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簡易救命講習会「JFA+PUSHコース」をJFAアカデミー堺にて開催
2019年07月29日
日本サッカー協会(JFA)は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「JFA+PUSHコース」は、特別な医学の知識がなくても小学生から保護者・指導者まで2時間ほどで手軽に学ぶことができます。
7月16日(火)JFAアカデミー堺で、アカデミー生、スタッフ、J-GREEN堺の施設関係者等61名を対象にJFA簡易救命講習会「JFA+PUSHコース」を開催しました。古家信介先生(スポーツ救命プロジェクトメンバー)が、熱中症と脳振盪(のうしんとう)などに関する講義を行いました。
実技は「誰かが倒れた時に、声をかける勇気」をできるだけ多くの人に伝えるため、NPO法人大阪ライフサポート協会/PUSHプロジェクトが提唱する「PUSHコース」を行いました。心肺蘇生の中でも最も重要な「胸骨圧迫とAEDの使い方」を習得するため、CPR(心肺蘇生法)トレーニングキット「あっぱくんライト」を用いて、胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方を学習しました。
約2時間の講習会の後、受講者全員に受講証が手渡されました。
※開催希望の団体は、以下の問い合わせフォームより必要事項をご記入の上、送信ボタンをクリックしてください。
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講師コメント
古家信介 さん(大阪市立総合医療センター 救命救急センター)
先日JFAアカデミー堺およびJ-GREEN堺の関係者、スタッフを対象として「JFA+PUSHコース」を開催しました。2時間があっという間に過ぎてしまう程、皆さん熱心に講義と実技に参加されていました。J-GREEN堺はサッカーフィールドやフットサルフィールドが多く、日本でも有数の運動施設だと思いますし、そういう場所だからこそ多くのスタッフがこういった知識や技術を習得することは大いに意義があると思います。また、JFAアカデミー堺の選手たちにとっても、サッカーやスポーツの現場で起こりうる事象への対応を知っておくことで、行動できることにつながると思います。受講者の皆さんが楽しそうに参加されており、印象的でした。内容も難しくなく、小学生くらいからなら受講も問題ないと思います。PUSHコースは幼稚園児でも参加可能ですので、興味がある方はお問い合わせいただけたらと思います。
受講者コメント
大槻良太 さん(一般社団法人大阪府サッカー協会)
JFA簡易救命講習会「JFA+PUSHコース」を今回初めて受講しました。講義では脳振盪と熱中症について、実技は胸骨圧迫とAEDの使い方について約2時間学ばせていただきました。実際の映像を見ながらの講義は事故発生時の緊迫した雰囲気を感じることができ、今までの経験上理解はしていましたが、今回の講義を受け改めて頭の中を整理することができました。講義後は、実際の場面を想定したシミュレーションを行い、受講者全員が緊迫感を持って実技しました。実際そういった場面に遭遇した場合、正しい行動がとれるのかが重要だと感じました。一番は緊急事態が起こらないよう予防措置を取ることが大事ですが、発生した時に如何に冷静に迅速に適切な対応が取れるのか、正しい知識と行動する勇気を持つことがスポーツに関わる者として必要最低限の責任であると思います。
J-GREEN堺は日本最大級のサッカー・ナショナル・トレーニングセンターで、毎日多くの大会や試合が開催されており、保護者・観戦者含め多くの方が来場されます。夏場においても暑熱対策を講じていますが、予防と処置を正しく行って安全で安心なサッカー環境を提供し続けることが私たちの責務と感じました。
石倉一峰 さん(J-GREEN堺ドリームキャンプ サブマネージャー)
今回、講習会を受講し、救命に対しての知識を持つことがとても大事であると改めて感じました。講義では脳振盪と熱中症、実技では胸骨圧迫とAEDの使い方について、学びました。はじめに実際にサッカーをプレーしている際の事故の映像を見ることにより、脳振盪の危険性を具体的にイメージすることができました。実技の胸骨圧迫とAEDの使い方についてはJ-GREEN堺に来場される方の安心安全を第一とした環境作りができるよう、定期的に社内でも講習を受けております。胸骨圧迫やAEDを使用しなければならないような事故は、起きないに越したことはありませんが、そのリスクはゼロではありません。自分自身がその場面に遭遇した時に、即座に適切な行動ができるかどうかは、ただ頭で理解するだけではなく、実技講習の内容がきっちりと身についているかどうかが大きいと感じました。またそういった場面はいつどこで起こるかわかりません。講習で学んだことを常に心に留め、これからの施設運営に活かしていきたいと思います。