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JFA+PUSHオンラインコース(簡易救命講習会)を関東大学サッカー連盟で開催

2021年05月21日

JFA+PUSHオンラインコース(簡易救命講習会)を関東大学サッカー連盟で開催

日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と、「JFA+PUSHコース(簡易救命講習会)」を2017年から実施しています。「JFA+PUSHコース」は、特別な医学の知識がなくても小学生から保護者、指導者まで、2時間ほどで手軽に学ぶことができる講習会です。

5月10日(月)には、関東大学サッカー連盟加盟大学のスタッフ24名が参加した講習会が、オンラインで開催されました。上村公介医師(スポーツ救命部会員)による熱中症や脳振盪(のうしんとう)に関する講義を行い、実技では福島理文医師(スポーツ救命部会員)の指導の下、NPO法人大阪ライフサポート協会/PUSHプロジェクトが提唱する「PUSHコース」を行いました。心肺蘇生の中でも最も重要な胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方を学習しました。

講師・受講者コメント

福島理文 医師(スポーツ救命部会員/順天堂大学 循環器内科)
関東大学サッカー連盟向けにオンラインでJFA+PUSHコース(脳振盪・熱中症の講義、心肺蘇生の実技実習)を行いました。受講者の方々は熱心に講義・実技に取り組んでおられました。スポーツがより安全に行われるようにJFA+PUSHコースをスポーツに携わる多くの方に受講していただけると幸いです。

上村公介 医師(スポーツ救命部会員/順天堂大学医学部附属順天堂医院 総合診療科)
オンラインで脳振盪、熱中症についての講義を行わせていただきました。受講された方々がいざという時に現場で実践していただけることを願っています。今後もサッカーに関わる全ての方に頭頚部外傷、熱中症、心肺停止など緊急時の的確かつ迅速な初期対応の重要性を伝えていきたいと思っています。

稲葉聖也 さん(早稲田大学 トレーナー)
講習会を実施していただきありがとうございました。先生方の分かりやすい説明により、命の危険がある事故について改めて確認することができました。実技については、難しい手順や方法ではないですが、滅多に対応する事故ではないため慌ててしまい、手順を忘れてしまう可能性があると思いました。そのために普段から手順を確認し実技の練習をすることが命を救うために大事なことだと感じました。大きな事故がないことが一番ですが、事故が起きた際に適切な対応ができるよう、引き続き準備します。

平野祐貴 さん(法政大学 トレーナー)
本コースに参加するのは3回目となりましたが、昨年、競技規則が変更された脳振盪の対応などアップデートされた情報もあり、改めて勉強になりました。いざという時、焦らずに対応し、周囲の人々に適切に動いてもらうために何度でも受けて確認するべきであると感じました。特にスポーツ現場に「トレーナー」という立場で参加する上で、何より重要な業務は選手の命を守ることですので、知識やスキルをいつでも使えるようにしておきたいと思います。また、講習を受けた人がチームへ啓蒙し、ピッチ上の選手自身がある程度の知識を持ち迅速に、適切に行動できるような環境にしていくことも必要だと感じました。サッカーは競技人口が多く、運動強度も高いため、熱中症や脳振盪、心臓震盪(しんぞうしんとう)などが起きやすい一方でトレーナーや医療者がいない場面も多いため、このような講習や知識をもっと広めることが必要だと感じました。

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