サッカー関連機関
国際サッカー評議会(IFAB-The International Football Association Board)
英国4協会とFIFAで結成された機関であり、世界中で競技規則に関する責任を持つ、原則的に競技規則の変更は、通常2月末または3月初めに行われる年次総会でのみ承認を受けることができる。
国際サッカー連盟(FIFA-Fédération Internationale de Football Association)
世界中のサッカーに対して責任を持つ管理機関。
大陸連盟(Confederation)
大陸におけるサッカーに対して責任を持つ機関。
6つの連盟は、AFC( アジア)、CAF( アフリカ)、Concacaf( 北中米カリブ)、CONMEBOL(南米)、OFC(オセアニア)、UEFA(ヨーロッパ)から成る。
各国サッカー協会(National football association)
その国のサッカーに対して責任を持つ機関。
サッカー用語
A
中止する(Abandon)
予定時刻より前に試合を終了または終結させること。
アディショナルタイム(Additional time)
競技者の交代、負傷、懲戒処置、得点の喜びなどにより「空費された」分を試合の前半、後半の終了時に延長する時間のこと。
アドバンテージ(Advantage)
反則が起きたとき、反則を行っていないチームにとって利益となる場合に、主審がプレーをそのまま続行させること。
競技者の負傷の程度の判断(Assessment of injured player)
負傷の程度をすばやく診断すること。通常はメディカルスタッフなどが行い、その競技者に治療が必要かどうか判断する。
アウェーゴールルール(Away goal rule)
両チームの合計ゴール数が同じとなったとき、アウェーで得点したゴール数を2倍に計算することで試合の勝者を決定する方法。
B
粗暴な行為(Brutality)
野蛮な、冷酷な、または意図をもった暴力的な行為。
C
警告(Caution)
関係機関への報告の対象となる懲戒の罰則であり、イエローカードが示される。1試合に2回の警告を受けた競技者またはチーム役員は、退場となる。
チャレンジ(Challenge)
競技者が、ボールをプレーするために相手競技者と競い、または争うときの動き。
(相手競技者に)チャージする(Charge an opponent)
相手競技者に対して身体的にチャレンジすることで、通常は肩や上腕(身体の近くで)を使って行われる。
脳振盪による交代
各チームの競技者の1人が実際に脳振盪を起こした、またはその疑いがある場合、それぞれのチームに追加の交代(該当する場合、1回の追加の交代の機会をチームに付与する)を行うことを認める競技会のオプション(各競技会で選択できるもの)「脳振盪による交代(再交代なし)の追加」を参照
「クーリング」ブレイク(‘Cooling’break)
競技者の安全や安心・快適さの観点から、競技会規定により、一定の天候状況(高温、高湿度)において、体温を下げるために「クーリングブレイク(通常90秒〜3分間)」を設けることができる。
これは、飲水タイムと異なる。
D
騙す(Deceive)
主審の判断を誤らせる、または欺くことで、間違った決定や懲戒の罰則へと導き、騙した者にとっての、またはチームにとっての利益を得ようとする行為。
意図的な(Deliberate)
競技者が意図をもって、また、何かを目指してとる行動。これは、「反射的な」または意図のない対応とは異なる。
直接フリーキック(Direct free kick)
ボールを他の競技者が触れることなく相手競技者のゴールに直接キックすることで得点できるフリーキック。
裁量(Discretion)
決定を下すとき、主審またはその他の審判員が判断すること。
異議(Dissent)
審判員の決定に対するあからさまな抗議または不満(言葉や行動)で、警告(イエローカード)の対象となる。
惑わせる(Distract)
(通常は、不正に)妨害する、混乱させる、注意を引くこと。
「飲水」タイム(‘Drinks’break)
競技会規定により、1分間を超えない範囲で競技者の水分補給のために「飲水タイム」を設けることができる。
これは、「クーリングブレイク」と異なる。
ドロップボール(Dropped ball)
プレーを再開するための方法 − 主審は、最後にボールに触れたチームの1人の競技者にボールをドロップする(ボールがペナルティーエリア内の場合、ゴールキーパーにドロップする)。
ボールは、グラウンドに触れたときにインプレーとなる。
E
電子的パフォーマンス・トラッキングシステム(EPTS-Electronic performance and tracking system)
競技者の身体的および生理的パフォーマンスに関するデータを記録、分析するシステム。
相手競技者の安全を脅かす(Endanger the safety of an opponent)
相手競技者を(負傷の)危険やリスクにさらすこと。
過剰な力(Excessive force)
必要以上の力や勢いを使うこと。
延長戦(Extra time)
