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エリートプログラムU-13「AFC U-14 フェスティバル」活動レポート

2015年09月29日

エリートプログラムU-13「AFC U-14 フェスティバル」活動レポート

9月7日から9月14日までの8日間、中国で行われた「AFC U-14 フェスティバル」にU-13日本選抜が参加しました。同フェスティバルは、東アジア10ヶ国が出場し中国北京郊外にある中国フットボールセンターにて行われました。センター内には参加国が宿泊できる施設と天然芝ピッチが5面、人工芝ピッチが1面あります。U-13日本選抜には日本全国から18名の選手が集まり、7泊8日の遠征でマカオ、モンゴル、韓国、香港の4カ国の1歳年上の選手たちと対戦し、普段と違うピッチに戸惑いながらも時間の経過とともにピッチコンディションに慣れ、選手同士のコミュニケーションも向上していきました。また、宿舎内のロビーには各国の選手やスタッフが入り混じって談笑できるようなスペースが設けられ、会場にも参加者が同時に食事を摂れる広さがあったため、日本の選手も海外の選手たちと交流することができました。閉会式では参加10カ国が一堂に会し、フォトセッションの時間には各国の選手たちの笑顔が多く見られました。

選手たちは期間中、監督やコーチの熱い指導のもと、終日サッカーに集中した生活を送り、解散の際にはお互いのレベルアップを誓い合ってエリートプログラムの活動を終了しました。

監督・選手コメント

池内豊 監督
この年代の選手は晩熟型と早熟型に別れることが多いですが、どの選手にもスピードが必要であると改めて感じました。特に判断のスピードが早ければ早いほど、高さやスピードのある相手にも通用したと思います。タイミング良く動くことで、150cmの選手であっても180cmクラスの相手を抜き去ることも可能になります。当初の狙いであった「1歳年上の選手に対してどのようなプレーが通用するのか?」「どの選手が通用していたのか?」確認ができたことは非常に良かったです。

今年度になって2回目のエリートプログラムU-13活動でしたが、5月のNTCU-13で選考した選手に、最近伸びてきたと思われる選手を入れました。今回の狙いは守備力の向上に主眼を置いています。いずれにしろこの年代では、自分の特徴を活かしながら、サッカーに必要なベースの底上げをしていく必要があります。期間中は生活面でも自立を促しながらサポートしていきましたが、意識を高めて取り組んでいる選手が多くなったことは成果だったと思います。今回の経験を自分のチームに戻ってから更に高めてほしいと願っています。次は11月のNTCU-13地域対抗戦から選考した選手で韓国U-13との対戦(12月開催)を予定しています。

中野桂太 選手
日本を代表して来ているので、他の国に勝とうという気持ちでいました。韓国と試合をした時、相手との身長差が10cmくらいあったからびっくりしたけれど、戦い方を変えれば勝てるんじゃないかと、みんなで頑張りました。攻撃ではボールを早く動かし、相手や味方のボールの状況に合わせて動き、守備ではみんなで前からコンパクトに守り、高くて早い相手には前を向かせない距離でディフェンスができました。結果は負けてしまったけれど、この経験を活かし、日本代表に入るために1日1日の練習、試合を大切にします。

小川麟 選手
初めての国と国との真剣勝負だったので、とても気持ちが高ぶっていました。チームとしても個人としても絶対にインパクトを与えられるように、勝てるようにという気持ちでいました。試合をしてみると、相手のほうがスピードも速いし、背も高いし、その中で勝つためにファーストタッチの位置、ポジショニング、味方との連携、個人での打開を意識していきました。その結果3試合勝つことができました。しかし韓国の選手は他の国の選手と一味違うとても大きい選手や、体が出来上がってる選手がほとんどでした。そういう相手でも運動量やポジショニングで戦えば勝てると思います。年齢が一つ上の韓国にも勝てるようにしていきたいです。この遠征で攻撃では沢山ゴールを決められたし、個人やチームでも打開できたのは良かったと思います。今後はポジショニングや守備の連動性を練習の中で意識していき、常に日本の中心でいられるような選手になっていきたいです。

押富大輝 選手
このフェスティバルに来る前に自分のプレーが一つ上の学年の相手にどこまで通用するのか、日本を代表しているのでどこのチームが相手でも勝ちたい、と思っていました。来てみると、日本と韓国との体格差が10cmくらい違いましたが、攻撃では動きながらのパスやファーストタッチをすること、守備では球際を強く行きコンパクトにしてボールを失ってもすぐに切り替えをしてボールを奪いに行くことを意識してプレーしたところ、韓国の選手みたいに体が大きくて速い相手でも通用することが分かりました。この経験を活かしチームに持ち帰って個人的には日本の中心で活躍するために毎日の練習や試合で意識して頑張りたいと思います。

佐々木雅士 選手
ぼくには大きな夢があります。それは日本代表になり世界で活躍すること。その第一歩としてこの遠征に参加させていただきとても嬉しく思い、国のゴールを守るという大きな責任を感じました。いざ試合をしてみると、速いプレッシャーの中、自分の得意なキック、ビルドアップなど判断が遅くミスをしてしまったことが自分にとっての反省点だと思います。けれど、切り替えの速さ、積極的に声を出したり、恐れずプレーをすること、DFの背後のケアなどができたことは次に活かしていきたいと思います。この遠征で自分の実力、弱いメンタルなどを改めて感じれてよかったし、この経験をいつまでも忘れずに日々の練習でチャレンジをし、将来の夢へつなげていきたいです。

植田啓太 選手
僕は今回の「AFC U-14 フェスティバル」にU-13日本選抜の主将として参加しました。フェスティバル前には自分のプレーがどれだけ通用するのかとても楽しみにしていました。日本の各地方のトップクラスの選手が集まり、世界と戦えるのもとても嬉しかったです。その裏腹に日本選抜としての重圧もすごかったです。けれど、いつも通りのプレーをすれば通用すると信じて参加しました。試合では、センターバックとボランチのポジションをやりました。センターバックでは、サイドが抜かれた時のカバーリング、チャレンジとカバーの関係、競り合いで絶対に勝つこと、球際に負けないことを意識してプレーし、一番意識してプレーに出したことは「ゴールを守る」ということです。たくさんのミスもしたので落ち込みましたが、その分、謙虚にプレーをすることができて自然体の自分でプレーをし続けることができたと思います。これからも謙虚にプレーすることを忘れず、監督やコーチ、世界から学んだことをチームに持ち帰り、またこのような代表に選ばれるように努力し続けていきたいと思います。

スケジュール

9月8日(火) AM/PM トレーニング
9月9日(水) AM/PM 開会式~試合
9月10日(木) AM/PM 試合
9月11日(金)   休養日
9月12日(土) AM/PM 試合/AFCミーティング
9月13日(日) AM/PM 試合~閉会式

AFC U-14フェスティバル 
中国、チャイニーズタイペイ、韓国、グアム、香港、日本、北朝鮮、マカオ、モンゴル、北マリアナ諸島の10チームが参加を予定しています。

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