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SAMURAI BLUE、アメリカ代表戦へ非公開練習を実施
2022年09月22日
ドイツ遠征中のSAMURAI BLUE(日本代表)は9月21日(水)、キリンチャレンジカップ2022第1戦のアメリカ代表戦を2日後に控えて、デュッセルドルフ市内のグラウンドで今合宿初の非公開練習を行いました。
秋の訪れを感じさせる高く晴れ渡った空の下、前日の練習では軽めの調整だった長友佑都選手(FC東京)や相馬勇紀選手(名古屋グランパス)らも、この日は全体練習に完全合流となりました。
報道陣に公開された冒頭15分の練習では、フィールドプレーヤーはランニングやアジリティアップのトレーニングで体をほぐし、二組に分かれてのボール回しではそれぞれの動きに、大きな盛り上がりも見せていました。
GK陣はランニングのあとボールを使ってフィジカルを上げる練習を実施。近距離からのボールへのキャッチングや、サイドからのハイボールをジャンプして受けて直ぐにフィールド中央へフィードする動きなどを、繰り返していました。
その後は練習を非公開として90分余り、チーム全体で調整を実施。最後の個人練習ではいつものように、シュート練習をする選手あり、ジョギングでクールダウンを図る選手もあり、それぞれが思い思いに取り組んでいました。
今回の合宿はチームが11月に開幕するFIFAワールドカップカタール2022の前に実施できる最後のまとまった活動期間です。次回は大会メンバーも決定して行う現地での直前調整になるため、キャプテンの吉田麻也選手(シャルケ04)をはじめ、選手たちは異口同音に今回の活動で共通認識や連係の向上、ディテールのすり合わせなどに取り組みたいと語っています。
吉田選手は「プレシーズンが終わった9月の時期は、自分たちのチームのものが色濃く出る時期でもあるので、代表の形をもう1回すり合わせる必要がある」と指摘。その上でドイツ、スペイン、コスタリカと対戦する本大会を睨んで、「どこで勇気を出してどこまで現実的にプレーするかのバランスが大事になる。そこをブラッシュアップするのが大事」と述べています。
23日(金)のアメリカ代表戦、その後27日(火)に対戦するエクアドル代表は、両チームともカタール大会を控えて調整中です。最新のFIFAランキングでは日本の24位に対して、アメリカは14位、エクアドルは44位です。
どちらもプレースタイルは日本の本大会で対戦する相手とは異なりますが、吉田選手は「チームとして『アメリカはこうだからこうやろう、だがドイツはこうなのでこの辺も意識しよう』ということを話し合って、ピッチのなかでいくつ出せるか」と今回の対戦へのポイントに触れています。
4年前のロシア大会を経験している柴崎岳選手(CDレガネス)も、本大会前の準備として「どれだけチームとして自信を深めていけるか。自分たちが本大会で十分戦っていけるメンタル面での準備と、ちょっとマッチしていなくてもやってみるという戦術や、いろんなディテールを追求していく2連戦になる」と語っています。
また、「詰めるところを詰めて、密度の濃い合宿にしたい」というGK権田修一選手(清水エスパルス)は、「チームが勝つために自分のベスト出すことをしっかりみんなができれば自ずとチーム力も上がるし、まとまりも上がる」と述べています。
チームは22日(木)に、試合会場のデュッセルドルフ・アレーナで公式練習に臨みます。
選手コメント
DF #22 吉田麻也 選手(シャルケ04/ドイツ)
準備期間がないなかで、この2試合が最終段階になります。本大会を想定していろんなシチュエーションや相手の攻略をしながら目の前の相手に勝たなくてはいけない。しかも相手もワールドカップに出るチーム、簡単には勝たしてくれないので、そこはこの2試合の難しいところになると思います。本大会メンバーの最終選考はありますが、今までの積み重ねでここに選ばれている選手たちで、やるべきことは変わりません。そのなかでチームのプライオリティは最後のブラッシュアップの部分。そこにフォーカスしたい。大会が始まってなにか起こった時に話し合うのでは間に合わないと思うので、負けているときにブロックを引いているところからどこまで前にいくのか、プレスをかけるのか、リスクを背負うのかなど、いろいろなシチュエーションに応じた戦い方を合致させておく必要があると思っています。