試合結果を決定するための方法で、それぞれ等しく15分間を超えないプレー時間を追加した前半と後半からなる。
F
フェイント(Feinting)
相手競技者を混乱させようとする行動。
競技規則では、認められるフェイントと「反則の」フェイントを定義している。
競技のフィールド(ピッチ)(Field of play:Pitch)
タッチライン、ゴールラインおよびゴールネットで囲まれた競技のためのエリア。
G
ゴールラインテクノロジー(GLT-Goal line technology)
得点があったとき(つまり、ボールの全体がゴールラインを越えてゴールに入ったとき)、ただちに主審に知らせる電子システム(詳しくは、第1条を参照)。
H
相手を押さえる反則(ホールディング)(Holding Offence)
相手を押さえる反則(ホールディング)は、競技者が相手競技者の体または用具に接触して相手競技者の進行を妨げるときのみに起こる。
ハイブリッドシステム(Hybrid system)
フィールドの表面を構成する人工的な材質と天然の材質を組み合わせたもので、日照、水、空気循環、草刈りを必要とする。
I
進行を遅らせる(Impede)
相手競技者の行動または動きを遅らせる、ブロックする、または妨げること。
間接フリーキック(Indirect free kick)
キックされた後、(いずれかのチームの)他の競技者がボールに触れた場合のみ得点することができるフリーキック。
インターセプトする(Intercept)
相手の意図したパスを途中で奪うこと。
K
キック(Kick)
ボールは、競技者が足(くるぶしからつま先まで)または足首で接触した時にキックされたことになる。
ペナルティーマークからのキック(KFPM-Kicks from the penalty mark)
N
微少な(Negligible)
重要でない、最低限の。
O
反則(Offence)
競技規則に反する、または規則を破る行動。
攻撃的、侮辱的、または下品な発言や行動(Offensive, insulting or abusive language/action(s))
下品な、他人を傷つける、リスペクトない言葉または行為で、退場(レッドカード)の対象となる。
外的要因(Outside agent)
審判員やチームリストに記載されたメンバー(競技者、交代要員およびチーム役員)以外の者、または動物もしくは物、構造物など。
P
罰する(Penalise)
通常は、プレーを停止し、相手チームにフリーキックまたはペナルティーキックを与えて、罰する(「アドバンテージ」参照)。
PK戦(ペナルティーシュートアウト)(Penalties/Penalty shoot-out)
以前の「ペナルティーマークからのキック」
各チームが交互にキックを行い、同数のキックをする中で、より多く得点したチームを勝利とする試合結果の決定方法(同チームが5本のキックを行う以前に、他方が5本のキックを行ってもあげることができない得点を一方のチームがあげた場合、以後のキックは、行わない)。
ペナルティーシュートアウト(Penalty shoot-out lay)
プレー(Play)
競技者がボールに触れる行動。
プレーできる距離(Playing distance)
競技者が足や脚を伸ばすかジャンプする、またはゴールキーパーの場合は腕を伸ばしてジャンプすることで触れられる程度のボールまでの距離。
その距離は、競技者の体の大きさにより異なる。
Q
すばやいフリーキック(Quick free kick)
プレーが停止した後、(主審が承認して)非常に素早く行われるフリーキック。
R
無謀な(Reckless)
相手競技者にとって危険になる、または結果的にそうなることを軽視(無視)した競技者による行動(通常は、タックルやチャレンジ)。
再開(Restart)
プレーを停止した後に再開するための方法。
プレーを再開するときの(競技者の)位置(Restart position)
プレーを再開するときの競技者の位置は、第11条 - オフサイドに説明されている場合を除き、競技者の足または、体のいかなる部分のグラウンドについている位置によって判断される。
S
罰則(Sanction)
主審がとる懲戒処置。
セーブ(Save)
ボールがゴールに入る、または非常に近づいたとき、競技者が(自分たちのペナルティーエリア内のゴールキーパーの場合を除き)手や腕以外の体の一部を使ってボールを止める、または止めようとする行動。
退場(Sending-off)
退場の反則を行ったことにより(レッドカードが示される)、競技者が試合の残り時間の間、フィールドを離れていることが求められる懲戒処置、試合開始後の場合、その競技者を交代させることができない。
著しく不正なプレー(Serious foul play)
ボールに向かうことで相手競技者の安全を脅かす、または過剰な力や粗暴な行為を伴うタックルやチャレンジすること。退場(レッドカード)により罰せられる。
すね当て(Shinguard)
競技者がすねを負傷から守れるように着用する用具のひとつ。それ相応に保護することができるよう、競技者は適切な材質でできた、妥当な大きさのすね当てを着用する責任がある。すね当ては、ソックスによって覆われていなければならない。
