フットサル用語
A
中止する(Abandon)
予定より前に試合を終了または終結させること。
累積ファウル(Accumulated foul)
競技者によって行われる直接フリーキックまたはペナルティーキックで罰せられるファウル。累積ファウル数は、0(ゼロ)から始まり、第1ピリオド、第2ピリオドそれぞれにおいて、チーム別に加算されていく。延長戦が行われる場合、延長戦において行われたファウルは試合の第2ピリオドの累積ファウルに加えられる。
アクション・エリア(Action area)
ボールがあって、プレーが行われているピッチ上のエリア
アクティブな攻撃側競技者と守備側競技者(Active attacking and/or defending players)
そのときのプレーに参加している、またはプレーに関わる可能性が高い競技者
アドバンテージ(Advantage)
反則が起きたとき、反則を行っていない方のチームにとって利益となる場合は、主審・第2審判がプレーをそのまま続行させること。
競技者の負傷の程度の判断(Assessment of injured player)
負傷の程度をすばやく診断すること。通常は、メディカルスタッフなどが行い、その競技者に治療が必要かどうか判断する。
アウェーゴールルール(Away-goals rule)
両チームの合計ゴール数が同じとなったとき、アウェーで得点したゴール数を2倍に計算することで試合の勝者を決定する方法。
B
ブロッキング(Blocking)
競技者が、相手競技者がポジションをとるのを妨げるまたはポジションに入りこみ、相手競技者を惑わす、または相手競技者がボールに向かう、もしくは次の場所に行くことを妨害する行為。ただし、意図的に接触することを除く。
粗暴な行為(Brutality)
野蛮な、冷酷な、または意図をもった暴力的な行為。
C
不用意(Careless)
競技者による注意や配慮、または慎重さを欠いた行為(通常タックルやチャレンジするときに起きる)。
警告(Caution)
関係機関への報告の対象となる懲戒の罰則であり、イエローカードが示される。1試合に2回の警告を受けた競技者、交代要員またはチーム役員は、退場となる。
チャレンジ(Challenge)
競技者が、ボールをプレーするために相手競技者と競い、または争うときの動き。
(相手競技者に)チャージする (Charge(an opponent))
相手競技者に対して身体的にチャレンジすることで、通常は肩や上腕(身体の近くで)を使って行われる。
D
騙す(Deceive)
主審・第2審判の判断を誤らせる、または欺くことで、間違った決定や懲戒の罰則へと導き、騙した者にとっての、またはそのチームにとっての利益を得ようとする行為。
意図的な(Deliberate)
競技者が意図をもって、また、何かを目指してとる行動。これは「反射的な」または意図のない対応とは異なる。
直接フリーキック(Direct free kick)
ボールを他の競技者が触れることなく相手競技者のゴールに直接キックすることで得点できるフリーキック。
裁量(Discretion)
決定を下すとき、主審・第2審判またはその他の審判員が判断すること。
異議(Dissent)
審判員の決定に対するあからさまな抗議(言葉や行動)で、警告(イエローカード)の対象となる。
惑わせる(Distract)
(通常は、不正に)妨害する、混乱させる、注意を引くこと。
ドロップボール(Dropped ball)
プレーを再開するための「中立的な」方法 − 主審・第2審判は、最後にボールに触れたチームの1人の競技者にボールをドロップする。ボールは、ピッチ面に触れたときにインプレーとなる。
E
電子的パフォーマンス・トラッキングシステム(EPTS - Electronic performance and tracking system)
競技者の身体的および生理的パフォーマンスに関するデータを記録、分析するシステム。
相手競技者の安全を脅かす(Endanger the safety of an opponent)
相手競技者を(負傷の)危険やリスクにさらすこと。
過剰な力(Excessive force)
必要以上の力や勢いを使うこと。
延長戦(Extra time)
試合結果を決定するための方法で、それぞれ等しく5分間を超えないプレー時間を追加した2つのピリオドからなる。
F
フェイント(Feinting)
相手競技者を混乱させようとする行動。
フットサル競技規則では、認められるフェイントと「反則の」フェイントを定義している。
フライング・ゴールキーパー(Flying goalkeeper)
