JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 大会・試合 > 最新ニュース一覧 > 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 関東勢の上位対決はドローで決着

ニュース

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 関東勢の上位対決はドローで決着

2016年09月26日

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 関東勢の上位対決はドローで決着

ピックアップマッチ

FC東京U-18 1-1(前半1-1、後半0-0)市立船橋高校

高円宮杯U-18プレミアリーグのEAST第14節を9月24日(土)と25日(日)に開催しました。24日には、2位のFC東京U-18(東京)と3位につける市立船橋高校(千葉)が、東京ガス武蔵野苑多目的グランド(人工芝)で対戦しました。

序盤は、「90分間という試合時間を考えてのゲーム運びをしようと伝えた結果、選手たちがやや受け身になった」(佐藤一樹監督)というFC東京に対し、市立船橋が攻撃を仕掛けていきます。20分、福元友哉選手のフィードに反応した矢野龍斗選手がFC東京のDF蓮川壮大選手とうまく入れ替わって、相手GKと1対1に。矢野選手は波多野豪選手の股下を抜くシュートで市立船橋に先制点をもたらします。

ホームでリードを許したFC東京も黙ってはいません。生地慶充選手、伊藤純也選手、松岡瑠夢選手といったアタック陣が目まぐるしくポジションを変えながら、細かいパス回しで市立船橋ゴールへと迫っていきます。この日がプレミアリーグ初出場となるGK長谷川凌選手の好守もあって、なかなか追い付けませんでしたが、前半終了間際にCKのチャンスが到来。伊藤選手のCKを半谷陽介選手が折り返すと内田宅哉選手が浮き球をうまく処理し、反転しながら強烈なシュートをたたき込みました。

1-1で迎えた後半は、両者のゴールへの意識がさらに強くなります。54分、フリーの状態でパスを受けたFC東京の松岡選手がゴール前でシュートを放てば、市立船橋は55分、西羽拓選手のパスに抜け出した矢野選手がゴールポスト直撃のシュートで相手を脅かします。緊迫した展開が続く中、66分に試合の流れを大きく左右するプレーが生まれました。市立船橋の阿久津諒選手が自陣ペナルティーエリア内で半谷選手を倒して一発退場に。チームは一人少なくなった上にPK献上という窮地に追い込まれましたが、GK長谷川選手が半谷選手のキックをストップ。ピンチを切り抜けました。

この後、市立船橋は10人になったことで堅守速攻という戦い方が明確化され、カウンターでFC東京ゴールに迫る回数が増えます。80分には速攻の担い手となった西羽選手が途中出場の高宇洋選手にラストパスを送りますが、高選手のシュートは枠外に外れました。残り10分を切ると、疲れが見え始めた市立船橋をFC東京が押し込む時間が増えていきます。サイド攻撃や単独でのドリブル突破、短いパスを駆使した崩し、ミドルシュートなど、さまざまな手を使って相手ゴールをこじ開けようと試みますが、市立船橋もキャプテンの杉岡大暉や、GK長谷川選手を中心とした守備で応対。途中出場の郡司篤也選手や高選手も豊富な運動量で相手を追い、付け入る隙を与えません。90分間、至るところで激しいボールの奪いが繰り広げられた一戦は、1-1のままタイムアップ。全力を尽くした両者には試合後、温かい拍手が送られました。

監督・選手コメント

佐藤一樹 監督(FC東京U-18)
試合内容は悪くなかったと思います。前半は市立船橋の時間が長かった反面、後半は攻撃のギアも上がりました。相手の退場によって自分たちが数的優位に立ちました。前掛かりになって決定機もあったのですが、オープンな試合展開になって、チャンスの数と同様、ピンチの数も増えました。ただ、全体的には悲観する内容ではないと思います。選手たちはとても悔しがっていますが、そこはさすがに市立船橋といいますか。伝統のしぶとさをまざまざと見せつけられた試合でした。

朝岡隆蔵 監督(市立船橋高校)
退場者を出すまでの試合運びが難しく、やりたいことがうまくできませんでした。退場者を出して、守備を固めようと割り切った後はある程度の戦いを見せられましたが…。自分たちが攻守において主導権を握るという意味では、内容、質ともに課題が残ります。11人同士の戦いの中で仕留められなかった点は、詰めが甘い証拠だと思います。今日の試合は一人少ない中でも、2点目を奪って勝ち切るという勝負強さを見せたかった。評価し難いといいますか、よくやったけど、最高の評価は与えられません。

長谷川凌 選手(市立船橋高校)
自分にとってプレミアリーグ初出場の試合でした。緊張しましたが、ファーストプレーを大事にし、声を出しているうちに普段どおりの守りができるようになりました。(退場者を出した後も)杉岡大暉選手など、頼もしい先輩たちが体を張ってくれたので、安心していました。PKを阻止した場面は、大事な場面で止めたら信頼を勝ち取れる、自分の見せ場がきたという強い思いが実ったと思います。伊藤竜一GKコーチのアドバイスどおり、最後までしっかりと相手のキックを見ることを意識しました。今回の試合を経験して、基礎が足りないと痛感したので、これからも練習に励みます。

矢野龍斗 選手(市立船橋高校)
先制点の場面は、GKとの1対1を練習していたこともありますし、相手GKの癖も事前に研究していたので、シュートがうまく入ってよかったです。ただ、10人になっても個の力で2点目を取れるくらいにならないといけないと思います。今夏のインターハイの登録メンバーを外されてから、自分の生きる道を探していました。僕は自分勝手だったので、味方のためにプレーした上で、個の力を生かすという答えに行きつきました。前線で体を張りつつ、ゴールも狙っていきたいです。

その他の試合結果

柏レイソルU-18 0-0(前半0-0、後半0-0)流通経済大学付属柏高校
青森山田高校 2-1(前半1-0、後半1-1)アルビレックス新潟U-18
鹿島アントラーズユース 0-2(前半0-1、後半0-1)横浜F・マリノスユース
大宮アルディージャユース 3-2(前半2-0、後半1-2)清水エスパルスユース

流通経済大学付属柏高校(千葉)はシーズン2度目の無失点試合を達成しましたが、得点を挙げることができず、柏レイソルU-18(千葉)と勝点1を分け合いました。青森山田高校(青森)はアルビレックス新潟U-18(新潟)をホームできっちり下し、2位・FC東京との勝点差を「3」に広げています。横浜F・マリノスユース(神奈川)はアウェイで鹿島アントラーズユース(茨城)に2-0で勝利。大宮アルディージャユース(埼玉)は清水エスパルユース(静岡)の追い上げをかわし、勝点の上積みに成功しました。

その他日程など大会情報はこちら

アーカイブ
大会・試合
NEWS メニュー
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー