講師による英会話を毎週行なっています。海外でプレーしたいと考える彼らにとって、英語に触れる貴重な時間となっています。
またアカデミー生は、多くの方々に支えられてサッカーをすることができています。私が週末に所属チームの試合やトレーニングを見に行った時、所属チームの監督さんとお話をさせていただきます。その際、日頃のトレーニングが活きているのかどうかの確認や、所属のアカデミー生がさらに成長するために指導者同士で意見交換をします。
保護者の方との話は、彼らの家での様子を聞いたり、学校での様子を伝えたりと、お互いに情報交換をします。このように、1人のアカデミー生を多くの大人がサポートしています。だからこそ、彼らはこの環境に「リスペクト」の心を持ち、本気でサッカーに取り組んでほしいです。そして、サッカー選手としても1人の人としても、逞しく成長してほしいと思います。

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