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今できること 〜JFAアカデミー福島男子 スタッフ通信Vol.30

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2020年07月14日

今できること 〜JFAアカデミー福島男子 スタッフ通信Vol.30

JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー福島男子のレポートを担当するのは津田恵太コーチです。

新チームスタート

JFAアカデミー福島U-18チャレンジを担当している津田恵太です。
まず初めに、世界中で猛威を奮っている新型コロナウィルスに対して最前線で治療や看護等に当たられている医療従事者の方々に心から感謝を申し上げます。
今年のユースチームには10期生(高校3年生)12名、11期生(高校2年生)15名、12期生(高校1年生)14名の合計41名の選手たちが所属しています。「覚悟」というテーマを持ってチームはスタートしましたが、新型コロナウィルスの影響により、様々な変更を余儀なくされました。しかし、「今できる事」を追求してきた中で普段の生活では取り組めない事にトライでき、様々な角度からサッカーについて考え、現在の自分を見つめ直す貴重な機会を得ることができました。今回はこの数ヶ月間、ユースチームが取り組んできた事について紹介したいと思います。

自粛期間に取り組んだ「今できる事」

まず初めに紹介するのは3月に取り組んだトッププレーヤーの映像編集です。選手たちが思うベストイレブンと、スタッフから提案したその選手に見て欲しいトッププレーヤーをすり合わせ、それぞれ担当を決めて5分から10分ほどの映像にまとめてもらいました。作業に慣れていない選手もいたので、パソコンが出来る選手によるHow To ビデオを作成し、全員がパソコンに慣れるいい機会となりました。また一人の選手を追い続けることで新しい発見もあったようで、切り抜くシーンにはそれぞれの選手の個性が見られ、こちらも新しい発見がありました。
4月に入り、全国に緊急事態宣言がでた後、選手たちには自宅待機を余儀なくされました。そこから始めたのが「ご当地通信」です。アカデミー生は全国津々浦々、北は北海道、南は沖縄まで様々な地域から集まっています。普段は中々知ることができないそれぞれの選手が育った地域について、写真やURLなどを折り混ぜながら個性溢れるご当地自慢を綴り、その地域ならではの文化に触れ、仲間の事をより深く知ると共に離れていても繋がっている事を忘れずに過ごす事ができました。

5月には自身のプレー映像を編集するとともに、外部から講師を招きオンラインでレクチャーをしていただきました。講師を務めていただいたのは、長年Jリーグの舞台でご活躍された播戸竜二さんです。目標を持つ事の大切さ、またその過程を大切にする事などプロの世界で長きに渡り結果を出し続けてこられた秘訣について、バラエティーに富んだお話をしていただきました。他では聞く事ができない貴重な話に、選手たちはメモを取りながら聞き入っていました。

これからの「今できる事」

このような取り組みを経て、選手たちは5月24日に帰寮しました。時之栖の方々には、選手が再び健康に寮生活を送れるようにと、帰省期間中も寮の隅々まで掃除や整備など、万全の準備を整えていただきました。
今、私たちにできる事はまずは最大限、感染予防に務める事です。そしてこの間、様々な角度からサッカーについて学んだ事や、保護者の方々を初め支えてくれる多くの方々への感謝の気持ち、何よりサッカーができる喜びをピッチの上で表現して欲しいと思います。そんな姿を見て、普段応援してくださる方々に少しでも元気をお届けする事ができたらと考えています。これからもまだまだ先行きの見えない日々は続きそうですが、こんな時こそフィロソフィーを胸に、「今できる事」を追求していきたいと思います。

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