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ACLEが開幕、初参戦の町田はドロー、広島、神戸、ACL2のG大阪は白星スタート

2025年09月18日

ACLEが開幕、初参戦の町田はドロー、広島、神戸、ACL2のG大阪は白星スタート

AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2025/26の東地区リーグステージ第1節が9月16日(火)、17日(水)に行われ、初出場のFC町田ゼルビアはホームでFCソウル(韓国)と1-1で引き分け、サンフレッチェ広島とヴィッセル神戸はそれぞれアウェイでオーストラリア、中国のリーグ王者に勝利を収め、好スタートを切りました。AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)2025/26に参戦のガンバ大阪もホームで白星スタートです。

町田、望月選手が同点ゴール

昨季J1リーグ3位に入って初のACLE出場を決めた町田は9月16日(火)、ホームで迎えたアジアデビュー戦でFCソウル(韓国)と対戦。先制を許しながらも望月ヘンリー海輝選手のゴールで追いついて1-1で引き分けました。

町田は「立ち上がりから硬さがあった」(黒田剛監督)という初戦で、ナ・サンホ選手や30分過ぎに相馬勇紀選手らが相手ゴールに迫りながらもゴールを割れず、ハーフタイム目前にはペナルティエリアに抜け出したチェ・ジュン選手を町田の選手が倒したとして一度はPKとされた判定がVARで取り消しとなるなど、なかなか思うような展開に持ち込めません。

前半を0-0で折り返し、後半開始から藤尾翔太選手を投入して攻撃を活性化しましたが、先にネットを揺らしたのはソウルでした。

59分、町田の最終ラインからのフィードをイ・スンモ選手がインターセプト。カウンター攻撃に転じて、元イングランド代表のジェシー・リンガード選手がサイドを運び、ゴール前へ入れたクロスにマルコ・ドゥガンジッチ選手が合わせて先制しました。

1点を追う町田は、直後に西村拓真選手と下田北斗選手を投入して攻撃のギアを上げます。待望のゴールは80分、ドレシェヴィッチ選手の左への展開から林幸多郎選手を経由して下田選手がペナルティエリア左からゴール前へ折り返すと、藤尾選手が左足で狙い、これが相手DFに当たってこぼれます。それを右から詰めた望月選手が右足で捉えてゴールに押し込み、同点としました。

町田はその後、ミッチェル・デューク選手をベンチから送り込み、終盤には左クロスに合わせた西村選手、後半アディショナルタイムにはデューク選手の折り返しに藤尾選手が合わせるなど得点機を作りましたが、枠を捉えられずに試合終了。難しい初戦で勝ち点1を手にしました。望月選手はこの試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれました。

町田は次節9月30日(火)にアウェイでマレーシアリーグ王者のジョホール・ダルル・タクジムと対戦します。

神戸、前半3得点で上海海港とのアウェイ戦を制す

神戸は9月17日(水)、上海海港(中国)とのアウェイ戦に臨み、エリキ選手と大迫勇也選手がそれぞれ1ゴール1アシストの活躍で3-0と勝利。東地区首位スタートを切りました。

アジア制覇を目指す神戸は昨季16強止まりの雪辱を晴らすべく、序盤から攻守に連動した動きと豊富な運動量で積極的に仕掛け、この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選ばれたエリキ選手が右サイドを中心に攻撃をけん引します。

前半19分。左サイドの宮代大聖選手からパスを受けた大迫選手が井出遥也選手に預けて中央に流れ、リターンを受けてエリキ選手へつなぎ、エリキ選手が右足を振って先制に成功します。

その後、昨季リーグとカップ戦の国内2冠を達成した上海海港が反撃に出て、グスタボ選手やリー・ションロン選手らが決定機を作り、神戸ゴールを脅かしますが、GK前川黛也選手が好セーブを連発してゴールを死守します。

すると前半40分、エリキ選手が右サイドで相手をうまくかわしてパスを受けてゴール前へクロスを送ると、逆サイドで顔を出した宮代選手が頭で捉えて追加点をマーク。さらにその4分後には、エリキ選手からパスを受けた酒井高徳選手が右サイドを攻め上がってマイナスのボールを入れると、大迫選手が合わせてゴールネットを揺らしました。

