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開幕を迎えた天皇杯、FCバレイン下関などが2回戦へ 天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会1回戦
2025年05月26日
天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会が開幕し、5月24日(土)と25日(日)に各地で1回戦27試合を実施。山口県下関市のセービング陸上競技場ではFCバレイン下関(山口)と環太平洋大学FC(岡山)が対戦しました。
ピックアップマッチ
FCバレイン下関 2-1(前半0-1、後半1-0、延長前半1-0、延長後半0-0) 環太平洋大学FC
下関は4度目の出場となった昨年度の大会で初めて2回戦まで進出。「天皇杯はさまざまな人に注目してもらえる大会。昨年、(1回戦で)ガイナーレ鳥取をPKで破って、クラブの認知度が上がった。2回戦ではサンフレッチェ広島と真剣勝負をやらせてもらって、選手の経験値アップにつながった」と福原康太監督が話すように、今年もJクラブとの対戦を目指し、気合い十分で試合に入りました。
0-2で敗れた3月の中国社会人リーグでの反省を生かし、この一戦では3バックではなく4バックでスタート。システムのかみ合わせによって手薄になっていた中盤の脇を使ってチャンスをうかがうと、5分にはサイドに開いてボールを受けた佐藤颯汰選手がゴール前にパス。野田昌秀選手が合わせましたが、相手のシュートブロックに阻まれました。
序盤は相手の勢いに飲まれた環太平洋大も、時間の経過とともに山並仁貴選手らを中心にテンポよくボールを動かす場面が増えていきます。25分、後方でのパス回しから井上碧斗選手が相手DFの背後にロングフィードを送ると、ゴール前に抜け出した大野公瑛選手が冷静にシュートを決めて、均衡を崩しました。
追い掛ける展開を強いられた下関でしたが、焦りは見られません。福原監督は「シュートに持ち込めていた。残り時間が60分以上あったし、チャンスもつくっていたので、必ずひっくり返せる自信はあった」と振り返ります。
「前を向いてサッカーをするのが自分たちの持ち味」と轟凌磨選手が話すように、下関は後半、環太平洋大の最終ラインの裏を狙ったフィードからチャンスを広げます。59分にはゴール前に抜け出した稗田凌太選手が倒され、FKを獲得。このプレーによって環太平洋大に退場者が出て、数的優位に立ちました。
1人多い状況となった下関は64分、原崎颯選手を起点にサイドでパスをつないでゴール前にクロスボールを供給。一度は相手にはね返されましたが、こぼれ球を拾うと最後は戸田海人選手が右足シュートをたたき込み、同点に追い付きました。
下関は後半に16本のシュートを放つも、環太平洋大の粘り強い守備にあい、2点目を奪うことができず、試合は延長戦に突入します。ここでフレッシュな選手を投入した下関は、攻撃のギアを入れ直します。97分、川前陽斗選手のクロスボールに上村音生選手がヘディングシュートで合わせて、待望の追加点を挙げました。この後、相手にシュートを許さなかった下関が、2-1で勝利。藤枝MYFCが待つ2回戦へと駒を進めました。
監督・選手コメント
福原康太 監督(FCバレイン下関)
前日準備を含めたくさんの方にご尽力いただき、下関で初めて天皇杯が開催されました。今まで天皇杯を戦うときは県外での試合が多かったのですが、多くの声援を受け、ホームアドバンテージを感じました。先制されても逆転まで持っていくことができたのは、下関で試合を開催してくださったからだと思っています。2回戦は藤枝MYFCに胸を借りるのではなく、真剣勝負の場で勝利したい。勝てるようにチームとして頑張ります。
轟凌磨 選手(FCバレイン下関)
ウォーミングアップのとき、サポーターの皆さんが送ってくれた最初の声援で鳥肌が立ちそうになりました。失点してからは声量がもう一段階が上がったおかげで、ゴールにつなげることができました。皆さんが12番目の選手として一緒に戦ってくれたからこそつかんだ勝利だと思うので、本当に感謝したいです。FCバレイン下関というチームをもっと知ってもらいたいし、自分たちの存在を示す大会にしたいと思っていました。今回の1勝でそうした目標を少しは達成できた気がします。
降屋丞 監督(環太平洋大学FC)
うちは小柄な選手が多く、フィジカルで打開できるわけではありません。ボールを動かして、ポゼッションをしっかり上げて、崩すトレーニングをずっとしています。県大会ではそうしたスタイルが通用し、うちのトップチームに勝利した結果、初めて全国大会に出場できました。ただ、今日の試合は自分たちのスタイルをなかなか発揮できず、少しかわいそうでした。この身長でもやれるぞ、というところをもっと見せたかったです。
山並仁貴 選手(環太平洋大学FC)
自分たちのつなぐサッカーをすれば、相手の隙を突ける自信があったので、得点は絶対に取れると思っていました。1点を取れたことは良かったのですが、早めに2点目が取れていたら、また違った展開になったと思います。大会初出場ということはあまり意識せず、Jリーグのチームと対戦することが目標だったので、今回の結果は悔しいです。リーグ戦で優勝したらまた全国大会(全国地域チャンピオンズリーグ)にチャレンジできるので、そこを目標に頑張ります。
【1回戦】5月24日(土)、25日(日)[予備日:5月28日(水)]
【2回戦】6月11日(水)[予備日:6月18日(水)]
【3回戦】7月16日(水)[予備日:7月23日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】8月6日(水)[予備日:8月13日(水)]
【準々決勝】8月27日(水)[予備日:9月10日(水)]
【準決勝】11月16日(日)
【決勝】11月22日(土)
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