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ニュース

FIFA U-20ワールドカップ U-20日本代表が南アフリカを下して白星発進

2017年05月22日

FIFA U-20ワールドカップ U-20日本代表が南アフリカを下して白星発進

5月20日(土)に開幕したFIFA U-20ワールドカップ韓国2017。グループDに入ったU-20日本代表は21日(日)、Suwon World Cup StadiumでU-20南アフリカ代表との初戦を迎えました。

試合前日に「立ち上がりで相手の強さやスピードの感覚をつかむことが大事」と板倉滉選手がポイントを挙げていましたが、序盤は相手の勢いと身体能力に押され、日本は後手を踏んでしまいます。7分には、南アフリカのThabo CELE選手のパスにGrant MARGEMAN選手がオフサイドラインのぎりぎりで抜け出し、ワントラップからシュート。懸命に戻った冨安健洋選手のカバーも届かず、南アフリカが先制に成功しました。

日本はその後も立て続けにピンチを迎えますが、相手のシュートミスにも助けられて追加点を許しません。一方、相手の守備を崩し切れない中、セットプレーから冨安選手が競ったこぼれ球を小川航基選手が反転して狙うも、ポストに嫌われてしまいます。

それでも、内山篤監督が「20分過ぎから相手のスピードに少しずつ慣れてきた」と振り返ったように、時間の経過とともに日本が試合を優勢に進めます。30分には、三好康児選手の左クロスからフリーの小川選手がヘディングシュート。しかし、惜しくも左に外れました。相手の運動量が落ちてきた終盤には、右の堂安律選手、左の三好選手と両MFを起点としたサイド攻撃やFW岩崎悠人選手のドリブル突破でチャンスをつくりますが、ゴールを奪えずに前半を折り返しました。

ハーフタイムを挟んだ後半、開始早々にスコアが動きます。舩木翔選手とのワンツーで左サイドを崩した岩崎選手がグラウンダーのクロス。ニアに走り込んだ小川選手が合わせ、日本が同点に追い付きました。逆転を目指す日本は、59分に久保建英選手を投入。その直後に久保選手のスルーパスで小川選手がGKとの1対1を迎えましたが、相手GKに阻まれます。対する南アフリカも黙っていません。CELE選手の攻め上がりから、最後はLuther SINGH選手がシュートを放つも日本のDF陣が懸命のブロック。お互いの意地がぶつかり合います。

迎えた72分、鮮やかなコンビネーションを見せた日本に歓喜が訪れます。途中出場の遠藤渓太選手から中央でパスを受けた堂安選手がワンタッチで久保選手へ。そのボールを久保選手が折り返し、堂安選手が左足でゴールネットを揺らしました。

残り時間、前がかりになる相手に対して守備陣が奮闘します。「前半はバタバタしたが、後半はしっかりと対応できた」と冨安選手。内山監督が「苦しい時間帯のMVP」と評する活躍を見せた冨安選手を中心に、相手の猛攻をしっかりと抑えました。

試合詳細はこちら

日本は南アフリカを2-1で下し、白星スタートとなりました。この試合の後に行われたイタリア対ウルグアイはウルグアイが1-0で勝利。勝点3で並びましたが、得点数で日本がグループDの首位に立っています。

監督・選手コメント

内山篤 監督
大会初戦で、予想通り非常にタフなゲームでした。立ち上がりに失点しましたが、そこで選手がバタバタしてバランスを崩し、2点目、3点目を相手に取られるということもなく、しっかりと0-1で我慢することができました。前半の終わり頃から相手のフィジカル面が落ちてきて、後半の立ち上がりは相手の出方を見ている中で早い時間帯に点が取れました。その後は交代選手がうまく機能したと思います。相手の個々のスピードなどは想像以上でしたが、選手がそれらを経験し、最後は逆転勝利を収めることができたことで、次につながると思います。

DF #5 冨安健洋 選手(アビスパ福岡)
内山監督から「うまくいかないときもあるし、先に失点することもある」と言われていたので、失点を引きずることなく、切り替えてプレーしました。失点した後もボールを動かして相手を動かすという自分たちのサッカーができていたので、それを続けていれば相手は疲れてくるし、点は取れると思っていました。試合の中で相手のスピードにも慣れて対応できる部分はありましたが、もっと早く対応できれば良かったと思うので、次の試合に向けてしっかりと準備していきたいと思います。

MF #7 堂安律 選手(ガンバ大阪)
日の丸を背負って、日本を背負ってピッチに立ち、自分のゴールで日本代表を勝利に導けたということで最高の気分です。(得点シーンは)久保選手とはああいうプレーがトレーニングでもできていました。絶対に決めないといけない場面だったので、決められて良かったです。こうして得点が取れたことで気負わずに次の試合に臨めます。苦しい試合でしたが、勝ち切れたことは大きかったと思います。

FW #9 小川航基 選手(ジュビロ磐田)
同点ゴールの場面は、岩崎選手が仕掛けて折り返しをくれたので感謝しています。最初は相手の後ろにいたけど、後ろにはボールが来ないと予測して、相手の前に入ったことがゴールにつながった。ゴール前で足を止めないというのが生きたプレーだったかなと思います。個人的には、世界が相手でも戦えるという自信はあります。すぐに切り替えて、次の試合でチームとして個人としてどんなプレーができるかを楽しみにしたいと思います。

FW #13 岩崎悠人 選手(京都サンガF.C.)
序盤は相手のスピードに慣れていない部分もあり、そこで失点してしまい、少し悪い雰囲気になりましたが、「自分たちはやれる」という思いを持っていたので焦りはありませんでした。前半の終わりくらいから相手のペースが落ちてきて、後半も絶対に落ちるというイメージがあったので、みんなでじれずにボールを回して相手を走らせようという話をしていました。チーム全体としてゲームの中でしっかりと修正して、後半に逆転できて良かったと思います。

スケジュール

FIFA U-20ワールドカップ韓国2017
5月20日(土) PM トレーニング
5月21日(日) 2-1 グループステージ第1戦 vs U-20南アフリカ代表
(Suwon World Cup Stadium/Suwon)
5月22日(月) AM トレーニング
5月23日(火) PM トレーニング
5月24日(水) 20:00  グループステージ第2戦 vs U-20ウルグアイ代表
(Suwon World Cup Stadium/Suwon)
5月25日(木) TBC トレーニング
5月26日(金) PM トレーニング
5月27日(土) 20:00 グループステージ第3戦 vs U-20イタリア代表
(Cheonan Sports Complex/Cheonan)
5/30(火),31(水) or 6/1(木)   Round of 16
6/4(日) or 6/5(月) 15:00/18:00
17:00/20:00
準々決勝(Jeonju/Daejeon/Suwon/Cheonan)
6月8日(木) 17:00/20:00 準決勝(Daejeon/Jeonju)
6月11日(日) 15:30/19:00 3位決定戦/決勝(Suwon World Cup Stadium)

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※時間は全て現地時間です。

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