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第17回 アカデミー福島女子14期生 卒校式

2025年01月18日

第17回 アカデミー福島女子14期生 卒校式

1月31日(金)に、令和6年度アカデミー福島女子14期生卒校式が行われ、5名の選手(樋口梨花・名木野桃嘉・木村未来・長縄莉央・板村真央)が無事アカデミーを卒校しました。  ※板村は海外活動中のため欠席

 

送辞

14 期⽣の皆さん。ご卒校おめでとうございます。 突然ですが、14 期⽣の皆さん、アカデミー⽣活での 6 年間を思い返してみてください。特に 14 期⽣の皆さんはこの 6 年間で別れや新しい出会いを経験しているからこそ、特別な思い出が溢れているのではないでしょうか。

親元を離れ、アカデミー福島に⼊る決断をし、今隣にいる仲間に出会えたことはとても素晴らしいことだと思います。⻑いようで短かった 6 年間には常に仲間の存在があり、笑いはしゃいだ時、涙した時、悩み苦しんだ 時、そんなことを乗り越えられたのは、スタッフ、家族の⽅々の⽀えがあったからだと思います。

去年からアカデミー福島は静岡から福島に拠点を移しました。静岡では、⽥植えやライフスキル、マナーセミナーといったプログラムを経験す ることができたり、とても充実していました。

福島では、何もかもほぼ⽩紙の状態からスタートしましたが、14 期⽣の皆さんを中⼼に寮のルールなどを決めてくださり、私たちが企画した BBQ、ミニゲーム⼤会を⼀番楽しんでくれたのは 14 期⽣の皆さんでした。企画だけではなく、いつもチームを盛り上げてくださることで、雰囲気が明るくなり、結束⼒が⾼まりました。

個⼈的にはなってしまうのですが、⾃分はゴールキーパーとして 14 期⽣の皆さんと試合に出場した時間が⼀番⻑かったため、タイトルを届ける ことができなかったのが⼼残りです。 皆さんが新たな道を歩む中で、困難に直⾯しても、アカデミーで培った⼒や仲間との絆を信じて、どんな場所でも前向きに進んでいってください。 14 期⽣の皆さんがつないできたバトンを受け取りさらにいいものにできるように在校⽣⼀同、皆さんに続いて成⻑し、また胸を張って会える⽇を⼼待ちにしています。 以上で送辞とさせていただきます。 

(15期生 福田真央)

 

 

 

答辞

冬晴れの空が美しい季節となりました。今日という良き日に私たちのためにこのような素晴らしい卒校式を挙 行してくださり、誠にありがとうございます。そして再び福島の地で卒校の日を迎えられたことを大変うれしく思います。ご臨席頂いたご来賓の皆様、そしてご家族の皆様に、厚く御礼申し上げます。

6 年前、私は「日本代表に入り、ワールドカップで優勝する」という大きな夢を持って、JFA アカデミー福島に入校しました。「夢があるから強くなる」この言葉のように私はこの6年間、どんなときも夢を追い続け、強くなろうとしてきました。しかし、アカデミーで毎日練習に励み、サッカーをしていく中で、夢を叶えることはとても難しく、甘くないことを思い知らされ、夢を見失ってしまいそうになりました。そのたびに横を見ればいつも全力でサッカーをしている仲間の存在、「大丈夫だよ。できるよ。」と励ましてくれる仲間の存在がありました。 そのため私は「ここで負けてられない。このまま終われない。」と強く思えることができ、くさらずサッカーと向き合い、今まで努力することができました。私にとって仲間は、自身を奮い立たせてくれる原動力であり、うれしいときも悔しいときもどんなときも寄り添ってくれる同志です。一人では越えることができない壁も仲間の存在で乗り超えられる壁があることを教えてくれました。

私がこの 6 年間で学んだことは、継続することの大切さです。私は、アカデミーでの6年間で大きく花が咲いたわけではありませんでした。特に、高校 1 年生の頃は、練習の高い強度についていけず、委縮したプレーが目立ち、自分のプレーが出せずにいました。終には小さな怪我が重なったことで、満足にプレーがすることができ ていませんでした。そのころ追い打ちをかけるように、高校年代の真の日本一を決めるファイナルズが開催されました。私は怪我でベンチ外でした。同学年や後輩が大舞台で活躍している姿を見て「なんで自分はピッチに立てていないだ。自分は何をやっているんだ。」と、自分の不甲斐なさと、まわりのライバルたちがピッチ上で活躍している姿に、私だけがおいていかれているという焦りで心が折れそうになっていました。それでも私は他人に向けていた矢印を自分に向け、練習やウエイトなど何事においても人より 1 回でも多く行うことを意識し、毎日コツコツ努力を重ねていきました。そのため、少しずつ技術が向上し、それが自信につながり、自分の得意なプ レーを出せるようになっていきました。私は、目に見える結果が出るまでのその努力が、地道なものであればあるほど、途方に暮れそうになり、誰からも評価をされないまま終わってしまうのかと考え、あきらめてしまいそうになりがちでした。しかし、この 6 年間で、できなかったことが努力によって、1 つ、2 つとできるようになるという経験をしたことで、どんな困難な壁でも自分に負けず、努力を継続することで乗り越えられるということに気づくことができました。だからこそ、私は努力を継続することの大切さを忘れず、これからも夢を追いかけ、日々成⾧していきたいと思います。

今日で私たち 14 期生は JFA アカデミー福島を卒校します。それぞれ進む道は違いますが、フィロソフィーである「常にどんな時でも日本でも海外でもポジティブな態度で何事にも臨み、自信に充ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間になる」この理想を追い続け、「自由、責任、創造、誇り、夢」という五訓を忘れずに、アカデミー で学んだことを大切に努力していきます。

最後になりましたが、静岡での 5 年間と福島での 1 年間、常に良い環境を提供してくださった裾野市、御殿場市の皆様、楢葉町、広野町をはじめとする多くの関係者の皆様のおかげで、毎日全力でサッカーに打ち込むことができました。静岡と福島で活動できたことを大変うれしく思います。また、今日までご指導いただいたスタッフの皆様のおかげで、サッカーだけでなく一人の人間として成⾧することができました。本当にありがとうございました。そして、いつも一番近くで支え、応援してくれた家族にも感謝を伝えたいと思います。ありがとうご ざいました。

私たちを応援、サポートしてくださったすべての皆様に感謝とJFA アカデミー福島のより一層の活躍を心からお祈りして、答辞とさせていただきます。

(14期生 木村未来)

 

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