(一時的に)フィールドプレーヤーとしてプレーするゴールキーパーで、しばしば自らのゴールを守らずに、相手競技者のハーフに位置する。この役割は、本来のゴールキーパーによって行われることも、また、特別にこの目的のため、フィールドプレーヤーが本来のゴールキーパーに替わり、投入されることもある。
H
相手を押さえる反則(ホールディング)(Holding offence)
相手を押さえる反則(ホールディング)は、競技者が相手競技者の体または用具に接触して相手競技者の進行を遅らせるときのみに起こる。
I
進行を遅らせる(Impede)
相手競技者の行動または動きを遅らせる、ブロックする、または妨げること。
間接フリーキック(Indirect free kick)
キックされた後、(いずれかのチームの)他の競技者がボールに触れた場合のみ得点することができるフリーキック。
インフルエンス・エリア(Influence area)
ボールはプレーされていないが、競技者間の競り合いが起こり得るピッチ上のエリア。
インターセプトする(Intercept)
相手の意図したパスを途中で奪うこと。
K
キック(Kick)
ボールは、競技者が足(くるぶしからつま先まで)または足首で接触し、明らかに動いたときにキックされたことになる。
N
微少な(Negligible)
重要でない、最低限の。
O
反則(Offence)
フットサル競技規則に反する、または規則を破る行動。
攻撃的、侮辱的、または下品な発言や行動(Offensive, insulting or abusive language and/or action(s))
(言葉による、よらないにかかわらず)下品な、他人を傷つける、またはリスペクトのない行為で、退場(レッドカード)の対象となる。
外的要因(Outside agent)
審判員やチームリストに記載されたメンバー(競技者、交代要員およびチーム役員)以外の者、または動物もしくは物、構造物など。
P
罰する(Penalise)
通常は、プレーを停止し、相手チームにフリーキックまたはペナルティーキックを与えて、罰する。
PK戦(ペナルティーシュートアウト)(Penalties(penalty shoot-out))
各チームが交互にキックを行い、同数のキックをする中で、より多く得点したチームを勝利とする試合結果の決定方法(両チームが5本のキックを行う以前に、他方が5本のキックを行ってもあげることができない得点を一方のチームがあげた場合、以後のキックは行われない)。
ピッチ(Pitch)
タッチライン、ゴールラインおよびゴールネットで囲まれた競技のためのエリア。
プレー(Play)
競技者がボールに触れる行動。
プレーできる距離(Playing distance)
競技者が足や脚を伸ばすかジャンプする、またはゴールキーパーの場合は腕を伸ばしてジャンプすることで触れられる程度のボールまでの距離。その距離は、競技者の体の大きさにより異なる。
プレーイングタイム(Playing time)
ボールがインプレーとなっている時間で、時計を用いて計測される。タイムキーパーは、ボールがアウトオブプレーになったとき、またはその他の理由によりプレーが停止され たとき、時計を止める。
Q
すばやいフリーキック(Quick free kick)
プレーが停止した後、(主審・第2審判が承認して)非常に素早く行われるフリーキック。
R
無謀な(Reckless)
相手競技者にとって危険になる、または結果的にそうなることを軽視(無視)した競技者による行動(通常は、タックルやチャレンジ)。
再開(Restart)
プレーを停止した後に再開するための方法。
プレーを再開するときの(競技者の)位置(Restart position)
プレーを再開するときの競技者の位置は、競技者の足または体のいかなる部分のピッチについている位置によって判断される。
S
罰則(Sanction)
主審・第2審判がとる懲戒処置。
退場(Sending-off)
退場の反則を行ったことにより(レッドカードが示される)、競技者が試合の残り時間の間、ピッチを離れていることが求められる懲戒処置。チーム役員も退場となることがある。
著しく不正なプレー(Serious foul play)
相手競技者の安全を脅かす、または過剰な力や粗暴な行為を伴うタックルやチャレンジで、退場(レッドカード)により罰せられる。
重傷(Serious injury)
プレーを停止しなければならないと判断されるほどの負傷。プレーが再開できるようにするために、必要に応じて、治療や診断のためにメディカルスタッフが競技者をピッチから迅速に搬出すべきである。
重篤な負傷(Severe injury)
