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川崎と横浜FMは白星、神戸は黒星でACLEリーグステージ終了、ACL2広島は快勝で8強進出

2025年02月20日

川崎と横浜FMは白星、神戸は黒星でACLEリーグステージ終了、ACL2広島は快勝で8強進出

AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2024/25東地区のリーグステージ最終の第8節が2月18日(火)、19日(水)に各地で行われ、すでにノックアウトステージ進出を決めている日本勢は、川崎フロンターレと横浜F・マリノスがそれぞれ勝利を挙げ、ヴィッセル神戸はアウェイで黒星を喫してリーグステージ終了となりました。また、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2に出場のサンフレッチェ広島は東地区のラウンド16第2戦でナムディンFC(ベトナム)に4-0で勝ち、2戦合計7-0で8強進出を決めました。

川崎、2-0勝利で今季公式戦3連勝

川崎は2月18日(火)、ホームでセントラルコースト・マリナーズ(オーストラリア)と対戦し、エリソン選手とマルシーニョ選手のゴールで2-0の勝利を収めリーグステージを終了しました。

15日(土)のJ1リーグ開幕戦からメンバー10人を入れ替え、9年ぶりの公式戦出場となったGK安藤駿介選手や今季初出場の車屋紳太郎選手、家長昭博選手らを起用。前半半ば頃から連係が合うようになると、宮城天選手やエリソン選手が相手ゴールを脅かす場面が生まれます。

前半35分には山内日向汰選手がドリブルで仕掛け、ペナルティエリアで相手に倒されてPKを獲得。これをエリソン選手が決めて先制に成功します。山内選手はその直後にも決定機を作りますが、シュートは枠に弾かれました。

すでに敗退の決まっているセントラルコーストは若手主体のメンバーで挑み、最終ラインでボールを得るとカウンターを展開。積極的に前線に運び、川崎ゴールに迫る場面も作りますが、川崎DF陣のゴール前での対応でゴールは割れません。

川崎は後半も攻め手を緩めず、後半半ばからは途中出場したマルシーニョ選手のスピードを生かしたプレーで川崎の攻撃がレベルアップ。70分直前には左サイドの突破からゴール前に送ったクロスにエリソン選手がダイレクトで反応しますが、エリソン選手のシュートは枠を捉えられません。その3分後にはマルシーニョ選手が左サイドから持ち込んでシュートを放ちますが、GKに阻止されます。

追加点は後半アディショナルタイムでした。途中出場のパトリッキ・ヴェロン選手のクロスにゴール前に走り込んだマルシーニョ選手が右足で合わせ、相手GKの頭上を抜く技ありシュートで2-0としました。

川崎は公式戦3戦連続での無失点で、長谷部茂利監督新体制で3連勝です。セントラルコーストは未勝利でリーグステージ終了となりました。

横浜FM、アウェイ2-0勝利で5連勝

横浜FMは2月19日(水)、アウェイで上海海港(中国)と対戦し、植中朝日選手と天野純選手による後半の2得点で2-0と勝利。完封での連勝でリーグステージを締めくくりました。

横浜FMは今季初の4バックを採用し、宮市亮選手のサイドバックやサンディ・ウォルシュ選手のセンターバックなど新たな布陣で臨みます。序盤の相手チャンスをしのぐと押し気味に試合を進めるようになりますが、得点を奪えないまま前半を0-0で折り返します。

後半序盤から植中選手、ヤン・マテウス選手らを中心に優勢に試合を運んでいた横浜FMは64分、前半から積極的にゴールに迫っていた植中選手が天野選手とのワン・ツーパスでペナルティエリアに入り、左足を振って均衡を破ります。

その5分後には、途中出場の井上健太選手が右サイドからクロス。ゴール前に走り込んだ天野選手が頭で捉えて追加点を決めました。植中選手と天野選手の今季公式戦初ゴールです。

かつて横浜FMで指揮を執ったケビン・マスカット監督が率いる上海海港は、前線のグスタボ選手やマテウス・ビタル選手、レオナルド選手らにボールを集めて攻撃を展開します。終盤には引き気味になった相手を押し込む場面も作りますが、横浜FMはジェイソン・キニョーネス選手を中心に冷静に対応。最後までリードを守って勝利でリーグステージ最終戦を飾りました。