後半、上海海港のリー・ションロン選手やマテウス・ビタル選手にゴールを狙われる場面もありましたが前川選手が好セーブを披露。チームも最後まで動きを落とさずに対応し、一方で途中出場した武藤嘉紀選手が相手ゴールを脅かす場面を作るなど、攻め手も緩めずに無失点で勝利を手にしました。

神戸は次戦10月1日(水)にホームでメルボルン・シティ(オーストラリア)と対戦します。

広島、アウェイでメルボルンCに勝利

昨季J1リーグで2位に入り、昨季のACL2からACLEへ舞台を移した広島は9月16日(火)の初戦をアウェイで迎え、メルボルン・シティ(オーストラリア)に2-0で勝利しました。

広島はジャーメイン良選手が出場停止のなか、木下康介選手、マルコス・ジュニオール選手を先発に、中島洋太朗選手を上がり目のポジションで起用して臨みます。マルコス・ジュニオール選手は前半28分に右クロスに合わせて相手ゴールを脅かしますが、守りを固める相手に手を焼き、ハーフタイム目前には木下選手が頭部打撲で交代を余儀なくされます。

しかし後半開始早々に試合が動きます。相手裏へのフィードに抜け出したマルコス・ジュニオール選手がペナルティエリアで相手GKに倒されてPKを獲得。これを52分にマルコス・ジュニオール選手が自ら決めて均衡を破ります。

広島は70分を前に前田直輝選手を投入し、木下選手に代わって前半終盤から入っていた加藤陸次樹選手との2トップにして、攻勢に出ます。

追加点は81分でした。加藤選手のパスを受けた中野就斗選手が上げたクロスに中島選手がヘディングで合わせて2-0とし、試合を決定づけました。広島はアウェイで勝ち点3を手にする好スタートです。

広島は次戦9月30日(火)、ホームに上海海港を迎えます。

ACLEリーグステージは来年2月18日(水)まで行われ、東西各地区で各チームが異なる地区の相手とホームで4試合、アウェイで4試合ずつを実施。12チーム中上位8チームまでがノックアウトステージへ進出します。ホーム&アウェイで行うラウンド16を経て、東西各地区から勝ち抜いたチームが4月17日(金)からサウジアラビアで行われるファイナルズに集結。準々決勝から4月25日(土)の決勝までを一戦必勝方式で戦い、アジアクラブNO.1チームを決定します。

G大阪、ACL2初戦で快勝

G大阪は9月17日(水)にホームで東方(ホンコン・チャイナ)とのグループF初戦に臨み、3-1の快勝を収めました。

2008年に旧ACLでアジア制覇の実績もあるG大阪は、昨年J1リーグ4位に入り、神戸のリーグと天皇杯2冠獲得によりACL2への出場権を獲得。試合序盤から攻勢に試合を進め、主導権を握ります。

前半28分、右サイドの展開からイッサム・ジェバリ選手、満田誠選手とつないでウェルトン選手が先制ゴールを決めます。

しかしその直後、東方はFKを起点に大久保優選手が頭で落としたボールをジウ・マルチンス選手が受けて右足を振り、ゴール右隅に決めて同点とします。

G大阪は後半、55分に宇佐美貴史選手とデニス・ヒュメット選手を投入。すると70分に、ファン・アラーノ選手のパスを受けた宇佐美選手が右足を振って均衡を破ります。

73分には相手の裏のスペースへ抜けだした奥抜侃志選手が相手DFカラム・ホール選手に倒されて、ホール選手は一発退場となります。

G大阪はこのプレーで得たFKをヒュメット選手が75分に直接決めて3-1としました。

G大阪は前後半でそれぞれ9本ずつのシュートで相手を圧倒し、相手のシュートは1本に抑えて勝ち点3を手にしました。

グループF他の試合では、ナムディンFC(ベトナム)がホームでラーチャブリーFC(タイ)に3-1で勝利。G大阪と勝ち点、得失点差で並ぶスタートを切っています。

G大阪は次節10月2日(木)にアウェイでラーチャブリーと対戦します。

ACL2はACLEの下部大会にあたり、32チームが東西各地区に分かれてグループステージから準決勝までをホーム&アウェイ方式で戦い、各グループ上位2位までがグループステージを突破してノックアウトステージへ進出。ラウンド16、準々決勝、準決勝を経て、来年5月16日(土)の決勝で東西地区の勝ち上がりチームが対戦し、勝者はACL2制覇で来シーズンのACLEプレリミナリーステージ(予選)への出場権を獲得します。