プレーを停止しなければならないと判断される負傷。負傷した競技者を搬出する前に、ピッチ上でメディカルスタッフが治療や診断を行う必要がある。例えば、脳震盪、骨折、または脊椎損傷の可能性がある場合。
すね当て(Shinguard)
競技者がすねを負傷から守れるように着用する用具のひとつ。それ相当に保護することができるよう、競技者は適切な材質でできた、妥当な大きさのすね当てを着用する責任がある。すね当ては、ソックスによって覆われていなければならない。
シャツ(Shirt)
チームのユニフォームのひとつとして、競技者が上半身に着用する衣類。袖の長さ(長袖か半袖か)は除き、すべての競技者のシャツは同じである。ただし、ゴールキーパーのシャツは、ゴールキーパー以外の競技者と審判員のシャツと区別できるものになる。
シグナル(Signal)
主審・第2審判またはその他の審判員が行う身体的な合図で、通常は、手や腕を動かして行う、または笛を用いる。
シミュレーション(Simulation)
実際は起こっていない出来事を起こったように、間違えた、または誤った印象を与える行動(「騙す」を参照)。
競技者が不正な利益を得るために行う。
競技の精神(Spirit of the game)
スポーツとして、またはそれぞれの試合における、フットサルの基本的かつ本質的な原則や価値観。
一時的に中断する(Suspend)
後に再開する意図を持って、例えば、ピッチの雨漏り、重篤な負傷の発生により試合を一定時間停止すること。
T
タックル(Tackle)
ボールに向かうことで足を用いてチャレンジすること(ピッチ上または空中であっても)。
タクティカルファウル(Tactical foul)
タクティカルファウルは、カウンターアタックや相手競技者が相手ゴールを攻撃するための時間とスペースを持っているときの可能性を防ぐための戦術として、意図的に行われる。
チームリスト(Team list)
通常は、競技者、交代要員およびチーム役員を記載した、チームに関する公式書類。
チーム役員(Team official)
競技者以外で公式なチームリストに記載されている者。例えば、監督、トレーナー、ドクター。
テクニカルエリア(Technical area)
座席も含むチーム役員および交代要員のために定められたエリア。
タイムアウト(Timeout)
第1ピリオド、第2ピリオドで、ぞれぞれのチームが1回要求できる1分間の中断時間。
2分間、競技者数を減らす時間(Two-minute numerical reduction)
競技者が退場となり、チームがプレーイングタイムで2分間、競技者数を減らさなければならない時間。ある状況下では、相手チームが得点をした場合、2分間が経過する前に競技者数を増やすことができる。
U
不法な妨害(Undue interference)
不必要な行動、または影響を与えること。
反スポーツ的行為(Unsporting behaviour)
警告により罰せられる不正な行為や行動。
V
乱暴な行為(Violent conduct)
ボールに向かうことでチャレンジするのではなく、相手競技者に対して過剰な力を用いる、もしくは用いようとする、または粗暴な行為をする、もしくは粗暴な行為をしようとする、または競技者が微小ではない力を用いて誰かの頭や顔を意図的に殴る行動。
審判用語
審判員(Match official(s))
サッカー協会/フットサル協会または試合を管轄する競技会に代わり、フットサルの試 合をコントロールすることに責任を持つ1人または複数の者を指す一般的な用語である。
ピッチ上の審判員(“On-pitch”match officials)主審(Referee)
試合における中心となる審判員で、ピッチで試合を運営する。その他の審判員は、主審のコントロールと指示のもとで運営を行う。主審は、最終的な決定を下す。
第2審判(Second referee)
ピッチ上で運営を行う審判員。その他の審判員は、主審のコントロールと指示のもとで試合運営を行う。第2審判は、常に主審の監理下にある。
その他の審判員(Other match officials)
競技会は、主審・第2審判を援助するその他の審判員を任命できる。
第3審判(Third referee)
主として、チーム役員や交代要員を管理する副審。累積ファウルなどの試合の記録をとる、また、判定において、主審・第2審判を援助する。
第4審判(Fourth referee)
第3審判と共にチーム役員や交代要員をコントロールする、累積ファウルなどの試合の記録をとる、また判定について主審・第2審判を援助する。また、第3審判またはタイムキーパーが職務を遂行できなくなったときに、これらに代わる副審。
タイムキーパー(Timekeeper)
試合時間の管理を主たる任務とする審判員。