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勝つための食事 〜JFAアカデミー福島男子EAST スタッフ通信Vol.3

2021年12月14日

勝つための食事 〜JFAアカデミー福島男子EAST スタッフ通信Vol.3

JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。

JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー福島男子EAST(福島県)のレポートを担当するの志小田正人トレーナーです。

食事の重要性

JFAアカデミー福島EASTトレーナーの志小田正人です。今回はEAST(福島県拠点)柊寮における食事環境についてご紹介させていただきます。

日々のトレーニングや試合でパフォーマンスを最大限に発揮しプレーするためには、体調管理によるコンディションの維持がとても重要となります。コンディションの維持のためには、運動(練習)・休養(睡眠)・栄養(食事)のバランスをうまく保つことが大切で、怪我の予防にもつながります。特にジュニアユース期は心身ともに成長が著しく、身長が急激に伸びたり、体重や筋肉量が増加するなど、自分の身体の成長や変化を実感することができる時期でもあります。その際、いかに『栄養(食事)』をしっかり摂るかが大切であり、身体に必要な栄養素が摂れているか、偏っていないか、食事を好き嫌いなく食べているかなど、選手自身が、なぜ食べた方がいいのか、なぜ控えた方がいいのかを考えながら食事をとることが重要なポイントとなります。

勝つための食事

JFAアカデミー福島では、年に2回、医学委員会の栄養サポート部会より管理栄養士の講師をお招きし、栄養(食事)についてのレクチャーを行なっていただきます。今年は、入校後早々に第1回目が開催され、本来ならば講義後に普段の食事の様子などを直接見て指導していただくのですが、コロナ禍のため、オンラインによるセミナーとなりました。今回、16期生(中1)はアカデミー入校後、初めての栄養セミナーで、勝つための食事というテーマにおいて、食事の基本や役割を学びました。さらに勝つための食事戦略を『食事の5W3H』… 誰が、なぜ(理由)、なにを(食べるもの)、いつ(時期・時間帯)、どこで(場所)、どのように(戦略・手段)、どれだけ(量)、いくらで(予算・価格)をもとに考察しました。

ワークでは、お昼に食べた学校給食を、基本的な食事の形(主食・主菜・副菜・乳製品・果物)に分別したり、身長と体重からBMI(体格指数)や基礎代謝量を計算し、普段の食事・学校給食への意識や自分の体の状態、必要エネルギー量についても見識を広めることができました。選手たちは、初めての栄養セミナーに大変興味を持ち、カメラ越しではありますが、講師の先生からの質問に対しても積極的に受け答えしていました。

そして何より驚いたことは、その後の夕食時、選手の食べる量が格段に増え、普段は普通のお茶碗で食べていた選手も、「これからはどんぶりで食べます!」「朝からもっと食べるようにします!」とニコニコしながら話してきたことでした。

心強い台所

体調管理を維持するため、とくに疲労回復の大切な要素が食事です。毎日の食欲旺盛な選手たちの胃袋を満たしてくれてるのが柊寮の食事です。その寮で日々、料理の腕を奮っていただいているのが、SAMURAI BLUE(日本代表)専属シェフを務める西さんです。西さんは日本代表のワールドカップや海外遠征などに帯同し、さまざまな料理で代表選手たちがベストコンディションを維持できるようサポートしています。その西さんとスタッフの方々が作ってくれる食事は本当に美味しく、旬の食材を肉・魚・野菜・果物などをバランスよく、さまざまなメニューをビュッフェ形式で提供してくれます。選手たちは、栄養セミナーで得た知識や食堂に貼り出してある食材のワンポイントアドバイスを参考に、日常から栄養面や食べる量など、考えながらの食事を意識しています。

終わりに

食事は、本来おしゃべりしながら、仲間と楽しく過ごすコミュニケーションの場でありますが、今年はコロナ下のため、黙食を心がけ、一方向を向き、隣の席と距離をとるなど感染対策に努めなければなりませんでした。そのような中でも、いつも出来立てで、選手たちのコンディションや喜んでたくさん食べられるおいしいメニューを提供してくれる西さん達には感謝の念が絶えません。初めて食べる食材やあえて魚の骨を自分でとらせる料理など、食に関する教育や食事のマナーも身につけることができます。

アカデミー活動を通じて、規則正しい生活を基本に、栄養(食事)の重要性を伝え、日々の体調管理や怪我をしない体づくりが意識できるよう、ピッチ外でのサポートに努め、一日でも早く、楽しく仲間と食事できる日常となることを心より願っています。

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