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医療界でも「大切に思うこと」 日本ラジオロジー協会学会で上川、綾部両理事がリスペクトを熱く語る

2014年04月24日

医療界でも「大切に思うこと」 日本ラジオロジー協会学会で上川、綾部両理事がリスペクトを熱く語る

2014年4月13日、日本ラジオロジー協会(JRC)2014の学術大会において、上川徹理事、綾部美知枝特任理事による、リスペクト、人材育成をテーマとする特別講演、パネルディスカッションを行いました。

JRCは、日本医学放射線学会(JRS)、日本放射線技術学会(JSRT)、日本医学物理学会(JSMP)、日本画像医療システム工業会(JIRA)の4団体で構成され、放射線医学、放射線技術学、医学物理学並びにこれらに関連する団体などが学術集会、展示会等を共同開催しています。
毎年4月に横浜で開催される大会では1600を超える研究発表と、160社以上の企業等による最新の機器展示展が実施され、4日間の参加者数は2万人に登るという大規模なイベントです。

今回の企画は、「大切に思うこと」というJFAリスペクトプロジェクトの理念が、現在、医療界で取り組まれている「チーム医療の推進」に必要な考えであるということで、JRCより人材育成をテーマとした共同企画の提案をいただき実現したものです。会場には多くの方が来場され、各演者の講演に熱心に耳を傾けておられました。

医療界の各分野における人材育成の考え方が紹介される中、綾部特任理事は「すべての力をチームのために」と題した講演やその後のパネルディスカッションを通じて、子どもが最も力を発揮できる役割の見極め、キッズ年代での海外経験、試合に出られない選手へのケアなど、指導者に必要な視点について自身の経験を交えながら語りました。

上川理事はリスペクトプロジェクトの紹介とともに、「リスペクトがゲームを支える」と題した特別講演を行い、良いゲームというものは選手との信頼関係のもとで創りあげられていくものであるということを、2006年ドイツでのFIFAワールドカップの映像を交えながら語りました。
人材育成の観点では、現在活躍している若手の審判員がさらに身につけるべき能力として、試合中の細やかな気付きとそれらに対する迅速な対応が挙げられ、先入観を持たないことやブレない基準、セルフコントロールの重要性を説きました。

講演後は日本放射線技術学会より両名に感謝状が送られ、特別講演、パネルディスカッションは盛況のうちに終了しました。
また、その他の企画として、会場内にリスペクトコーナーが設けられ、学会に向けた大仁会長からのメッセージやJFAの行うリスペクトの活動を紹介させていただきました。

今回の共同企画は主催者側だけでなく、JFAにとっても非常に大きな意味を持つものとなりました。サッカー、スポーツ以外の分野の方々にリスペクトを知っていただく機会をいただくということは、リスペクトを普及していくという観点で貴重なものであり、このような取組を継続し広げていかなければなりません。

JFAは今後もさらにリスペクトが広がるよう、様々な取り組みを行っていきます。

主催者コメント

江口陽一 氏(山形大学医学部附属病院 診療放射線技師長/JRC2014大会長)
綾部特任理事、上川理事のご講演は素晴らしく感動的なものでした。良質な医療を提供するためには、先ずは、患者さんと医療スタッフに対して「大切に思うこと」、すなわち「リスペクト」から始まり、医師、看護師、放射線技師など、それぞれの職種が高い専門性を連携して診療に臨む、すなわち「チーム医療」の実践が必要であることを改めて感じました。JRC2014でJFAと共同企画を組めたことは大きな喜びです。

参加者コメント

加藤英幸 氏(千葉大学医学部附属病院)
お二人には来場者の多くが感動するご講演をいただきましたこと、本当に感謝いたします。サッカーを楽しむ子どもたちの笑顔、トッププレイヤーからの称賛の言葉、コミュニケーションと信頼関係、いままで活字として捉え共感していたことを、お二方の経験からの素晴らしいお話を聴講し、ますますリスペクト「大切に思うこと」を医療界に普及させていきたい思いを強く抱いた次第です。サッカー界から医療界そして国民へ ワールドカップでの日本代表の活躍を願うとともに、リスペクトが広がることを祈念します。

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