神戸、早々の退場で4失点の黒星

神戸は18日(火)、アウェイで上海申花(中国)と対戦。前半早々にGKオビ・パウエル・オビンナ選手の一発退場で数的不利となり4失点を献上。終盤に2点を返したものの、2-4で敗れて2敗目を喫しました。

神戸は、公式戦デビューとなる17歳の瀬口大翔選手や新加入の橋本陸斗選手らをスタメン初起用するなど、先週末のJリーグ開幕戦からメンバーを大きく入れ替えて臨みましたが、試合開始直後の最初のCKで失点。さらに前半7分には守備の背後を突くロングボールにペナルティエリアから飛び出したGKオビンナ選手が相手と交錯して退場となります。

勝ってリーグステージ突破の可能性を残したい上海申花は、横浜FCでも活躍したサウロ・ミネイロ選手を中心にロングボールを使って攻撃を仕掛け、前半終了直前にはチャン・シンイチ選手が2点目、後半開始直後と70分のPKでミネイロ選手が2得点を加えてハットトリックを達成し、上海申花が4-0としました。

神戸は75分に交代出場した井出遥也選手と広瀬陸斗選手が攻撃を活性化させ、87分に右から左へのサイドチェンジから齊藤未月選手の楔のボールを受けた冨永虹七選手が1点を返します。後半アディショナルタイムには広瀬選手のFKに井出選手が頭で合わせて2点を返しましたが、前半の不振が響いて黒星となりました。

ACLEの16強が出揃う

このほかの試合では、すでに16強入りが確定していた光州FC(韓国)はホームでブリーラム・ユナイテッド(タイ)と2-2で引き分け、ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)はホームで浦項スティーラーズ(韓国)に5-2で快勝し、リーグステージ突破を決めました。

しかし、第7節を終えて勝ち点10で7位につけていた山東泰山(中国)が最終節の蔚山HD(韓国)とのアウェイ戦を辞退して大会棄権。このため大会規定により、山東のリーグステージでのすべての結果が無効となり、上位8チームがノックアウトステージに進出する最終順位もこれを受けてAFCから発表されました。

この結果、横浜FMが6勝1敗(勝ち点18)で1位、川崎が5勝2敗(同15)で2位でしたが、神戸は4勝1分け2敗(13)で3位から5位へ。3位と4位には4勝2分け1敗のジョホール(14)と光州が入りました。6位から8位は山東との対戦がなかったブリーラムが3勝3分け2敗(12)、上海申花が3勝1分け4敗(10)、上海海港が2勝2分け4敗(8)の順に入り、16強進出となりました。

9位から11位は山東と対戦のあったチームで、浦項が2勝5敗(6)、蔚山が1勝6敗(3)、セントラルコーストが1分け6敗(1)という順位になりました。

ACLE東地区ラウンド16はホーム&アウェイ方式で3月4日(火)、5日(水)に第1戦、同11日(火)、12日(水)に第2戦を開催の予定です。

また、西地区からはアル・ヒラル(サウジアラビア)、アル・アハリ(サウジアラビア)、アル・ナスル(サウジアラビア)、アル・サッド(カタール)、アル・ワスル(UAE)、エステグラル(イラン)、アル・ラヤン(カタール)、パフタコール(ウズベキスタン)がトップ8で16強に進出。9位以下で敗退はペルセポリス(イラン)、アル・ガラファ(カタール)、アル・ショルタ(イラク)、アル・アイン(UAE)となりました。

なお、準々決勝以降はファイナルズ(決勝大会)として4月25日(金)から5月3日(土・祝)までサウジアラビアにて開催。東西各地区で勝ち残ったチームが集結してアジア王座を目指して戦います。ファイナルズの対戦カードはラウンド16以降に行われる組み合わせ抽選会で決定します。

広島、中村選手の2得点などで第2戦も快勝で8強入り

広島は19日(水)、ホームで行われたACL2ラウンド16第2戦のナムディン(ベトナム)戦で、中村草太選手の2得点などで4-0の快勝を収め、2戦合計を7-0として8強進出。今季公式戦4連勝です。

先週のアウェイでの第1戦を3-0で勝利している広島は、今季ホーム初戦となった第2戦に、ここまで途中出場で好調なプレーを見せてきた中村選手と菅大輝選手を初めて先発に起用。先発4人が直近の試合から入れ替わる顔ぶれでも優勢に試合を進め、前半10分に新井直人選手の左CKに佐々木翔選手が右足で合わせて先制します。