監督・選手コメント

黒田剛 監督(FC町田ゼルビア)
立ち上がりからすごく硬く、大会初出場のプレッシャーをすごく感じました。背後を狙う動きを見せてくれていましたが活用頻度がうまくいかず、サイドチェンジもキックの精度が伴わないなど、単純ミスで自分たちのペースになかなかもっていけませんでした。後半、藤尾選手を入れて背後をシンプルについていこうとした結果、少しずつ押し込める自分たちの良さが出たかと思います。なんとか勝ち点1を獲れたという印象で、勝ち点3を獲る準備をしてきたので悔しさはありますが、今回の引き分けを教訓に、次のアウェイにしっかりいいコンディションを作って臨みたいと思います。

DF 中山雄太 選手(FC町田ゼルビア)
前半は0-0でもいいかなと思っていました。チームには国際試合に慣れていない選手やスタッフもいるので、負けずに何かを得られたのはポジティブだと捉えています。Jリーグ、ACLに関係なく、今日は勝って次のJリーグにつなげたかったという思いがあったので、今日の課題と収穫を分析してJリーグにつなげていきたいと思います。

MF 望月ヘンリー海輝 選手(FC町田ゼルビア)
ゴール場面は、チームとしてファーのところは狙っていたので、その通りにいったと思います。相手は身長も高くフィジカルに優れていて、前線の外国籍選手にも簡単に決められる質がありました。チームとして失点を1に抑えられたことは良かったと思いますし、そのあとも崩れずにいけたのは町田の良さだったと思います。

キム・ギドン 監督(FCソウル)
厳しい日程で短い準備で臨んだ試合でしたが選手たちは良くやってくれました。素晴らしいゴールで先制できたのは良かったですが、その後の失点は残念でした。ただ、アウェイのグラウンドでの難しい戦いで試合を支配するところもあり、ポジティブな点は多いと感じています。勝ち点1は悪くないと思います。

GK 前川黛也 選手(ヴィッセル神戸)
チームはアジアNO.1を狙っていて、みんな、初戦はすごく大事だと分かっていました。そこで勝利できたので、この流れをしっかり続けていきたい。何度か決定機を防げてチームに貢献できたのでうれしいですし、チーム全員で良い守備ができました。試合中に暑さで全体的に疲労が溜まった中、プレーが切れる度に細かくコミュニケーションを取っていたことが失点を抑えることにつながったと思います。

FW エリキ 選手(ヴィッセル神戸)
大事な時間帯の得点でしたが、自分のゴールだけでなくアシストでチームの勝利に貢献できたことはすごくうれしいです。アジアNO.1を決める大きな大会で、日本を代表するクラブでこのユニフォームを着ていることに誇りを持ってプレーしたいです。

MF 田中聡 選手(サンフレッチェ広島)
トレーナーを含めていいコンディション作りをしてもらったので、ほぼ万全の状態で臨めました。いい勝ち方ができたと思います。相手がつないで来ることは分かっていたので、前からプレッシャーをかけて点を獲る形ができて良かったです。Jリーグに戻れば、次は勝たないと優勝が見えなくなるほど重要な試合なので、しっかり準備したいと思います。

FW マルコス・ジュニオール 選手(サンフレッチェ広島)
PKは自分の得意としているところなので、落ち着いて蹴ることができました。すごくタフで難しい試合でしたが、勝ち点3を獲れたことはとてもうれしいです。

ダニエル・ポヤトス 監督(ガンバ大阪)
勝てて非常にうれしく思います。このような難しい試合になることは分かっていました。(クラブとして)この大会に久しぶりに出たことも影響があったかと思いますが、しっかりボールを保持してゲームコントロールできたと思います。ナーバスになっていたのか、チャンスを作りながらもなかなかゴールできずにいましたが、最終的にゴールできました。選手たちはしっかり戦ってくれました。

FW 宇佐美貴史 選手(ガンバ大阪)
ACLでは相手のホームに行くと相手が化けるので、自分たちのホームでは絶対に落とせないと思っていました。そういうプレッシャーがある中で勝ち点3を積めたのは良かったです。(得点は)アラーノ選手がいいところに落としてくれたので、ゴールの隅に力まずに流し込むだけでした。ボール回しで相手を押し込めていたので、(途中から入った時には)その回しをスムーズにするところと(チャンスを)作ってペナルティエリアの中に入っていくことは意識していました。結果になって良かったと思います。

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