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4種、3種(中体連)の連携した女子選手育成の取り組み ~熊本県サッカー協会(天草地区)の取り組み~
2022年01月20日
1月8日(土)に錦島運動広場(熊本県天草市)にて、熊本県サッカー協会天草地区の女子トレセンが開催されました。この取り組みは、天草地区で部活動として男子選手と一緒に活動する女子中学生と4種チームで活動する女子選手の合同トレセンとなっています。3種(中体連)と4種の指導者が連携して女子選手の育成に取り組んでいる様子をご紹介します。
スタッフコメント
亀子淳一 さん(天草郡市サッカー協会4種技術委員長)
昨年度(令和2年度)末、熊本県サッカー協会4種委員会の技術委員長会議で、各地区トレセンでも女子トレセンの活動に力を入れるよう話し合われました。そのことを受け、今年度から、天草地区トレセンで女子トレセンを始めました。
天草地区には女子チームがなく、女子選手は各チームで男子選手と一緒に活動を行っています。トレセン活動も同様で、女子選手は、男子選手と活動を行ってきました。5、6年各20名程度の中に1、2名ずつの女子選手がいましたが、男子選手と比べると、参加にあまり積極的ではなく、途中で活動に参加しなくなる選手もいました。
今年度4月からスタートしたのですが、はじめは参加選手も少なく、スタッフの人数の方が多いこともありました。しかし、対象学年を小学校3年まで下げたり、各チームに参加を呼びかけたりすることで、徐々に人数が増え、現在15名の参加があります。私の知る限り、チームに所属しているほとんどの女子選手が女子トレセン活動に登録をしています。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一時期活動を中止していましたが、11月から再開することができ、月1、2回のトレセン活動を行っているところです。
女子トレセンを行うことにどれだけの効果があるのかは、正直なところまだ分かりません。しかし、男子トレセンにも選考されている女子選手が、女子トレセンを優先して活動しているところから、その活動に魅力を感じてくれているのだと思います。また、3種のスタッフと協力体制ができ、3種の女子選手も参加してくれることは、4種の選手にとって目指す姿が明確になり、サッカーを続けていきたいという意欲も高まっているのではないかと考えています。
活動ははじまったばかりで課題も多くありますが、少しずつ改善しながら継続していくことで、今目の前にいる女子選手に合った形のトレセン活動を創り上げることができると思っています。また、現在、高校から天草を出て県内外で活躍している選手がいます。そういった選手との交流活動も考えているところです。
田﨑隆盛 さん(天草中学校)
4月から始まったこの活動ですが、毎回選手達が笑顔で帰って行く様子を見ることができとても嬉しく思っています。活動を開始した当初は他校の選手との交流もぎこちなかったですが、回数を重ねたり、県協会のトレセンフェスティバルに天草トレセンとして参加したりしたことにより、徐々に選手同士の仲も深まってきたと思います。
毎回のトレーニングには、1人1人が真剣に参加をしてくれ、指導者のアドバイスをどんどん吸収してくれています。時には指導者も一緒になってトレーニングを進め、その中でアドバイスをしています。また、毎回のトレーニングで意識したことを普段の練習でも意識してくれているのか、回数を重ねるごとに成長した姿を見ることができることも指導者として楽しみの1つです。
天草女子トレセンの活動は、4種と合同で行っており、小学生と中学生が隣同士でトレーニングしていることも中学生にとっては良い刺激になっていると思います。1期生がこの春に卒業します。高校へと進学しサッカーを続ける選手もいる中で、この活動が、天草地区の女子サッカー選手の小から中、中から高への良い架け橋になれればと思っています。これからも選手達の笑顔のためにできることをやっていきたいと思います。
参加選手コメント
池田彩衣 さん(天草市立牛深中学校)
私はこの女子トレセンに参加して、相手が来たときの対処法などスタッフの方々が丁寧に教えて下さるので、上達するのが早くなったと思います。また、私ができていないことがあれば、一から丁寧に指導をして下さるのですぐにわかるようになりました。そして、他校の選手とも一緒に練習ができるため、仲が深まったりして良いなと思いました。私はこのトレセン活動で、サッカーの技術や仲間と協力してプレーすることの楽しさを学ぶことができました。この活動を通して、更に上手くなりたいと思えるようになりました。
畠山杏 さん(天草市立本渡東中学校)
このトレセン活動では、女子のみでサッカーをしたり、女子のサッカーの友達ができたりと、とても良い経験ができたと思います。毎回楽しく活動をすることができているので、今後も積極的に参加したいと思います。また、自分の進路についてもサッカーに関わる形で選んでいけたらと思うようになりました。
福田七夕華 さん(苓北町立苓北中学校)
私はサッカーが大好きです。7月に部活動を引退してからもこの女子トレセンの活動があったことで、サッカーを続けることができています。定期的に開催されるこの女子トレセンでは、今までにやったことのないパスやドリブルの練習は新鮮で、とても勉強になりました。また、実戦形式の試合も楽しみながらできました。特に、相手のボールを奪ったり、シュートを決めたりしたときは嬉しかったです。これまで部活動では交流のなかった他校の女子選手とも仲良くなれました。これからここで学んだことをもとに、高校サッカーでも技術や体力を向上させていきたいです。
藤川結衣 さん(苓北町立苓北中学校)
私がこの女子トレセンに参加して良かったと思うことが2つあります。1つ目は、コーチの方が基礎基本からしっかり教えて下さるところです。私は今まで何となくプレーしている時がありました。しかし、トレセンで指導されてからは1つ1つの動作を意識するようになり、パスの強弱や正確さが以前に比べて良くなりました。基礎をしっかりしているチームは強いので、自分のチームに戻ってからもしっかり意識してやりたいと思いました。2つ目は、トレセンスタッフの方が多く、中に一緒に入って練習をして下さるところです。プレーを一緒にしながらの指導はとても丁寧で、親近感をもちました。私はあまり上手ではありませんが、楽しくサッカーができています。これからも頑張りたいです。
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