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U-16日本代表候補 2試合のトレーニングマッチを実施
2021年07月09日
7月5日(月)から千葉県でトレーニングキャンプを実施しているU-16日本代表候補は、7月7日(水)に市立船橋高、ジェフユナイテッド千葉U-18と2試合のトレーニングマッチを行いました。
トレーニングマッチには、今回招集された選手を2チームに分けて臨みました。前日の練習でも試合と同じチーム分けで試合形式のトレーニングを行い、短い期間ではありますが、試合に向けて選手同士がコミュニケーションを図って準備してきました。
市立船橋高との第1試合、まずは立ち上がりを大事にしようと試合に臨んだU-16日本代表でしたが、トレーニングで取り組んで来たことが出せずに主導権を握られると、何度もDFラインの裏を取られ決定機を作られてしまいます。それでもGK小林将天選手(FC東京U-18)が相手FWとの1対1を防ぐなど、得点を許しません。
U-16日本代表候補は前線のプレスから高い位置でボールを奪うと、堀川大夢選手(流通経済大付柏高)が豪快なミドルシュートを決めて先制。少ないチャンスを生かします。しかしその後も市立船橋高にペースを握られると、前半終了間際に失点し、試合は振り出しに戻ります。
相手ペースの苦しい流れを変えたいU-16日本代表候補でしたが、後半も運動量で上回る市立船橋高のペースで試合は続きます。66分には自陣でボールを奪われると、スルーパスから得点をゆるします。試合終盤には選手たちも足をつりながら粘りますが、追いつくことはできず第1試合はそのまま1-2で終了。課題の残る試合となりました。
メンバーを入れ替えて臨むジェフユナイテッド千葉U-18との第2試合、「1試合目の分も自分たちが取り返そう」と試合に臨みますが、こちらも相手に支配される時間帯が続きます。なかなかボールを奪うことができずにいると、前半11分左サイドからの斜めのロングボールからDFのラインの裏を取られると、GKとの1対1を決められ失点。21分にも再び2列目から裏に飛び出した選手を捕まえることができず、GKとの1対1の形を作られて0-2とされてしまいます。
このままでは終われないU-16日本代表も徐々にペースを掴みます。74分、相手の縦パスをインターセプトすると、MF矢田龍之介選手(1FC川越水上公園)のパスを受けた鈴木陽人選手(名古屋グランパスU-18)がドリブルからミドルシュートを決めて1点を返します。その直後にも相手のビルドアップを奪ってショートカウンターを仕掛けると、パスを受けたFW後藤啓介選手(ジュビロ磐田U-18)が、相手DFの足にブロックされながらもゴールを奪い、同点とします。このままの流れで逆転を狙いますが、試合終了間際にカウンターから失点。2-3で試合は終了しました。
多くの課題が出た2試合のトレーニングマッチでしたが、この悔しい気持ちを胸に、選手たちが日常の意識を変え、次のキャンプまでにより一層成長することが期待されます。
監督・選手コメント
森山佳郎 監督
今年の5月に続き、3泊4日の国内ショートキャンプを行いました。
本来であれば、U-15日本代表立ち上げから定期的に海外遠征を重ねている時期ですが、新型コロナの影響もあり、2005年生まれの彼らの代表活動は、昨年1回、今年2回(今回含め)のショートキャンプを行うのみとなっています。
とはいえ現在の状況下、国内トレーニングさえも実施するのが非常に難しくなってきています。今回もU-16日本代表の活動がたくさんの方々のご尽力で実施されることに、心より感謝申し上げます。
キャンプ初日は所属チーム公式戦後のクールダウン、2日目は午前午後の2部練習、3日目に市立船橋高、ジェフユナイテッド千葉U-18とのトレーニングマッチ、最終日は映像の振り返りと体のバランスや筋出力の測定、体幹トレーニング等を行いました。
トレーニングマッチは、日中高温の中2試合とも相手にボールを持たれる時間が長くなってしまい、足を攣ってしまう選手も多く、1点差(1-2,2-3)の悔しい敗戦となってしまいました。ボールを奪う迫力やデュエルの強さ、ボールを保持するための準備、基本の質、関わりの質など様々な課題が出たことを、チームに戻って自分を進化させていくきっかけにして欲しいと願っています。
最後にこのような難しい時期に大切な選手を派遣して下さった保護者の皆様、所属クラブのスタッフの皆様、学校の先生方、そしてキャンプ中選手のために素晴らしい環境を準備して頂いた東金アリーナの皆様、ホテルの皆様には心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
GK 中村圭佑 選手(静岡学園高)
まずこのようなキャンプに選出されたことをとても嬉しく思います。
今回選ばれていた小林将天選手(FC東京U-18)とは中学時代のチームメートで「代表で会おうな!」と約束していたので、それを果たせたことは良かったです。
このキャンプでは自分の長所であるキックの精度をしっかりとアピールできたと思います。逆に食生活や身体作りの部分、キャッチなど技術面をもっと磨いていく必要があると強く感じたのでしっかりこれから改善して次のキャンプや海外遠征に呼ばれるように日々努力していきたいと思います。
MF 皿良立輝 選手(セレッソ大阪U-18)
まずは、コロナ禍で代表候補合宿に参加できたことに感謝します。
この合宿では、ボールを止めて蹴るの質の部分、3人目の関わり、1人で3人を見る守備など多くのことを学びました。
この期間で学んだことを自チームに帰っても意識し、1個1個のプレーを厳密に行い、次もまたこの代表の舞台に帰って来られるように、この経験を生かして頑張ります。