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日本サッカー殿堂掲額式典を開催
2022年09月13日
公益財団法人日本サッカー協会は創立記念日となる9月10日、名誉総裁の高円宮妃殿下ご臨席の下、日本サッカー殿堂掲額式典をJFAハウスで開催しました。
コロナ禍の影響で、3年ぶりの開催となった式典では、まず昨年、日本サッカー協会の名誉総裁でサッカー、そしてスポーツを愛していらっしゃった高円宮憲仁親王を、敬意をもって特別に日本サッカー殿堂に掲額させていただいたことを報告し、殿下をご紹介する映像が上映されました。
続いて、2020年度の第17回、そして2022年度の第18回(2021年度は実施せず)に殿堂入りを果たした5名の掲額者の紹介映像と、ご本人もしくはその関係する皆さんへのインタビューが行われました。一昨年に殿堂入りを果たし、フリーキックの名手として知られる木村和司氏は、記憶に残るフリーキックはと聞かれ、1985年のFIFAワールドカップメキシコ’86最終予選の韓国戦で決めたフリーキックと答えました。続いて、今年度に殿堂入りを果たした故・イビチャ・オシム氏には、妻のアシマさんのビデオメッセージによる掲額への感謝の言葉の後、コロナ禍で来日が叶わなかった親族の代理として出席したジェフ市原(千葉)や日本代表で指導を受けた羽生直剛さん、佐藤勇人さん、鈴木啓太さんら元日本代表選手が、田嶋幸三会長からレリーフを受け取りました。そして国見高校などを全国屈指の強豪校に鍛え上げた故・小嶺忠敏氏には、ご親族の方に加え、国見高で小嶺氏の指導を受けた元日本代表選手の大久保嘉人さんがお祝いに駆けつけました。南米サッカーと日本の橋渡し役として長年貢献された故・北山朝徳氏は、出席されたご兄弟から「(本人は)サッカーの経験は無いと言っていると思うが、中学校で少し指導を受けていた」といったエピソードを披露されました。日本サッカー史上初めて女性の殿堂入りとなった綾部美知枝氏は、これまで数々の有名選手を育て上げたが少年少女に対する指導について尋ねられ、「子どもたちがやりたいと思うことは何かを子どもから聞き取ることが大事。子どもたちがやりたいというものを応援するのが大人の仕事、教員の役目です。そんな子どもたちがたくさんまわりに集まって、本当に幸せでした」と当時を振り返りながら秘訣を明かしました。
コメント
田嶋幸三 会長(公益財団法人日本サッカー協会)
今回の掲額式典は3年ぶりとなります。
第17回、第18回の日本サッカー殿堂掲額者のご功績をたたえ、祝福するものです。第17回殿堂の木村和司さんには、一昨年ご本人立ち会いのもとにレリーフを掲額させていただきました。木村さんとともに殿堂入りされたフィリップ・トルシエさんは、今年の6月来日された際にレリーフを贈呈させていただきました。そして今回殿堂入りを果たされた綾部美知枝さんは、女性として初めての掲額者です。元日本代表監督のイビチャ・オシムさん、南米サッカー連盟と強固なパイプを作ってくださった北山朝徳さん。多くの日本代表選手を育てるとともに、全国の指導者に大きな影響を与えてくださった小嶺忠敏さん。4人の功労者の皆さまにレリーフを授与させていただきます。
そして今回は代表の指導者、少年少女の指導者、育成年代の指導者、そして表にはあまり出てこない、日本サッカーを支える海外の国際委員や委員会で活躍された方々と非常にバランスの取れた選考となりました。残念ながら、オシムさん、小嶺さん、北山さんに(レリーフを)直接お渡しすることは叶いませんでしたが、きっとどこかで喜んでくださっていると思います。
今日の日本サッカーの発展は、心血を注いでくださった皆さんの熱意と努力の上にあります。その歴史と伝統を大切にしながら、まだ見ぬ新しい景色を追い求め努力して参ります。本日掲額されます木村様、綾部様、ご家族の皆様、おめでとうございます。
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