MF/FW #7 柴崎岳 選手(CDレガネス/スペイン)
チームとしては大会前最後の長期合宿で、この2試合をどう位置付けるのか、森保監督からも話がありました。重要性はみんな理解していると思いますし、いつものような(大会直前の)時間がないので、(大会メンバー入りへの)競争の意味合いもありますが、チームとして誰とでもいい状態を保てるチームになっていけるかが大事です。チーム内での共通認識や連係も合わせて、向上させていかなければいけない時期だと思います。まずチームとしての自信をどれだけ深めていけるか、自分たちが本大会で十分戦えるという気持ちやメンタルの準備と、本大会での相手をある程度想定しながら、少しマッチしていなくても「これをやってみる」という戦術もあると思います。いろいろなディテールを追求してく2連戦になると思っています。個人的には、いつも通りチームのためにできることをやっていく。それだけです。
MF/FW #10 南野拓実 選手(ASモナコ/フランス)
ここに来るために何かを残して招集にふさわしい選手だと証明しないとならないと感じていました。移籍して入ったチームに認めてもらうためには結果を出すことが一番なので、まだ納得できていないですし、やっていかなくてはならないですが、その第一歩として最初のゴールを獲れてよかったです。この2試合はチームとしてワールドカップへ向けての最終調整で、非常に重要な2試合です。本大会で僕たちがどう戦うのか、ある意味答えを出さないといけない試合だと思います。本大会の相手とは違いますが、ドイツやスペイン、コスタリカを意識した戦い方を試合に出ている選手が頭に入れながらプレーして、有意義な2試合にしたい。個人的にはチームの勝利に貢献したいというのが常にあります。
MF/FW #21 堂安律 選手(SCフライブルク/ドイツ)
コンディションはかなり上がっています。普通にできればいいパフォーマンスができると思っているので心配していません。チャンスがくればしっかり自分のパフォーマンスに集中してやるだけです。代表とクラブでは戦術が違うので、全てクラブのようにはできませんが、中に入る時やサイドに張る時などはここ1年ぐらい考えながらプレーしています。そこは代表にも還元できると思います。チームメイトや相手のポジションを見ながらやりたい。本大会まであと2カ月で緊張感が高まっているのは間違いありません。6月の最終戦で不甲斐ない負け方をしたことは忘れてはならないですし、今回は環境やチームが変わった選手も多くいます。コミュニケーションを取りながら、積み上げてきたものを最後に修正しているところです。
MF/FW #26 上田綺世 選手(セルクル・ブルージュKSV/ベルギー)
移籍して全く違うサッカー環境、言葉も通じず、強度もまったく違うなかでプレーしていることは自分にはかなり経験値になっていると思いますし、僕のプレースタイルとは噛み合わないような試合もありますが、逆にそれが自分の引き出しを増やす刺激になっていると思います。本大会まで残り3試合で、フォーメーションや組み合わせの選手、時間によって求められることやすべきパフォーマンスが変わってきますが、どんな戦術でもFWなので点を獲る。そこは絶対にやっていきたい。そのためのアプローチとして自分の武器がありますし、それを発揮する、体現するチャンスは逃さないようにしたいと思っています。もしかしたら戦術やセオリーを破ってでも出すタイミングが出てくるかもしれませんが、それも自分のアピールだけでなくチームの結果を求める上では必要なのかなと思っています。
2022年9月23日(金) 14:25キックオフ予定(日本時間 21:25)vs アメリカ代表
会場:デュッセルドルフ(ドイツ)/デュッセルドルフ・アレーナ
大会情報はこちら
2022年9月27日(火) 13:55キックオフ予定(日本時間 20:55)vs エクアドル代表
会場:デュッセルドルフ(ドイツ)/デュッセルドルフ・アレーナ
大会情報はこちら
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