その後も広島はサイド攻撃を生かしてジャーメイン良選手や中村選手、新井選手、加藤陸次樹選手らが次々と決定機を迎えますが得点にはなりません。

逆転で16強突破を目指すナムディンは、外国籍選手らを中心に序盤から積極的に攻撃を展開。前半4分にはJリーグでプレー経験のあるカイオ・セザール選手が個人技でゴールに迫り、16分には広島の最終ラインでのパスミスにヘンダリオ選手が詰めてゴールに迫りますが、GK大迫敬介選手が辛うじてクリア。ゴールを割らせません。

広島の追加点は54分でした。川辺駿選手のパスを受けた中村選手が相手GKの動きを見て冷静に右足を振り、公式戦4戦連続得点で2-0とします。

66分には新井選手の左CKに中野就斗選手が頭で合わせてリードを広げると、後半アディショナルタイムに越道草太選手の左クロスをはじき返した相手GKのクリアを中村選手が右足で捉えて4-0としました。

広島は3月5日(水)に行われる準々決勝第1戦で、ムアントン・ユナイテッド(タイ)またはライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)の勝者とホームで対戦します。アウェイでの第2戦は3月12日(水)に行われます。

このほかの会場では、シドニーFC(オーストラリア)がアウェイでバンコク・ユナイテッド(タイ)に延長3-2で勝ち、2戦合計を5-4として8強進出を決めています。また、第1戦に4-0で勝っている全北現代モータース(韓国)とポートFC(タイ)の試合は20日(木)に行われ、その勝者が準々決勝でシドニーと対戦します。

西地区ではトラクタールFC(イラン)、アル・タアウォンFC(サウジアラビア)、シャバブ・アル・アハリ(UAE)、シャルジャFC(UAE)が準々決勝進出を決めています。

監督・選手コメント

長谷部茂利 監督(川崎フロンターレ)
リーグステージ突破が決まっていた試合でしたが、勝ち点を獲って少しでも順位を上げていきたいという思いで臨みました。なかなか果敢に攻めてという形にはいかず、守備でよいボールの取り方ができずにいました。攻め込まれた時間帯にはディフレクションなどで少し危ないところもありましたが、前半で1-0にして、最後のチャンスで2点目を決めることができて、良い形で終わることができました。ただ、結果は掴みましたが、内容的にはもう少しできるという思い、もっと高めていかなければならないという反省の念があります。

FW エリソン 選手(川崎フロンターレ)
チームとしてすごく良い試合ができたと思いますし、相手を上回った試合だったと思います。次からはノックアウトステージになりますが、引き続き、良い準備をしてチーム一丸となって戦っていきたいです。

MF 天野純 選手(横浜F・マリノス)
なかなか厳しい戦いになりましたが、しっかりと自分が追加点を獲って試合を決めることができて良かったです。ノックアウトステージは、チームは(リーグ戦と)連戦が続きますが、しっかり1試合1試合を勝ってチームの力をもっと高めていきたいと思います。

DF 齊藤未月 選手(ヴィッセル神戸)
難しい、情けない試合になってしまいました。もっと自信を持って、ボールを持てるところは持って、攻撃はもっとポジティブにアクションするべきだったと思います。そこは、普段から試合に出ている選手たちとの大きな違いとして出ているかと思います。次につなげるために、良い取り組みをしたいです。

DF 佐々木翔 選手(サンフレッチェ広島)
得点場面は狙っていた形ができたので良かったです。第1戦よりも相手の特徴を把握できていたので、相手をしっかり見て自分たちが良さを出しながらプレーできました。無失点でしたがピンチもあったので、選手みんなで詰めていきたい。16強を突破できたのは良かったですが、僕たちはタイトルを見ています。先を見て、一戦一戦しっかり戦っていきたいです。

FW 中村草太 選手(サンフレッチェ広島)
1点目はジャーメイン選手が相手を引きつけてくれて、相手DFが少し滑ったところもあったので、冷静に決めることができました。2点目は、こぼれてくるところを予測できたので、うまくミートできました。良かったです。結果がついてきてくれましたが、前半に自分のミスもあったので、プレー精度をもっと高めていく必要があると感じています。チームの勝利に貢献できるように続けていきたいです。

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