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西村主審、佐藤主審、相樂副審らが馳浩文部科学大臣を表敬訪問
2016年06月22日
日本サッカー協会の田嶋幸三会長と小川佳実審判委員長、プロフェッショナルレフェリーの西村雄一主審、佐藤隆治主審、相樂亨副審が6月21日(火)、文科省を訪れ馳浩文部科学大臣と面会しました。
馳大臣と西村、相樂両審判員との出会いは2年前に遡ります。
2014FIFAワールドカップブラジル大会でレフェリーを務めるために現地で準備をしていた西村主審、相樂副審。リオデジャネイロオリンピックの準備状況を視察するために当地を訪れていた馳大臣と偶然同じホテルだったことから、西村、相樂両審判員は、幸運にも馳大臣と現状の日本のスポーツについて話し合うことになりました。
Jリーグが開幕して20年以上が経っているにも拘らず、プロフェッショナルレフェリーとして生計を立てられている審判員が非常に少なく、どの大会の現場もボランティアに多くの人が支えているという現状を知った馳大臣は、レスリングの競技者としてオリンピアンにまで上りつめた自身の競技生活時代とも重なる部分が多かったようで、「現場(選手、指導者)だけでなく、支える人たちも評価してもらえるような環境にしなくては」と痛感。
それから2年後、文部科学大臣に就任した馳大臣はすぐさま行動を起こしました。文部科学大臣顕彰として毎年、スポーツ関係者の挙げた功績を称えている中に、審判員を対象としたもの新設し、今年からスポーツ審判員も顕彰の対象となりました。
今回の訪問では当時の話を振り返るとともに、また今年のリオデジャネイロオリンピックに審判団として参加する佐藤主審、相樂副審に対して、馳大臣から激励の言葉をいただきました。今回の表敬訪問にあたっては、佐藤勉衆議院議員にも大変ご尽力をいただきました。佐藤議員は2014年、日本において、コミュニケーションシステムを導入する際も様々なご指導をいただいた方です。
豊かなスポーツ文化を日本に醸成するために、これからも日本サッカー協会は多くの皆さまと連携を取り、より良いスポーツ環境を築き上げるため、活動を続けていきます。
コメント
馳浩 文部科学大臣
Jリーグといえども、まだプロフェッショナルとして活動しているレフェリーは少なく、大多数はアマチュア、ボランティアとして審判をしてくださっている方々が現場を支えていると聞きました。レスリングの世界でも国際大会に参加する時は選手団に必ず審判員を加えて参加しなくてはならず、その度に教員の方が関係者に頭を下げて、参加しなくてはいけませんでした。審判の方がいなければ試合、競技は成立しません。競技を支える皆さんも大事ですし、やるからには「誇り」をもって携わってほしいと思っています。選手同様に審判の皆さんも顕彰すべきと思い、私が大臣を拝命して、すぐに制定をいたしました。
西村雄一 プロフェッショナルレフェリー
今回は、馳浩文部科学大臣に表敬訪問させていただく機会をいただき、誠にありがとうございます。馳大臣には、サッカー審判員のみならず、様々なスポーツの審判員に目を向けていただけたことに、心より深く感謝申し上げます。このたび、あらたに文部科学大臣顕彰にスポーツ審判員を対象にしていただけたことは、それぞれの競技をこよなく愛し、競技の発展を願い、選手が輝けるように支える審判員にとって、とても励みになるとともに、より一層の精進に努める糧となると思います。
そして、日本サッカー協会、田嶋会長、小川審判委員長には、日頃我々が選手のために全力を尽くせるように、審判活動を支えてくださることに心より感謝いたします。その支えをもとに、佐藤隆治主審、相樂亨副審、山内宏志副審、手代木直美副審のオリンピックレフェリーメンバーが活躍し、多くの感動をリオデジャネイロから届けてくれることを願っています。最後に、いつも審判員の活動にご理解ご協力を賜っております佐藤勉先生に、あらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。
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