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JFAエリートプログラム女子U-14 5日間の活動を終了 ~JOC日韓競技力向上スポーツ交流事業~
2023年10月31日
10月23日(月)から27日(金)、大阪府堺市のJ-GREEN堺で、今年度初めてとなるエリートプログラム女子U-14のトレーニングキャンプを実施しました。北海道から九州まで、全国9地域から選ばれた20名の選手が5日間の日韓交流プログラムに取り組みました。
本キャンプでは、10月24日(火)と26日(木)に日韓トレーニングマッチ戦、10月25日(水)には、日本と韓国の合同トレーニングやオフザピッチプログラム(BBQ、ダンス披露、お土産交換)を実施。夜のミーテイングではレクチャーやグループワークと発表を行い、多くのプログラムをこなしました。
緊張した面持ちでスタートした活動でしたが、オンザピッチ、オフザピッチともに積極的に交流を図っていきながら、徐々に選手たちは打ち解け、最終日のトレーニングでは笑顔が多く見られ、良い雰囲気で活動を終えられました。
韓国代表チームとの合同トレーニングとBBQ実施後には、宿泊部屋の前で積極的に交流する場面も見られ、事前に勉強してきた韓国語やボディランゲージを交えながら活発にコミュニケーションを取るなど、非常にいい日韓交流事業となりました。
初日の夜には、平林芙美江トレーナーによるストレッチやテニスボールを使用したセルフケアのレクチャーがありました。空いた時間にメディカルルームを訪れドクターやトレーナーとコミュニケーションを取る姿勢が見られたり、テニスボールを部屋に持ち帰り各自で積極的にセルフケアをしたりする選手の姿が見られました。
26日(木)夜には、女子オリンピック サッカートーナメント パリ 2024 アジア2次予選 なでしこジャパンvs.インド戦を全員で観戦しました。憧れであるなでしこジャパンの試合をみんなで応援し、とてもいい刺激となったようでした。
トレーニングマッチ
2023年10月24日(火) 15:00キックオフ 試合時間 35分ハーフ
J-GREEN堺/大阪府堺市
U-14日本女子選抜 4-2(2-2、2-0)U-14韓国女子代表
得点
4分 金子 ここな(サンフレッチェ広島レジーナジュニアユース)
30分 失点
33分 失点
35分 尾崎 美有(スフィーダ世田谷FCユース)
40分 栗田 七海(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
67分 野田 芙多葉(JFAアカデミー福島)
2023年10月26日(木) 15:00キックオフ 試合時間 35分ハーフ
J-GREEN堺/大阪府堺市
U-14日本女子選抜 4-0(1-0、3-0)U-14韓国女子代表
得点
2分 近藤 結空(北海道リラ・コンサドーレ)
37分 角谷 瑠菜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)
51分 野田 芙多葉(JFAアカデミー福島)
70分 角谷 瑠菜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)
監督・選手コメント
佐野佑樹 監督(JFAコーチ)
今年度初めてのJFAエリートプログラム女子U-14トレーニングキャンプに全国から20名の選手が参加しました。今回は日本がホスト国となり、日韓交流を目的とした韓国との合同トレーニングや交流、そして試合を行いました。
今回の活動は「自分を知る・味方を知る・サッカーを知る」をテーマに行いました。自分の長所や武器を知る、味方がどんなプレーヤーなのか観察やコミュニケーションを取る、サッカーの本質である「ゴールを奪う」「ボールを奪う」にこだわりながらインテンシティとクオリティを求めました。さらに韓国と2試合を行い、韓国の球際の強さや厳しさ、ゴールに向かってくる圧力をピッチ上で選手は肌で感じたと思います。
また、事前に韓国について調べたことをグループワークで共有し、韓国選手と交流する中で、身振り手振りを交えてコミュニケーションを図り、合同トレーニングでもお互いに声を掛け合いながらプレーをする姿が見られ、頼もしさを感じました。韓国選手と過ごした時間や、国境を越え心を通わせられたことは日本の選手たちの今後の人生の糧になると思います。
彼女たちが今回経験したことを忘れず、ピッチ内外で感じた基準を持ち帰り、本気で日常を変えるべく行動を起こしてくれることを期待したいと思います。
