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大宮、ソレッソなどが準々決勝進出を決める 高円宮杯 JFA 第35回全日本U-15サッカー選手権大会2回戦
2023年12月18日
高円宮杯 JFA 第35回全日本U-15サッカー選手権大会は12月17日(日)、2回戦が行われ、準々決勝に進む8チームが出そろいました。
ピックアップマッチ1
大宮アルディージャU15 2-0(前半0-0、後半2-0) ガンバ大阪門真ジュニアユース
コーエィ前橋フットボールセンターでは、2試合が行われました。第1試合では大宮アルディージャU15(関東1/埼玉)とガンバ大阪門真ジュニアユース(関西2/大阪)が対戦。徐々に強くなっていく風のため、両チームとも組み立てに苦労しました。G大阪門真は早くも26分にカードを切り、その交代で入った江阪琉輝選手は直後にゴール右での粘り強いキープからクロス。惜しくも合わなかったものの、ゴールまであと一歩という場面を演出しました。
後半に入ると早々に試合が動きました。42分のCKの場面で、大宮は何度も押し込もうとトライを続け、最後は中澤凜選手がボレーで決めました。この先制点が試合を加速させ、53分には素早い展開から神田泰斗選手がミドルシュートを決め、大宮がリードを広げました。
G大阪門真は攻勢を強めましたが、大宮は守備陣が体を張り、中盤も足を止めませんでした。前半から見せていたプレーを貫き通した大宮が、準々決勝へと駒を進めました。
ピックアップマッチ2
ソレッソ熊本 1-1(前半0-0、後半1-1、PK5-4) ベガルタ仙台ジュニアユース
第2試合では、ソレッソ熊本(九州1/熊本)とベガルタ仙台ジュニアユース(東北2/宮城)が対戦しました。ソレッソはボールの運びや突破といった個人の力を見せながら、シンプルなワンツーパスやサイドアタックを交え、やや押し気味に試合を進めました。
後半に入ると、流れが変わりました。選手交代や配置換えで、仙台が相手最終ラインの裏を取るプレーが一気に増えました。47分には先制を許しましたが、好機を多く演出していたのは仙台。その流れのままに、60分には佐々木亮選手が同点ゴールを決めました。
試合は同点のまま前後半を終え、PK戦へと突入。1番手が外した仙台に対して、全員が決めたソレッソが、8強進出を決めました。
監督・選手コメント
中澤凜 選手(大宮アルディージャU15)
守備陣はGKを含めてハードワークができていました。先制点につながったCKは僕たちの武器の一つなので、絶対に決めるという意識を共有していました。僕自身、去年はメンバーに入ったけれど、試合には出られなかったので、ベンチに入れない選手の分まで勝たないといけないという思いがありました。だからこの大会で、メンバー外など試合に出られない選手の思いも背負って優勝を目指すつもりです。
宗像剛 監督(ガンバ大阪門真ジュニアユース)
チームの都合で、メンバーを20人に絞っていました。大阪に残っている3年生には来週の試合でメンバーに入るチャンスがあるので、PK勝ちでも何でもいいから、勝ち進みたいという思いがありました。せめて1点でも返したかったですね。このチームにいるのはトップチーム入りを目指す権利がある子たちなので、一番上の大会を見る必要があると考えていました。この大会でのすごい選手やチームとの対戦の経験を、これからに生かしてほしいです。
野口蓮斗 選手(ソレッソ熊本)
強い風などいつもと違うことが多くて、予想通りに難しい試合になりました。自分たちらしくやっていこうと監督から言われていたので、失点後も慌てませんでした。PK戦に入る前は不安もありましたが、楽しみの方が大きかったです。夏はクラブユース選手権決勝で負けるという悔しい思いをしたので、日本一という目標に向けて頑張っていきます。
嶺岸佳介 監督(ベガルタ仙台ジュニアユース)
風向きが難しくて押し込まれた前半を耐えたので、後半にはチャンスが来ると思っていました。PK戦を含めて勝ち切れず、足りないものはあったと思いますが、選手たちは持っているものを全部出してプレーしてくれました。春先には大敗したり、簡単に崩れるゲームもありましたが、最後にこうして強い相手に対して自分たちのやりたいサッカーを表現できるようになったので、個人としてもグループとしても成長したシーズンだったと思います。
大会期間:2023年12月16日(土)~12月27日(水)
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