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Fリーグ育成GK巡回指導をY.S.C.C.横浜で実施
2023年12月13日
JFAフットサル委員会では、フットサルの発展と強化のために専門分野ごとにプロジェクトを立ち上げ、それらプロジェクトのもとに様々な活動に取り組んでいます。プロジェクトのひとつであるフットサルGKプロジェクトは今年度、Fリーグディビジョン1クラブと協働し、世界で活躍できるGKの育成を目標に、クラブに関わる育成年代のGKを指導する『Fリーグ育成GK巡回指導』を展開します。『Fリーグ育成GK巡回指導』では、現代フットサルGKに求められる理想像から逆算し、育成年代で身につけるべき基礎を伝達するとともに、フットサル日本代表チームで活躍が期待できるタレントの発掘や、Fリーグクラブとのこれまで以上に活発な情報交換も実現していきます。
今回は12月10日にY.S.C.C.横浜のレギュラーシーズン最終ホームゲーム開催日に訪問し、劇的な試合勝利後に16時より育成組織、また同クラブのサッカーのジュニアユースチーム所属のGK選手の全4名参加しました。多くの選手が日常的にサッカーをプレーしているものの、週に一度はフットサルのトレーニングを実施しており、フットサル独自の動作に若干の動揺を見せながらも、選手たちの技術理解や技術発揮のレベルは非常に高く、内山コーチも眼を見張るものでした。トレーニングの途中には内山コーチより「サッカーとフットサルで異なる部分もあるが、共通点が多くあることも理解しよう。高い意識を持って1つ1つのトレーニングに臨む姿勢は将来サッカーを選択しても、フットサルを選択したとしても必ず生きてくると思う」と選手たちにGKというポジションにおける基本の重要性や競技に向き合う姿勢についてメッセージを伝えました。試合後、疲れている中でしたが、トップチーム所属でありフットサル日本代表候補選手でもある井戸孔晟選手が後輩指導としてトレーニングをサポートし、時にはトレーニングメニューのお手本も見せるなど大変充実した90分のトレーニングとなりました。
JFAでは今後も継続して育成年代のGKを対象とした巡回指導を継続していきます。
スタッフコメント
内山慶太郎 プロジェクトリーダー(JFAフットサルGKプロジェクト)
今シーズン11回目となるFリーグ育成GK巡回指導をY.S.C.C.横浜で実施させていただきました。選手はサテライトおよびU-15カテゴリーの選手で、U-15の選手は普段はサッカーをプレーしていますが、週に1回はトレーニングにフットサルを取り入れており、これまでにない背景を持つ選手とのセッションとなりました。
トレーニングではこれまでの10回と同様のコンセプトで実施しましたが、U-15の選手3人は普段はサッカーをメインにプレーしているにも関わらず非常に早いスピードで良い変化を見せてくれ、双方の競技に取り組んでいるメリットを示すと同時に、1つの新しい形として未来に期待を抱かせてくれるセッションとなりました。サッカーと競技特性は異なりますが、その点を理解した上で研鑽を重ねることによって大きく成長し、この中からFリーグや日本代表を目指す選手が出てきてくれることを楽しみにしています。
最後になりますが、本活動にご理解とご協力をいただいた関係者の皆さま、参加してくださった選手の皆さんに感謝を申し上げます。
中島彰宏 監督(Y.S.C.C.ジュニアユース)
この度、フットサル日本代表GKコーチである内山コーチが、私達の育成組織のGK選手へトレーニングしていただくという貴重な時間を作っていただき、ありがとうございました。
特に今回参加したジュニアユースの選手達は、フットサルのトレーニングは行っているものの、普段の主戦場はサッカーであるため、今回のようなフットサル特有のGK技術を指導していただけた事は、私にとっても、彼らにとって大きな刺激を受けました。
また、Fリーグホームゲーム後のトレーニングであったため、TOPチームの井戸孔晟選手もサポートで参加したことにより、参加選手達は、より一層深く練習内容が理解できたかと思います。私達は、FリーグとJリーグ両方に参戦をしているクラブであり、この特徴を生かして、今回の学びをクラブ内に共有し、今後の指導に努めていきたいと思います。今回、この様な貴重なトレーニング機会を作っていただいた、内山コーチ、JFA関係者の皆様へ重ねて感謝申し上げます。ありがとうございました。
選手コメント
志田翔馬 選手(Y.S.C.C.フットサルセカンド)
自分の中の基礎技術レベルの低さが明らかになったと思いました。キャッチの仕方、倒れ方、ゴールへの戻り方、ブロックの仕方、パスの質、シュートの意識、どれをとっても、レベルの高いものを受けることができたと思います。このトレーニングを受けて、自チーム練習の時に、一つ一つ取り組んで、レベルの高いものにしたいと思います。このような機会をいただきありがとうございました。
一海陽遥 選手(Y.S.C.C. U-15)
今回トレーニングに参加させていただき、ありがとうございました。日頃は意識してない細かい動きや目線を細かく教えてもらい、細かい部分まで気にすることが必要だと感じました。フットセーブ・ブロッキングではつま先の向きや体の動かし方を学んだので、それをサッカーに生かしていきたいです。キーパーが出すパスの正確さが必要だということを改めてわかりました。今回学んだこと知識や技術をサッカーに生かしていきたいです。
このような場を設けていただきありがとうございました。
吾妻翼 選手(Y.S.C.C. U-15)
今回のようにフットサル専門の方に指導していただくのは初めてでしたが、自分達の分からないところを教えていただいたり、課題が明確になり、とても有意義なトレーニングをさせていただきました。
フットサルとサッカーでは、ゴールの大きさや取り方など違うところもありますが、共通する部分や互いに取り入れられるところがあるので、学んだフットサルの知識や練習の質、強度をサッカーに還元し、自チームの練習で生かしていきたいと思いました。そして、今回のトレーニングのような練習の熱量を僕たちからチーム内に広げていけるようしていきます。ありがとうございました。
高野啓太 選手(Y.S.C.C. U-14)
この度は、貴重な機会を与えていただきありがとうございました。
フットサルのGK技術の基礎がなにも分からない状態だったため、自分にとってとても意味のあるトレーニングだったと思います。コラプシングでは、手を前に出してボールを掴むことがポイントだと教えて下さり、これはサッカーでも意識すべきことだと思うので、普段の練習から忘れずに意識していこうと思います。
また、サッカーではあまり使わず、練習したことの無いフットセーブが、自分の1番苦手なことだと分かりました。
初めは、ふくらはぎや膝の内側などに当たってしまい、ボールを弾けずに転がってしまっていたのですが、インサイドキックと同じ位置にボールを当てることが大事と教えてくださったので、何回か遠くに弾くことができました。サッカーではあまり足でセーブすることが多くないと思いますが、遠くに弾けた時の感覚を覚えておこうと思います。これからフットサルとサッカーのどちらでプレーするのかは分かりませんが、今回学んだことを忘れずにトレーニングに取り組みたいと思います。