最後になりましたが、選手を派遣していただいた各選手が所属するチーム関係者や保護者の皆様、多くの関係者の皆さまに、ご理解とご協力を賜りましたこと、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
GK 佐藤りのあ 選手(マイナビ仙台レディースジュニアユース)
今回、初めてエリートプログラムに参加して、とても良い経験ができました。特に、韓国と試合をしたり、合同トレーニングをしたりして、たくさんのことを学べました。試合では2試合とも勝利でき、得点も多く取れてよかったです。自分のプレーでは、パスを受ける前に逆を見ることを意識してプレーすることができました。今後の課題としては、コーチングのところでフィールドプレーヤーにどうしてほしいのかを伝えられなかったり、判断や決断を迷ってしまったりしたので、チームの活動で修正して今後のトレセン活動等で発揮できるようにしていきたいです。このエリート活動で学んだことをチームに持ち帰り、発信して、チームの勝利に貢献できるようにしたいです。
FP 北村礼 選手(INAC神戸テゾーロ)
今回、初めてエリートプログラムに参加させていただき、ありがとうございました。
たくさんの地域から選手が集まり、最初はプレーがなかなか合わずミスで終わることが多かったのですが、うまくいかない所は自分たちで修正してゴールにつなげることができました。今回自分が学んだのは、自分のプレーの精度をもっと磨かないといけないことです。今まではこれでいいと思っていたことも、まだまだ修正しなければならないと知りました。私はセンターバックでしたが、韓国の速いプレスによりパスがずれることがありました。試合後、自分の思っていたプレースタイルの見方が変わり、自分をより深く知ることができました。これからの練習で意識して、もっと精度を上げたいと思います。
FP 近藤結空 選手(北海道リラ・コンサドーレ)
エリートプログラムに初めて参加し、最初はとても緊張していたけれど、徐々に慣れてみんなとコミュニケーションを取り、仲を深めることができました。はじめはみんなのプレースタイルを知らない状態でプレーをしていたので、あまりプレーが合わずパスミスが多かったりしていたけれど、どんどん仲間とコミュニケーションを取りプレーが合うようになりました。強度が高い中で自分は何ができるのかをしっかり考え、得意なプレーを発揮することができました。前線からプレッシャーをかけに行った時は、後ろの選手との距離感や攻撃のところのアクションの連係を学べました。今後は、ONの時、OFFの時でもしっかりコミュニケーションを取って、味方に自分がどうしたいのかを伝えるようにすること、守備の時は全体で連係して奪うこと、攻撃の時は中央から攻めてチャレンジすることを意識していきたいです。今回できたことはチームに戻ってから続け、できなかったことはチャレンジしていきたいと思います。
FP 金子ここな 選手(サンフレッチェ広島レジーナジュニアユース)
私はエリートプログラムでの経験を通して、たくさんのことを学ぶことができました。
まず、このエリートプログラムの大きなテーマのひとつにもなっていた、「自分を知る」ということです。韓国とのトレーニングマッチや日々のトレーニングに取り組む度に、自分のプレーの特徴を知ることや自分にまだまだ足りない課題についても明確に知ることができました。自分自身を知ることで、今自分がやるべきことがはっきり分かってくるのだと知ったので「自分を知る」ということは今まで以上に大事にしていきたいです。
そして、ミーティングのレクチャーの際に、セルフコンディショニングの重要性についても学びました。練習後、試合後に少しでも波労を溜めないように自分でケアをしていかないといけないのだと分かりました。自分が万全の状態でサッカーに取り組むことができるよう、今後はセルフコンディショニングも大事にしていきたいと思います。
たくさんのレベルの高い選手たちと共にプレーしたことで、自分自身の課題やサッカーをしていく上で重要なことについてより明確に考えることができました。今回のエリートプログラムで得たたくさんの経験を、これからのサッカ一人生に必ず生かしていきます。この5日間、とても充実した日々を送ることができました。このエリートプログラムに関わっていただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。