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【ワールドカップヒストリー#第2回】「FIFAワールドカップフランス'98」第2戦 vs クロアチア
2018年05月11日
いよいよ始まる「2018FIFAワールドカップ ロシア」。6月19日に初戦となるコロンビア戦(日本時間21時キックオフ)を迎えるSAMURAI BLUEは、悲願のワールドカップ初出場から今年で20年ー。
そこで「ワールドカップヒストリー」と題して、SAMURAI BLUEのワールドカップでの歴戦を振り返ります。第2回は1998年フランス大会のクロアチア戦を振り返ります。
記録
FIFAワールドカップフランス'98
1998.6.20 ナント
グループステージ第2戦
日本 0-1(0-0) クロアチア
[失点]77' ダボール・シューケル
[監督]
岡田武史
[出場選手]
GK 20 川口能活(横浜M)、FP 2 名良橋晃(鹿島)→79' 15 森島寛晃(C大阪)、17 秋田豊(鹿島)、4 井原正巳(横浜M)、3 相馬直樹(鹿島)、19 中西永輔(市原)、10 名波浩(磐田)→84' 12 呂比須ワグナー(平塚)、8 中田英寿(平塚)、6 山口素弘(横浜F)、18 城彰二(横浜M)、9 中山雅史(磐田)→61' 14 岡野雅行(浦和)
[控え選手]
GK 1 小島伸幸(平塚)、21 楢﨑正剛(横浜F)、FP 5 小村徳男(横浜M)、16 齊藤俊秀(清水)、13 服部年宏(磐田)、22 平野孝(名古屋)、7 伊東輝悦(清水)、11 小野伸二(浦和)
マッチレポート
FIFAワールドカップ初陣となったアルゼンチン代表戦に0-1と敗れた日本代表。早くも後のない状況に追い込まれた中で迎えた1998年6月20日、フランス・ナントで、クロアチア代表と対戦しました。
アルゼンチン戦とメンバーは変わらず、3-5-2の布陣で臨んだ日本は、立ち上がりから積極的な姿勢を見せます。開始早々に素早いパス回しで左サイドを攻略すると、クロアチアの個の力に苦しみながらも、激しいプレスで応戦。33分には自陣右サイドでボールを奪った中田英寿選手がカウンターを仕掛け、ゴール前に走り込んだ中山雅史選手に絶妙なクロスを供給。中山選手のシュートは相手GKの好セーブに阻まれたものの、ゴールの予感は着実に高まりつつありました。
しかし、酷暑の中での一戦は後半に入ると消耗戦の様相に。多くの選手が連動して相手ゴールに迫る日本に対し、クロアチアはエースのシューケル選手を中心に、少ない人数で日本ゴールに攻め込みます。徐々に個の力の差が浮き彫りとなってくるなか、日本は次第に耐える時間が増えていきました。
そして迎えた77分、日本は中盤でのパスをカットされると、鋭いカウンターに見舞われます。エリア内へのスルーパスを一度は防いだものの、そのこぼれ球を拾われ、ボールは日本の右サイドへ。そこからクロスを供給されると、エリア内に待ち受けていたのはシューケル選手。素早いトラップから左足シュートを日本ゴールに突き刺され、ついに均衡が破られました。
1点を追いかける日本は、その後、森島寛晃選手、呂比須ワグナー選手を投入し、攻撃の枚数を増やして反撃に出ます。しかし疲労の影響からかパスミスが散見し、守りを固めるクロアチアの守備網を崩すには至りません。結局、そのままタイムアップの笛を聞いた日本は、0-1で敗れて2連敗。1試合を残して、ノックアウトステージ進出への望みが絶たれました。