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2019年度フットサル1級審判インストラクター研修会を実施
2019年05月15日
2019年度フットサル1級審判インストラクター研修会は、ゴールデンウィーク初日の4月27日(土)から29日(月・祝)の3日間にわたりJFAハウスにて開催しました。北海道から九州まで9地域から総勢31名が参加した研修会では、松崎康弘フットサルFIFAインストラクターを講師に、競技規則の正しい適用に向けた考慮点、試合分析、審判員への指導のポイント、ならびにアセスメント評価方法について、インストラクターの資質向上につながる講義をしました。JFA審判委員会 レイモンド・オリヴィエ 副委員長による講習では、「Referee's coaching / mentoring」のレクチャーを中心に参加者とグループワークを進めていきながら、お互いの意見を積極的に出し合い、活発な議論が生まれました。
参加者コメント
五十川和也 フットサル1級審判インストラクター
2020年のフットサルワールドカップ開催前年の今年、5月から開幕する2019/2020Fリーグほか全国大会に向けた今シーズンの国内活動はとても重要です。今回の研修会で学んだ知識と経験を年間通して、私たち指導者は、審判員達のために、自身のために、そしてフットサル界全体のために、活かしていけるよう継続してマネジメントを学び、インストラクター活動に従事していきたいと思います。
伊藤隆俊 フットサル1級審判インストラクター
第一日目、試合のあとの担当審判員との振り返りのときの「Coaching」についてRAY氏よりレクチャーがありました。これまでインストラクターとして試合を終えた審判員との振り返りでは、審判員にうまくいかなかった点を指摘して、インストラクター側からほぼ一方的に「こうするべきだった」というような答えを与えるだけでした。キーワードは、GROW:成長する つまり Goal(何をしたいのか?)Reality(現実はどんな状態か?)Option(選択肢は?/何ができる?)Will(何をするつもりか?)インストラクターは審判員が対話の中から成長させていくために、どうやったらうまくいくのか、改善するには何をするのか・・・などを引き出していくということでした。
第二日目に「振り返りの持ち方」で松崎氏のお話を矢継ぎ早の質問にドキドキしつつ、″説得力ある指導を行うためには″というテーマでグループワークし各グループの意見をまとめました。そして第三日目に各グループが個性を出して発表。この3日間の研修を通じて、日本フットサルトップの審判のインストラクターとして◆アセスメントレポートの評価の重要性◆振り返りにおける説得力ある指導を行うなど共通認識できました。
私自身5年間の海外勤務でフットサルインストラクターの任務から遠ざかっていた間にカテゴリーが増え、それに伴い審判員、インストラクター仲間も増えたことに若干の驚きと、この研修を通じてますます我々のMissionの重要性を再認識するとともに、これからのインストラクター活動に向けて心が引き締まりました。
佐々木琢至 フットサル1級審判インストラクター
毎年この時期に開催される研修会であり、今回も多くのことを学びました。1日目のRay氏の講義「Coaching」では、コーチ側から多くを話すのではなく、Refereeに話をさせることが大切であることや、その手法「GROWモデル」が紹介され、Goal、Reality、Options、Willを意識する必要性について説明がありました。特に印象的だったのは、試合中の重要な場面について、正しい判定であっても、順序立てて質問し、次回もよい対応ができるよう振り返りを行う手法でした。うまくいかなかった場面ばかり指摘するのではなく、また、教え過ぎになることなく、Referee自身の内にある答えを引き出すことの重要性を認識しました。2日目には松崎氏から「アセスメント・指導実践」に関する講義がありました。事前課題として映像を確認していた試合をもとにグループディスカッションを行い、難易度やキーインシデントの考え方を整理しました。また、アセッサーごとの評価にばらつきが生じないよう、より具体的な評価点の基準が示されました。いずれも、しっかり咀嚼し、間もなく始まる新たなシーズンにおいて、適切な評価ができるよう準備したいと思います。
また、全体を通して、普段なかなか会うことのできない全国の仲間、先輩インストラクターとの情報交換により刺激を受け、有意義な3日間となりました。最後になりましたが、今回の研修会の企画、運営にご尽力いただいた関係者の皆様に感謝申し上げます。
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