シャツ(Shirt)
チームのユニフォームのひとつとして、競技者が上半身に着用する衣類。袖の長さ(長袖か半袖か)は除き、すべての競技者のシャツは同じである。ただし、ゴールキーパーのシャツは、ゴールキーパー以外の競技者と審判員のシャツと区別できるものになる。
シグナル(Signal)
主審またはその他の審判員が行う身体的な合図で、通常は、手や腕もしくは旗を動かして行う、または笛(主審のみ)を用いる。
シミュレーション(Simulation)
実際は起こっていない出来事を起こったように、間違えた、または誤った印象を与える行動(「騙す」を参照)。
競技者が不正な利益を得るために行う。
競技の精神(Spirit of the game)
スポーツとして、またはそれぞれの試合における、サッカーの基本的かつ本質的な原則や価値観(第5条参照)。
一時的に中断する(Suspend)
後に再開する意図を持って、例えば、霧、豪雨、雷、重傷の発生により試合を一定時間停止すること。
T
タックル(Tackle)
ボールに向かうことで足を用いてチャレンジすること(グラウンド上または空中であっても)。
チームリスト(Team list)
通常は、競技者、交代要員、チーム役員を記載した、チームに関する公式書類。
チーム役員(Team official)
競技者以外で公式なチームリストに記載されている者。
例えば、監督、トレーナー、ドクター(「テクニカルスタッフ」を参照)。
テクニカルエリア(Technical area)
座席を含むチーム役員のために、スタジアム内に定められたエリア(詳細は、第1条を参照)。
テクニカルスタッフ(Technical staff)
公式なチームリストに記載されている競技者以外の公式なチームメンバー、例えば、監督、トレーナー、ドクター(「チーム役員」を参照)。
一時的退場(Temporary dismissal)
警告の一部の項目またはすべての項目に対する反則を行った競技者をそれ以降の試合に一時的に参加させないこと(競技会規定に別途定める)。
U
不法な妨害(Undue interference)
不必要な行動、または影響を与えること。
反スポーツ的行為(Unsporting behavior)
警告により罰せられる不正な行為や行動。
V
乱暴な行為(Violent conduct)
ボールに向かうことでチャレンジするのではなく、相手競技者に対して過剰な力を用いる、もしくは用いようとする、または粗暴な行為をする、もしくは粗暴な行為をしようとする、または競技者が微小ではない力を用いて誰かの頭や顔を意図的に殴る行動。
審判用語
審判員(Match official(s))
サッカー協会または試合を管轄する競技会に代わり、サッカーの試合をコントロールすることに責任を持つ1人または複数の者を指す一般的な用語である。
主審(Referee)
試合における中心となる審判員で、競技のフィールドで試合を運営する。他の審判員は、主審のコントロールと指示のもとで運営を行う。主審は、最終かつ究極的な決定を下す。
その他の審判員(Other match officials)
「フィールドにいる」審判員
競技会は、主審を援助するその他の審判員を任命できる。
◦ 副審(Assistant referee)
旗を持って各タッチラインに配置され、特にオフサイドの状況やゴールキック、コーナーキック、スローインの判定のときに、主審を援助する審判員。
◦ 第4の審判員(Fourth official)
テクニカルエリアの監視、交代要員のコントロールなど、フィールド内外の事象に関して主審を援助することを責務とする審判員。
◦ 追加副審(AAR-Additional assistant referee)
各ゴールライン上に配置され、特にペナルティーエリア内、またはその近くでの事象に関する判定や、得点か得点でないかを決定するときに、主審を援助する審判員。
◦ リザーブ副審(Reserve assistant referee)
副審(および、競技会規定で認められる場合、第4の審判員や追加副審)が続行できなくなったときに交代する審判員で、テクニカルエリアの監視、交代要員のコントロールなど、フィールド内外の事象に関して主審を援助することを責務とする審判員。
「ビデオ」審判員(VMO-Video match official)
VARおよびAVARは、競技規則およびVARの手順に基づき、主審を援助する審判員。
◦ ビデオアシスタントレフェリー(VAR-Video assistant referee)
現在、または過去に主審を務めた者で、レビューの対象となるカテゴリーのうちで「はっきりとした、明白な間違い」もしくは「見逃された重大な事象」に関する状況に限り、リプレー映像からの情報に基づき連絡をとって主審の援助を担当する審判員。
◦ アシスタントVAR(AVAR-Assistant video assistant referee)
現在、または過去に主審もしくは副審で、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)の援助を担当する審判員。