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第4回全日本女子ユース(U-15)フットサル大会 FCヴィトーリアが新女王に輝く
2014年01月14日
第4回全日本女子ユース(U-15)フットサル大会の最終日となった1月13日、準決勝と決勝の3試合を行いました。
準決勝では、FCヴィトーリア(関西/大阪)と丸岡ラックレディース(北信越/福井)が激突。サッカーの全国大会でも対戦することがあり、お互いをよく知るライバル対決となりました。先手を打ったのはFCヴィトーリア、3分に先制ゴールを奪います。3連覇が懸かる丸岡ラックも、フットサル日本女子代表の北川夏奈選手を中心にゴールを狙いますが、相手GKに阻まれ、前半は1-0で折り返します。ハーフタイムに一人一人が意見を出し合った丸岡ラックは、後半立ち上がりからゴールに迫りますが、逆に後半2分、FCヴィトーリアが加点してリードを広げます。タイムアウトを取って気持ちを一つにした丸岡ラックが試合終了間際に1点を返しますが、ここでタイムアップ。前回大会の覇者がベスト4で姿を消しました。
同時キックオフとなったもう一方の準決勝は、クラブフィールズ・リンダ(北海道)とFC千葉なのはな(関東/千葉)が対戦。試合は1-1のまま、延長戦へ突入します。そして延長の6分間でも互いに譲らず、勝敗はPK戦へ。PK戦はクラブフィールズ・リンダが5-4で制し、決勝戦へと駒を進めました。
FCヴィトーリアとクラブフィールズ・リンダの決勝戦は、キックオフ直後、FCヴィトーリアがいきなり先制点を決めます。さらに、清水千陽選手が追加点を決めてガッツポーズ。開始5分で2点をリードします。対するクラブフィールズ・リンダは、11分に1点を返しますが、FCヴィトーリアがさらに追加点を決めて3-1。しかしクラブフィールズ・リンダが意地を見せ、立て続けに2点を奪って追いつき、延長戦へ持ち込みます。延長後半、FCヴィトーリアは清水選手と常田麻友選手がゴールを決めて、クラブフィールズ・リンダを一気に突き放し、勝利を勝ち取りました。優勝に輝いたFCヴィトーリアはフェアプレー賞も受賞しました。
監督・選手コメント
浅野智里 選手(FCヴィトーリア)
昨夜、みんなで応援幕を作って、相手に勝とうと気持ちを入れました。それが結果につながったと思います。本職のGKがおらず、今日は私がやることになりましたが、昔からドッチボールが得意だったので、体が自然に反応してシュートを弾くことができました。昨年出場したサッカーの全国大会では準優勝で終わりすごく悔しかったので、このメンバーの最後となった今大会で優勝できて嬉しいです。表彰式で一番いい色のメダルをもらえて嬉しかったです。
田中悦博 監督(丸岡ラックレディース)
対戦したFCヴィトーリアは、日本代表選手をたくさん輩出している名門です。私たちも10年来の付き合いです。1年前のサッカーの試合では負けていたのでフットサルではなんとか勝ちたかったのですが相手の方が上手でした。できれば決勝で当たりたかったという思いはあります。選手の受験がある中でもこうして好きなサッカーが続けられたのは、保護者の方のおかげだと思います。全国からいろんな方が応援に来てくれて、フットサルをやっていてよかったなと思います。いろんな人に感謝したいです。
縄田健司 監督(FC千葉なのはな)
「なのはな」は男子チームから発足しました。女子も男子と同じくこうして全国大会の舞台に立てて、クラブとして良かったです。「2位通過できたのも諦めずに戦った成果だから、2位代表として戦いましょう」と選手たちを送り出しました。残念ながらPK戦で負けてしまいましたが、選手には「3位で胸をはって帰ろう」と話しました。必ず11人全員を出そうというのが私たちのスタンスで、みんなで戦えたのが良かったと思います。
鬼澤優香 選手(FC千葉なのはな)
昨日、試合に負けて泣いていたら、監督から2位通過できると聞いてうれし涙に変わりました。全国大会は初めてでしたが、自分たちの中では一番良い試合だったと思います。いつもギリギリの試合ですが、なんとか集中を切らさないで勝ち上がってこられたことは自分たちの強みだと思っています。今日はPK戦で負けて、また泣きましたが、みんなで「ロッカールームを出たらもう泣かない」と決めて、表彰式を楽しみました。やっと全国に来られたという達成感がありました。
JFA TV
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大会の模様をハイライト動画、決勝戦はフルマッチ動画を配信します。